RBAは利下げ? 一般教書演説は? 「2月4日の注目点とイベントスケジュール」
昨日は歴史的なマーケットとなるかと思われましたが、大きな混乱はなく、予想されていた上海総合指数の下落だけで通過しました。
中国は取引制限や、約18兆円の資金供給をするなど対応、欧米市場では株価は堅調、米ISM製造業景況指数の好調な結果などを受けて米ドルは上昇しました。
ただ、新型コロナウイルスの拡大はまだまだ続いている状況です。
ポンドはEUとの離脱が、合意なき離脱の可能性が懸念され大幅下落となっています。
◎本日の注目点
1)RBA理事会
本日政策金利発表が予定されている、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の理事会が注目されています。
中国景気や新型コロナウイルスの影響など不安要素があるため利下げ予想も出ています。
ただ、豪州の直近の経済指標データは改善も見られており、データを見る限りでは据え置きの可能性が高いとも言われています。
多くの予想を見る限りでは8対2で据え置き予想が多いようです。
据え置きの場合に注目するのは、同時発表される声明文と明日のロウ総裁の発言で、新型コロナウイルスの影響や利下げの可能性など、経済見通しに注目が集まります。
また、今週7日には半期に一度のロウ総裁による議会証言が予定されています。
豪ドルの動きに要注意です。
2)一般教書演説
本日、トランプ大統領による一般教書演説が予定さています。
一般教書演説では、国の現状や政治課題、成果や方針などを演説します。
トランプ大統領は米中合意やUSMCA(新NAFTA)の成果を強調したり、今年の方針を演説すると思われ、ネガティブな内容は出てこないのではないかと思っています。
特に注目なのは、大統領選挙を控えた今年の方針、どのような政策をするのかに注目が集まります。
3)新型コロナウイルス
昨日は中国市場が春節から開けて再開しましたが、中国が資金供給や先物取引の制限をしたことで大混乱は避けられました。
大混乱は避けられたといっても、上海総合指数は8%弱の下落となっています。
ただ、欧米市場では株価は堅調に推移し、円やフランの売り戻しも入っています。
この動きが調整なのか、それともリスクオフの後退なのか、それを見極める1日となりそうです。
そのため、東京や中国市場、欧米で株価がどのような動きとなるのか、金や原油など商品価格はどうなるのか、新型コロナウイルスの感染者や死亡者が拡大するのかなどに注目しておきたいと思います。
4)ポンド
昨日もボリス・ジョンソン首相の発言でポンドは大きく下落、EUに対し強硬姿勢を示し年内いっぱいで交渉終了としたことで、実質合意なき離脱の可能性が高まりポンドが大幅下落となりました。
英国とEUの交渉が本格的に始まるのは3月からですが、現状は3月からの交渉を有利に進めるため心理戦・駆け引きをしている状況です。
このやり取りでポンドが上下に動く可能性が高いと思われます。
本日もどのようなヘッドライン、発言が出てくるか注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月4日(火曜日)
トランプ大統領一般教書演説
12:30 AUD RBA政策金利・声明文発表
18:30 GBP 英建設業PMI
19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
2月5日(水曜日)
00:30 MXN メキシコ製造業PMI
06:45 NZD 雇用者数増減・失業率
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