注目のPMIが続々発表で荒れた相場となるか!?
先週は記録的な株価下落を含めた連日の株価下落、リスクオフが進む展開となりました。
先週のマーケットがクローズした後に発表された、中国(国家統計局)製造業・非製造業PMIは見たこともない数字で、予想を大きく下回りました。
各国の中央銀行や政府も対応に動くと思われ、金融政策や財政政策に動くのではないかと思われます。
予定されている政策金利発表ではなく、緊急会合が開かれ金融政策変更が出てくるかもしれません。
財政出動や特別減税など、政府の対応も出てくる可能性もあります。
ヘッドラインに注目が集まり、荒れた相場が予想される状況です。
◎本日の注目点
1)PMI
先週土曜日に発表された中国製造業・非製造業PMIが驚異的な下落となりました。
ただ、中国のPMIは国家統計局が発表するものよりも、民間の財新が発表する財新製造業PMIのほうが信憑性が高く注目度も高くなっています。
本日発表の財新製造業PMIが予想を下回り、先週土曜日に国家統計局から発表された製造業・非製造業PMIのような数字となれば、リスクオフの流れが強くなると思われます。
また、米国でISM製造業景況指数が発表されます。
ISM製造業景況指数は昨年大きく下落しましたが、底を打ち回復してきている状況でした。
今回、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、どのような数字が出てくるか注目が集まっています。
上記2つの注目度の高いPMI以外にも、欧州各国や英国、米国の製造業PMI(改定値)が発表されます。
こちらは、改定値なのであまり動かないかもしれませんが、予想と結果が大きく乖離した場合は動くこともあるので要注目です。
2)COVID-19(新型コロナウイルス)
感染拡大が各マーケットを直撃しています。
株式市場では記録的な暴落、商品先物市場でも暴落し、安全資産とされていた金価格まで下落しています。
債券市場では主要国と新興国で状況がわかれ、主要国では債券が買われ利回り低下、新興国では債券が売られ利回りが上昇しています。
本日も各マーケットのボラティリティは高くなり、荒れた相場となりそうです。
注目はFRBをはじめとした中央銀行が協調利下げや、緩和策をとってくるかです。
利下げなどを発表すれば、株価は反発し商品先物市場も巻き戻しが出てくると思います。
感染が拡大してリスクオフが進むのか、中央銀行が動いてリスクオフの巻き戻しが始まるのか、注目です。
3)英国とEUによるFTA交渉
本日より英国とEUの間で、FTA(自由貿易協定)交渉が始まります。
FTAとは言うものの、貿易だけではなく漁業権や防衛、人やサービスについて、補助金やルールについてなど様々な内容を交渉していきます。
完全にEUの管理から離れ自由になりたい英国と、隣国としてお互いに関わるためのルールを作りたいEUの間で、揉めるのが目に見えている状況です。
交渉がまとまらないまま6月を迎えれば、英国は合意なき離脱を選択すると言っています。
交渉の進捗状況に関するヘッドラインや発言がポンドを動かす要因となるので要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
3月2日(月曜日)
英国とEUによるFTA初交渉
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:00 TRY トルコ製造業PMI
16:30 SEK スウェーデン製造業PMI
17:45 EUR イタリア製造業PMI(改定値)
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
18:30 GBP 英国製造業PMI(改定値)
23:45 USD 米製造業PMI(改定値)
3月3日(火曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
09:30 AUD 経常収支・建築許可件数
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