米国・カナダの雇用統計発表! 「2月7日の注目点とイベントスケジュール」
昨日は、株価堅調でリスクオフは完全に後退したように見えます。
新型コロナウィルスは依然と感染者拡大しているようですが、ある程度マーケットは織り込んできているのではないかと思います。
次のリスクとしては、企業がウイルスによる影響、サプライチェーンの混乱などによる影響で、収益見通しを修正してきたときに株価にどのような影響が出てくるかが気になります。
また、その他リスクには英国とEUのFTA交渉に関するものや、アイルランド選挙、中東、北朝鮮なども残っています。
週末なので、ポジション持越しは気をつけたいところです。
◎本日の注目点
1)雇用統計
本日、米雇用統計が予定されています。
先日発表されたADP雇用統計が予想を大幅に上回る結果が出たことで、本日のNFP雇用統計にも期待が集まっています。
ただ、最近の雇用統計では、雇用者数は安定的に20万人前後の結果が出てくることから、注目点は平均時給や失業率に集まっています。
特に好景気から不景気に転換するときには、失業率が反応しやすいことから、失業率に注目です。
また、同時発表のカナダ雇用統計にも注目です。
カナダ中銀は現在中立ですが、ハト政策と中立で揺れ動く状況なので、弱い指標データが続くと利下げ期待が出てくることから為替への影響も大きくなります。
米雇用統計より動く可能性があるので要注目です。
米雇用とカナダ雇用の結果が、予想と逆になった場合USD/CADの通貨ペアが一番動くこととなります。
USD/CADに注目しています。
2)リスク要因と調整
新型コロナウィルスの感染拡大スピードは落ちたものの、感染者数の拡大は続いています。
ポジティブな要因は、中国以外で死者数や重傷者が広がっていないこと、特効薬に進展が見られるとの報道が出てきていることなどです。
ネガティブな要因は、依然中国では混乱が続き、企業や工場、店舗などの営業や操業が延期されていること、またその影響で部品供給や商品出荷が出来ない状況が海外企業にまで影響が出てきています。
世界的にリスクオフで下落した株価は巻き戻り、米株は高値更新しています。
週末ということもあり、週末のリスク管理などからポジション調整が入る可能性もあるので要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
2月7日(金曜日)
米大統領選挙・民主党指名候補者による討論会
07:30 AUD ロウRBA総裁発言(半期に一度の議会証言)
09:15 USD クウォールズFRB副議長発言
09:30 AUD RBA四半期金融報告書
12:00頃 CNY 中国貿易収支
16:00 EUR ドイツ経常収支・貿易収支
16:00 NOK ノルウェーGDP
16:45 EUR フランス経常収支・貿易収支
17:30 GBP Halifax住宅価格指数
21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
22:30 CAD カナダ雇用者数・失業率
2月8日(土曜日)
アイルランド総選挙
00:00 CAD IveyPMI
01:00 USD FRB金融政策報告書公表(半期に一度)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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