[和訳]Gnosis特集:第3回「Gnosisは何故そんなに複雑な仕組みなのか?」
GnosisとはEthereumで構築された分散型予測市場です。誰にでもイベント等の結果を予測できるオープンなプラットフォームを提供し、カスタマイズされた予測市場アプリケーションの開発を大幅に簡素化しようとしています。その基軸となるトークンのクラウドファンディング(ICO)は2016年から延期につぐ延期となっており、現状ではおそらく4月くらいには…となっているようです。
今回は前回に引き続き第3回目の特集です。さっそく、和訳記事を読んでいきましょう。
Gnosisは何故そんなに複雑な仕組みなのか?
私たちのオークションや二重のトークンの仕組みを紹介した時に、もっとも多い反応は次のような一言でした。「なぜそんなに複雑な仕組みなのですか?なぜ従来型のモデルを踏襲しなかったのですか?」そうした疑問にお答えしましょう。一番の理由は、私たちが根っからのイノベーターだからです。Gnosisのチームは常に既存のものを疑います。効率性を向上させる手段を発見し、より健全なインセンティブモデルを持つシステムを開発することによって、私たちはまず第一に分散型の予測市場を作り上げました。
すべての決定は、その目標の達成のために行われました。私たちは、イノベーションはそれ自体が目標なのではなく、既存の問題と非効率性に対する解決策であると考えています。以下に私たちが取り組んだ問題の概要を示します。
Gnosisトークンのオークション VS 従来型のトークンセール(ICO)
固定されたトークン供給―上限なし(Augurなど)トークンを購入した時点から、購入者が支払った額に対して受け取れるトークンの数は下がり続け、下限は存在しません。
私たちのモデル
トークンを購入した時点から、購入者が支払った額に対して受け取れるトークンの数は増え続けます。したがって購入者は、確実にトークンあたりの最大額を支払うことになります。購入を行う時点で、購入者は支払いたい額と、いくらでトークンを購入したいか(つまり購入者にとってのGNOの実用性を考慮した上で、その人がGNOを購入するために支払える公平なコスト)についての決定を行っています。
最初に購入した時点からトークンの価格が下がり続けるので、オークションが次のブロックへと続いた場合には、予定していた購入量よりも多くを受け取ることによって購入者が利益を得るということも起こりえます。
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