財務相・中央銀行総裁電話会議で協調金融緩和か!? 「3月3日の注目点とイベントスケジュール」
昨日、日銀総裁が資金供給を表明し、最大額のFTFを購入、FRBやECBも適切に行動すると発言したことで株価は反発上昇しています。
ただ、本日予定されている電話会議で、何も出てこなかったり、マーケットが欲しているような内容が出てこなかった場合、再び株価下落が始まることも考えられます。
また、世界がCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で騒がれているときに、お隣北朝鮮からは飛翔体(弾道ミサイル)が発射されています。
トルコとギリシャなど、難民問題など、その他リスク要因も出てきています。
とはいえ、やはり本日もCOVID-19(新型コロナウイルス)がマーケットの中心になりそうです。
◎本日の注目点
1)財務相・中央銀行総裁電話会議
COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で世界的株価下落、経済低迷を懸念して各国中銀が「適切に行動(利下げ!?)」をすると表明しています。
本日(日本時間4日)主要国の中銀総裁と財務相が予定され、上記のように「適切に行動」=「利下げ」を行うにあたって、主要国で協調するのではないかと思われます。
ただ、ここで問題・注目なのがリバーサルレートと緩和余地です。
米国やカナダ、オセアニア通貨などは利下げ余地があるので協調利下げで良いと思うのですが、日本やスイスやEUはすでにマイナス金利を導入し利下げ余地がないとみられています。
また、緩和政策にも限界があるとされ、緩和政策による副作用が議論されリバーサルレートが注目されています。
このことから、円・フラン・ユーロの3通貨に関しては、あまり対策の余地がないと思われます。
各中央銀行・財務相が緊急利下げ、緊急金融政策変更、緊急財政出動に動くのかにも注目です。
2)RBA理事会
RBA理事会については色々な予想が出てきています。
本日の理事会で0.5%の利下げ
本日の理事会で0.25%の利下げ
本日の理事会では据え置き、各国中銀と足並みをそろえて協調利下げ
本日の理事会は据え置き、今後の様子を見る
利下げは織り込まれていると見ています。
なので、据え置きとなった場合、豪ドル買いが起きる可能性があるので注目、声明文も同様に注目しておきたいと思います。
3)スーパーチューズデー
昨日、若手の中道ブティジェッジ氏が民主党大統領候補者予備選から撤退することを表明しました。
本日のスーパーチューズデーで、民主党候補者が決まってくる可能性があります。
サンダース氏になるのか、バイデン氏になるのか注目です。
現状ではトランプ大統領の再選が予想されていることと、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で注目度が下がっていますが、今回のコロナの封じ込めを失敗すればトランプ大統領の再選が危うくなるかもしれません。
そうなったときに、民主党の候補者がサンダース氏であった場合、株価は暴落する可能性があります。
民主党候補者に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月3日(火曜日)
米国スーパーチューズデー
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁緊急電話会議
09:30 AUD 経常収支・建築許可件数
12:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表
15:45 CHF スイスGDP
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
17:00 EUR デギントスECB副総裁発言
18:30 GBP 英国建設業PMI
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・失業率
19:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
3月4日(水曜日)
04:50 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(2020年・2022年投票権)
06:45 NZD NZ建築許可件数
08:50 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言(2021年投票権)
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