各国利下げをする中でECB理事会はどう動く!? 「3月12日の注目点とイベントスケジュール」
昨日はまたダウ平均が1000ドルを超える下落、毎日のように±1000ドルを超える相場が続いています。
世界中でボラティリティが高まっている状況で、今更ながらテドロスWHO事務局長がパンデミック宣言。
マーケットのボラティリティはさらに高まっています。
この状況に対応しようと、米国に続き英国も緊急利下げと支援策を発表、ラガルドECB総裁やメルケル首相もEU各国が連携して対応が必要だと発言しています。
トランプ大統領はこの後日本時間10時から演説をすると言っています。
◎本日の注目点
1)弱気相場と経済対策
世界的に株価下落が続き、弱気相場入りしています。
昨日テドロスWHO事務局長はパンデミックを宣言、イタリアは薬局と食料品店を除く全店舗を閉鎖すると発表、オーストリアはイタリアとの国境を閉鎖、英国はGDP見通しを下方修正など、ネガティブな要因が次々と出てきます。
それに対し、英国は緊急利下げとともに300億ポンド規模の支援策を表明、米国も納税延期を検討、この後日本時間10時にはトランプ大統領が何かしらの対策を発表するのではないかとみられています。
英国は利下げ発表後はポンドが売られたものの、利下げ効果と支援策が株価を押し上げポンド売りは限定的となりました。
米国は納税延期検討など発言はあったものの、トランプ大統領の対策案に期待が集まっていただけに、発表が遅れ失望の株価下落。
このようにネガティブ要因と経済対策と期待感で各相場がシーソーゲームを繰り返しています。
本日はどちらに傾くのか、どのような要因が出てくるのか、まずは日本時間10時のトランプ大統領による演説に注目です。
2)ECB理事会
昨日英国中銀(BOE)が緊急利下げをしたことで、本日のECB理事会でも0.1%の利下げするのではないかと織り込まれています。
ただ、ECBはすでに-0.5%のマイナス金利を導入しており、0.1%のマイナス金利深掘りがどこまで効果があるか懐疑的です。
そのため、マイナス金利の深掘り以上の緩和策に期待が集まっています。
QE額の増額をするのなら、国債や社債などの購入枠の拡大などEUルールの変更があるのかに注目。
TLTROの条件緩和などがあるのか、その他の緩和策があるのかなどにも注目が集まります。
大幅な緩和策が打ち出された場合、ユーロ売りに傾く可能性があり、どこまでユーロが売り込まれるのかにも注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
3月12日(木曜日)
10:00 USD トランプ大統領演説
17:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
21:45 EUR ECB理事会・政策金利・声明文発表
22:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
3月13日(金曜日)
02:00 USD 米30年債入札
06:00 NZD Westpac消費者信頼感指数
06:30 NZD NZ製造業PMI
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