来週の5銘柄
(5951)ダイニチ工業
四季報より 業種:金属製品。
【特色】石油ファンヒーター大手。シェア首位の加湿器が第2の柱。国内生産にこだわり。利益下期偏重
【特需謳歌】感染症予防対策で加湿器の特需続く。前期からの持ち越し在庫払底し、期中の操業度上昇。フィルター等消耗品も需要増。冬場気温が例年並み前提に石油ファンヒーター、セラミックヒーター堅調。住宅用燃料電池の受託製造増える。営業益高原。
【加湿器】本格需要期の秋以降に向けて増産体制敷き、前期より供給量拡大。同じ新潟市内の暖房機器工場から応援人員を投入。
2021年5月13日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+9.5%の22.00億円、経常利益+7.5%の22.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。
2016年2月12日の576円、8月19日の586円を2点底にして、短期の上昇トレンド(A)を形成し、この中で2018年3月7日に939円の高値をつけました。ここから下降トレンド(B)へ転換し、この中で12月25日の598円、2019年8月27日の590円と2点底をつけて、下降トレンド(B)をぬける反発となり、10月31日に708円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ、もみあいとなりました。このもみあいの中で、2020年1月6日の720円を高値にしてコロナ急落相場につれ安し、3月13日に496円で底打ちとなりました。この底打ちから、短期の上昇トレンド(C)を形成し、この中で11月24日の1025円、2021年1月12日の1019円と2点天井をつけて調整入りとなり、上昇トレンド(C)を下に切って、6月21日に755円まで下げてもみあっているところです。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
2020年3月13日の496円で底打ちとなり、11月24日の1025円、2021年1月12日の1019円と2点天井となって調整入りし、6月21日に755円まで下げてもみあっています。3月13日の496円の安値から11月24日の1025円までの上昇幅の1/2押しが761円ですので、この水準で止まってもみあっているといえます。11月24日の1025円からの調整も6ヶ月を経過しており、株価からみて割安ですので、反発に入ってもおかしくないところです。但し、700円を切るといったん損切りとします。
買いポイント
①760~780円
②710~750円
利食いポイント
①の場合870~900円
②まで下げると830~870円
損切り
700円を切るといったん損切り
(7955)クリナップ
四季報より 業種:その他製品。
【特色】システムキッチン3位。好採算の市販ルートで存在感。生産はいわき集中改め岡山と2極体制へ
【室内充実】主力のシステムキッチンが室内環境の充実ニーズ受け好調。システムバスルーム、洗面化粧台も上向く。出張経費やフェア開催コスト低水準。ステンレス鋼板や木材など原料価格の上昇こなし増益。
【海外強化】ベトナム、タイなど東南アジアで販売網拡充。生産も、現地の提携先をさらに増やす。イタリア社との共同開発で日本限定の高級オーダーキッチンを発売。
2021年5月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+7.1%の28.00億円、経常利益+6.9%の29.00億円と3期連続の増収・増益の見通し。
現在の動きは、2018年1月24日の928円を高値とする下降トレンド(A)の中にあります。この中で2019年5月24日の497円、8月26日の501円の2点底をつけて、12月10日に810円まで反発しました。この810円まで戻したところで、コロナ相場に巻き込まれて下落となり、2020年2月の急落局面でつれ安して、3月17日に410円まで下げて底打ちとなりました。ここから下値を切り上げる右肩上がりの直角三角形(B)の保ち合いとなっていましたが、この中で7月22日の582円を高値に短期の下降トレンド(C)を形成しました。この下降トレンド(C)の中で、11月6日の436円を1番底、2021年2月1日の447円を2番底とする短期の上昇トレンド(D)へ転換しました。この中で4月19日に600円の戻り高値をつけ5月13日に501円まで下げてもみあっています。
この銘柄は4月23日(金)に推奨しました。
2020年11月6日の436円を安値とする上昇トレンド(D)の中で、2021年2月1日の447円を安値に3月29日に574円まで上昇後、4月9日に520円まで押し目を入れ、4月19日に600円まで上昇し週末に推奨し、520円を切ったらいったん損切りとして20円刻みの買い下がりとしました。
結果的には、5月13日に501円まで下げて、いったん損切りの形となりましたが、その後、510~530円ぐらいのもみあいが続いており、チャート的には下値のフシの490円に接近していましたが、500円を割ることはありませんでした。500円を割ると損切りポイントは480円となります。
買いポイント
①510~530円
②490~500円
利食いポイント
①の場合580~620円
②まで下げると560~580円
損切り
損切りポイントは480円となります
(5406)神戸製鋼所
四季報より 業種:鉄鋼。
【増配か】鉄鋼は世界的な需要回復受け生産拡大、製品市況も急騰で原材料高こなし部門黒字化。苦戦続いたアルミも浮上。機械や電力の減益や労務費戻りなど吸収し営業益ほぼ倍増。会社計画やや保守的。増配か。
【低炭素】天然ガスによる低炭素鉄の利用拡大。完全水素還元鉄の開発にらみ、30年代に改修くる高炉の位置づけ検討。石炭火力はバイオマスやアンモニア混焼進める。
2021年5月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+80.9%の550.00億円、経常利益+178.0%の450.00億円の増収・増益の見通し。
2017年7月31日の1395円、10月6日の1369円を2点天井にして、10月16日に774円まで急落。ここからの反発で2018年2月27日の1237円まで反発し、5月17日の1219円を2天井にして下降トレンド(A)を形成しました。この中で12月25日の722円まで下げて反発し、2019年4月8日の903円を戻り高値に再下落となり、8月13日に517円まで下げてもみあいとなり、12月13日の643円の高値から、コロナ相場の巻き込まれ急落となりました。2020年3月13日に283円の底打ち後、6月9日に457円まで自律反発し、8月3日に334円まで押し目を入れて上昇トレンド(B)へ移行し、下降トトレンド(A)をぬけて2021年5月11日に928円の高値をつけました。ここからいったん調整となって反発するところを探しています。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
