ドル円の急騰は本当にリスクオンなのか!? 「2月20日の注目点とイベントスケジュール」
昨日は109円台後半で始まったドル円が欧米市場でグングン上昇!
ストップを巻き込みながら一時111.50円まで上昇しています。
ドル高というより円安が進んだことで、クロス円は軒並み上昇しています。
世界的に株価も上昇しています。
ただ気になるのが金価格も上昇していることです。
リスクオンなのか、そうでないのか、金価格が判断のポイントになりそうです。
◎本日の注目点
1)リスクオン?
昨日のドル円上昇は、圧倒的に円が売られています。
円売り要因として
・COVID-19(新型コロナウイルス)が早く収束しそうということから円買い巻き戻し
・ドル円をレンジもしくは下落と見ていたポジションのストップ
・海外ファンドの日本市場からの撤退
・クジラによる外債投資
この辺りではないかと思われます。
あと、一応ドルも買われています。
これは他に買う通貨がないため、消去法だと思われます。
本日は、以下のような事を注目しています。
COVID-19(新型コロナウイルス)の影響が収束しそうということであれば、円安・株高が続きそうですがドル円は112.00円~112.20くらいが重たくなりそう、日経は24000円の節目で抑えられるのではないかと見ています。
海外資金の引き上げ要因が強ければ、円安で一旦株が買われても、その後円安が続くのに株安になってくることが出てくるのではないかと見ています。
クジラの外債投資であれば長くは続かないと思いますが、110円台以上をキープしたいのが日本の意思だとすると、110円に近づいてくるとクジラが出てきそうな気がします。
とりあえず、今日は昨日逃げ遅れた日本市場参加者のショート損切りが出てくるかと思われます。
そのあとの動きを見極めて、ドル円、特に円売りの要因をしっかりと見極めたいと思います。
2)豪雇用統計
先日発表されたRBA理事会の声明文、ロウRBA総裁の記者会見、ロウRBA総裁による議会証言、RBA理事会議事要旨と最近の発表はハト派・中立・タカ派まちまちの内容となっています。
予想外に若干タカ派に受け取れる内容だったRBA理事会声明文で豪ドルは買われましたが、議事要旨では中立からややハト派に受け止められ豪ドルは売られています。
ただ、どの内容を見ても雇用を気にしていることから、今後のRBA政策判断は雇用が大きく影響すると思われます。
本日発表の雇用統計は1月の雇用統計です。
どこまでCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響が反映されているかわかりませんが、予想と乖離するようであれば大きく動く可能性があるので要注意です。
また、なかでも注目しているのが失業率で、5%を割り込むことが出来るのか、5%前半で推移するのか、5%後半に悪化するのか注目しています。
3)ECB議事要旨
ドラギ前ECB総裁からラガルドECB総裁変わったことで、インフレ目標や金融政策の見直しをかけています。
見直しの内容や今後の政策方針などどのような内容が出てくるか注目しています。
前回理事会の内容がまとめてあるロイター記事です↓↓↓
http://jp.reuters.com/article/lagarde-highlights-idJPKBN1ZM2EL
◎本日のイベントスケジュール
2月20日(木曜日)
09:30 AUD 豪雇用者数増減・失業率
16:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
18:30 GBP 英小売売上高
19:30 EUR デギントスECB副総裁
21:30 EUR ECB理事会議事要旨(1月23日分)
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:30 CAD カナダ新築住宅価格指数
2月21日(金曜日)
イラン議会選挙
00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数
00:00 USD 米景気先行総合指数
01:30 USD 原油在庫量
07:00 AUD 豪サービス業・製造業PMI
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