新型コロナウイルスの影響は残る中、リスクオフは後退するのか!? 「2月5日の注目点とイベントスケジュール」
一昨日は上海総合指数が下落しましたが、中国が対策を取ったため下落は限定的でした。
昨日は上海総合指数は反発上昇しプラス圏で終了、香港ハンセン指数も反発上昇、世界的に株価は上昇で終了しています。
中国市場が安定していることがリスクオフの後退と受け止められているのか、金価格は下落・クロス円やクロスフランは売られリスクオン相場になっているように見えます。
新型コロナウイルスの影響は残る中、リスクオン相場になるのか、注目しています。
◎本日の注目点
1)一般教書演説
トランプ大統領の一般教書演説では、これまで上昇した株価や堅調な経済データなどを自慢するような内容になるのではないかと思います。
また、今年の政策については、減税政策が出てくると思われ規模がどのくらいになるのか、その他大統領選挙に向けてどのような政策を出してくるのか注目しています。
気をつけたいのは、中国や欧州など他の国に対して攻撃的なこと(リスクオフに繋がるようなこと)を言わないかです。
11:00からの一般教書演説の内容で、米金利や株価が動き、為替に影響が出てくると思われるので気をつけたいと思います。
2)経済指標
本日は重要指標が多数予定されています。
中でもADP雇用統計とISM非製造業景況指数に注目しています。
特にISM非製造業景況指数については、先日発表されたISM製造業景況指数が予想を大きく上回る結果だったことで注目度が上がっています。
あとは、欧州各国で総合・サービス業PMIの改定値が発表されます。
こちらは改定値なので予想と結果が乖離しにくいですが、結果が乖離した場合は動くので注意しておきたいと思います。
新型コロナウイルスの影響で原油価格が下落しています。
レンジの下抜けをして49ドル台に突入しています。
本日発表の原油在庫量の結果がさらなる下落を生むのか、反発の材料となるのか注目です。
3)ロウ総裁の発言
昨日据え置きを発表したRBA理事会ですが、声明文では前回内容とほぼ変わらず、新型コロナウイルスや中東リスクなどには触れられていませんでした。
ハト派な内容が予想されていましたが、中立的な内容を保ったと思われます。
このことで昨日の豪ドルは買いが優勢で、今まで売られてきた豪ドルが買い戻されました。
本日のロウ総裁の発言で、昨日の声明文と同じような内容なら豪ドルはもう少し買い戻されるのではないかと思います。
逆に、声明文では書かれていなかったリスクなどに触れ、利下げを匂わすような内容やハト的な内容になった場合は、昨日の豪ドル上昇を戻す展開になるのではないかと思っています。
ロウ総裁は7日に半期に一度の議会証言も控えています。
本日と7日のロウ総裁の発言に要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
2月5日(水曜日)
10:30 AUD ロウRBA総裁発言
10:30 JPY 若田部日銀副総裁発言
10:45 CNY 財新サービス業PMI
11:00 USD トランプ大統領一般教書演説
16:30 SEK スウェーデンサービス業PMI
17:10 EUR デギントスECB副総裁発言
17:45 EUR イタリア総合・サービス業PMI(改定値)
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
18:30 GBP 英総合・サービス業PMI
19:00 EUR ユーロ圏小売売上高
20:30 EUR レーンECB専務理事発言
21:15 EUR ラガルドECB総裁発言
22:15 USD ADP雇用統計
22:30 USD 米貿易収支
22:30 CAD カナダ貿易収支
23:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
2月6日(木曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
00:30 USD 原油在庫量
02:30 CAD ウィルキンスBOC副総裁発言
06:10 USD ブレイナードFRB理事発言
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