2020年3月13日の283円でコロナ相場で底打ちとなり、6月9日に457円まで自律反発し、8月3日に334円まで押し目を入れて、ここをスタートに上昇トレンド(B)を形成しました。2021年1月7日に590円まで上昇して、1月29日に484円まで押し目を入れ、急角度の上昇となって5月11日に928円の高値をつけました。ここからの調整で8月3日の334円を安値とし、5月11日の928円を高値とする上昇幅の1/3押し(730円)を下に切り、6月21日に666円まで下げて反発しているところです。1/2押しの631円まで下げると買い場といえますが、ここまで下げるかどうかとなります。2月19日の620円を終値で切ると損切りとします。
買いポイント
①680~715円(1/3押し水準)
②640~670円(1/2押し水準)
利食いポイント
①の場合850~900円
②まで下げると750~800円
損切り
2月19日の620円を終値で切ると損切り
(6905)コーセル
四季報より 業種:電気機器。
【特色】産業機器向け等スイッチング電源の標準品で国内2位。中国・無錫工場への生産移管を推進
【復調続く】22年5月期は内外でコロナ影響薄れるもスイッチング、オンボード電源とも顧客の前倒し発注姿勢不変で伸長。半導体製造装置、データセンター、医療機器関連が堅調でFA関連も底入れ、欧州も持ち直す。営業益復調続く。配当は漸次復元へ。
【開 拓】国内では制御用電源開発で市場開拓強化。海外は中国で現地向け新製品投入、標準電源拡大で欧州子会社黒字化狙う。
2021年6月23日発表。2022年5月期本決算予想は、前期比で営業利益+22.4%の36.96億円、経常利益+9.0%の37.40億円の増収・増益の見通し。
2018年1月15日の1999円を高値に、2月14日の1547円まで大幅下落後、2月27日に1690円まで反発し、ここから下降トレンド(A)となりました。この中で12月25日の824円まで下げていったん底打ちし、下降トレンド(A)をぬけて2019年4月23日の1283円まで上昇しました。ここから8月27日の966円まで押し目を入れて、12月19日に1325円の戻り高値をつけたところで、コロナ相場の巻き込まれ、短期の急角度の下降トレンド(B)となり、2020年3月17日の766円で底打ちとなりました。ここから3月27日に1065円まで反発し、7月31日に806円まで下げて、ここを2点底にして短期の上昇トレンド(C)へ移行しました。この中で2021年1月8日の1320円まで上昇し、目先は2019年12月19日の1325円に対する戻りの2番天井となって調整入りし、5月13日に991円まで下げて反発し、もいあっているところです。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
現在のチャートは、コロナ相場での2020年3月17日の766円で底打ちし、上昇トレンド(C)を形成して、この中で今年の1月8日に1320円まで上昇しました。ここを戻りの2番天井にしていったん調整に入っています。5月13日に991円まで下げて6月16日に1162円まで反発して再下落となっています。7月31日の安値806円から今年の1月8日の高値1320円までの上昇幅の2/3押し(978円)から1/2押し(1053円)までの間が下値ポイントです。970円を終値で切ると損切り。
買いポイント
①1000~1050円
②970~990円
利食いポイント
①の場合1180~1230円
②まで下げると1130~1160円
損切り
970円を終値で切ると損切り
(6742)京三製作所
四季報より 業種:電気機器。
【特色】信号大手の一角、民鉄に強い。鉄道信号、道路信号、産業機器用電源装置が3本柱。下期偏重
【復 調】信号システムは1月工場火災で未出荷の製品が今期にずれ込み下支え。JR、私鉄などの信号設備更新も稼ぐ。インド、台湾など海外向け堅調。半導体製造装置用部品も市況回復で伸びる。営業益復調。
【信 号】18~19年度実施のモスクワなどロシア14都市スマート信号導入調査で最大66%の渋滞緩和効果を確認、本格導入に弾み。継続企業の前提に関する重要事象。
2021年5月13日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+204.8%の37.00億円、経常利益+140.4%の40.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。
2016年6月16日の315円を安値にして上昇し、2017年4月17日の396円から上昇トレンド(A)を形成しました。この中で2018年1月17日の818円、5月21日の854円と2点天井をつくって急落トレンド(B)へ転換し、12月25日に364円まで下げて、2019年1月25日の454円まで反発し再下落となって、6月3日の337円、8月15日の334円と2点底から12月27日の648円まで急伸しました。その後、もみあって2020年2月10日に640円の高値をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ急落局面につれ安し、3月13日に345円まで下げました。チャートの形は2019年8月15日の334円を安値、12月27日の648円を高値とする三角保ち合い(C)となり、この中で煮詰まりつつあります。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
コロナ相場前の2019年8月15日の334円を安値に12月27日の648円を高値とする三角保ち合い(C)の中で、2020円7月22日の590円の高値からの下落で10月16日の408円、12月23日の404円、今年の5月13日の394円となって上値は450円水準でもみあっています。2022年3月期は増収、増益の見通しで現水準は割安で押し目買いとなります。但し、380円を終値で切るといったん損切り。
買いポイント
400~420円
利食いポイント
470~500円
損切り
380円を終値で切るといったん損切り
よろしいですか?