[和訳]Gnosis特集:第2回「Gnosisトークン(GNOとWIZ)の紹介」
GnosisとはEthereumで構築された分散型予測市場です。誰にでもイベント等の結果を予測できるオープンなプラットフォームを提供し、カスタマイズされた予測市場アプリケーションの開発を大幅に簡素化しようとしています。その基軸となるトークンのクラウドファンディング(ICO)は2016年から延期につぐ延期となっており、現状ではおそらく4月くらいには…となっているようです。
今回は前回に引き続き第2回目の特集です。さっそく、和訳記事を読んでいきましょう。
Gnosisトークン(GNOとWIZ)の紹介
最初の投稿では、私たちのトークンの機能の概要を示しました。今回の記事では、設計決定の背景と根拠をさらに明らかにしようと考えています。背景
ビットコインによる重要なイノベーションの一つは、ピアツーピアネットワークのプロトコルにインセンティブモデルを導入したことです。固有の通貨とProof of Workの分散メカニズムを使用することで、ビットコインに貢献をした人に報酬を与え、様々な人々が衝突することなく、共通の目標に向かって協力し合うことを可能にしました。さらに、固有の通貨を使用することによって、プロトコルの収益化も可能になります。例えばSMTPでは、ほとんどの作業はプロトコル層で行われますが、すべての価値はアプリケーション層で作られます。急速に進歩する暗号通貨の業界は、素早くこのコンセプトを様々なアプリケーションやプロトコルのトークンモデルへと発展させました。これらのモデルの初期のアルトコインの段階では、トークンはビットコインと同様の方法で分配され、それらのトークンの独自の使用用途はネットワーク内に存在しません。
より最近では、独自のアプリケーションを持つプロトコルが、新しい分散メカニズムとプロトコル内でのコインの使用方法を用いて、この設計上でイレテーションを行ってきました。Gnosisもこのアプローチを採用し、独自の新機能もいくつか追加したいと考えています。
トークン所有者、参加者、そしてアプリケーション開発者のための持続可能なエコシステムを、プラットフォームレベルの暗号通貨経済システム上で築くことは困難な仕事です。スマートコントラクトは、人々が検証可能な契約の履行を信頼しないのであれば価値あるものとはなりません。
この信頼を獲得するために、コードはほぼ必ずオープンソースでなければなりません。すぐにオープンソース化されなかったとしても、Ethereumのネットワーク上にデプロイされれば、バイトコードは読まれたりデコンパイルされる可能性があります。このコードがオープンソース化されれば、それを簡単に複製して、それ独自のインセンティブモデルと共にデプロイすることが可能です。この点にジレンマが存在します。
新しい参加者がコードをコピーして、手数料を廃止(または独自の手数料を設定)するのではなく、彼らが既存のネットワークを使うように動機づけするにはどうすればよいのでしょうか?
この問題に対する解決策として、現在浮上しつつあるのがネットワーク効果です。私たちはビットコインとEthereumを使用しており、それらのプロトコルからの派生は使用していませんが、それはネットワーク上の他のアプリケーション、サービス、そして参加者との相互運用性によって得られる利益が理由です。
この議論は暗号通貨の経済学を超えて、市場や金融一般にまで及ぶものです。お金と市場は、多くの人々が使用するにつれて、利便性が向上してより競争力のあるものとなります。ebayは法外な手数料を請求していますが、それでもそのプラットフォーム上に圧倒的な利用者がいるため、買い手と売り手はいまだにそれを使い続けています。このネットワーク効果により、分化した様々な商品について、買い手と買い手を繋げることができるのです。
ネットワーク効果はGnosisのプラットフォームを動かす基礎的な要素として機能しますが、私たちはそれをもう一歩先に進めることが重要だと考えています。
Gnosisのプラットフォームは3つの主要な層で構成されることになります。コア、サービス、そしてアプリケーションです。
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