bevFX【Mシリーズ】MT4インジケーター「M301_サブ・チャート」…3つの通貨ペアのチャート表示

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bevFX【Mシリーズ】MT4インジケーター「M301_サブ・チャート」…3つの通貨ペアのチャート表示
サブウィンドウに3つの通貨ペアの価格ラインチャートを重ねて表示。他通貨ペアの監視に便利。ワンタッチでストキャスティクスやRSIへの表示切り替えも可能。応用の可能性は無限大!
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M301_サブ・チャート - Sub Line Chart -

紹介

  • 異なる3つの通貨ペア(アセット)の価格ラインチャートを表示します。
  • 現在のチャートに集中しながら複数通貨ペアの監視が簡単に行えます。
  • 3つのグラフを重ねて比較する方式なので、クロス通貨での関連する通貨ペアの監視、相関関係や逆相関関係の通貨ペアやアセットの動向比較などにも大変便利です。
  • 価格チャートだけでなく、表示モードを切り替えることでストキャスティクスやRSIも3つの通貨ペアのグラフを重ねて表示できます。
  • 通貨ペアの組み合わせ方によっては売買サインとしても使え、活用の可能性は無限大です。

画面と操作

チャートに追加すると下の図のように3つの通貨ペアの価格チャート(ラインチャート)がサブウィンドウに表示されます。

★他の通貨ペアのデータを参照するため、初回や時間足を切り替えたときにMT4のデータ取得が追い付かずにグラフの表示に時間がかかったり、最新近くのグラフが誤った表示になったりします。MT4がデータ取得が完了する前にメインチャートの描画を優先させるためです。
マウスのホイールを少し動かすか左右の矢印キーを押してチャートをスクロールさせたり、いったん別の時間足に切り替えることで正常な表示になるでしょう。

3つの通貨ペアはパラメーター設定で指定できます。初期設定は次のようになっています。

  • 通貨ペア1 … メインチャートのペア
  • 通貨ペア2 … EURUSD
  • 通貨ペア3 … GBPUSD

★「EURUSD」や「GBPUSD」がMT4の気配値リストに表示されていないときは、メインチャートの通貨ペアで表示されます。

それぞれの通貨ペアについて同じ時間の幅(見えている範囲のローソク足の本数分)で価格チャートを描いています。
それぞれの価格軸は異なっているので、通貨ペアどうしで価格の比較は相対的な動きの大きさの比較になります。
つまり「方向(上がったか、下がったか)」と「角度(勢いがあるかどうか)」を相対的に比較するためのグラフです。

黒背景のチャートに当インジケーターを追加すると下の図のようになります。

★bevFXのインジケーターは基本的に白背景と黒背景の両方の配色をパラメーター設定で指定でき、インジケーター追加時に自動的に背景に合わせた配色になるのが特徴です。

このチャートでは、当インジケーターのほかにメインチャートにbevFXシリーズの次のインジケーターも追加しています。

  • 001_ものさし
  • 002_日本時間とキリ番

「001_ものさし」と「002_日本時間とキリ番」で、時間軸と価格軸についてトレーダーにとってのコックピットのような環境ができあがります。

>「001_ものさし」はチャートの右の余白には、価格の動きの大きさを測るためのバーやPips目盛りやATRを表示します。

>「002_日本時間とキリ番」は価格のキリ番のラインや、時間については日本時間の表示と東京市場のグレイのライン、欧州市場(フランクフルト、ロンドン)のブルー系のライン、ニューヨーク市場のピンク系のラインとそれぞれの開始時間を表す縦ラインなどを表示します。

>そのほかにもそれぞれの表示要素や機能がありますが、詳しくはそれぞれの説明を参照してください。

メインチャートの下には前掲の白背景の図と同様にドル円(USDJPY)とユーロドル(EURUSD)とポンドドル(GBPUSD)の価格のラインチャートが描かれていますが、ここではドル円が「*USDJPY」と表示されグラフが上下さかさまに表示されています


価格チャートの上下反転

当インジケーターでは価格チャートを相対的に表示しているために、価格の上下の向きを反転させて他の通貨ペアと比較することができます。

上下反転させるには下の図のように右側の凡例として表示している通貨ペア名をクリックします。

★反転するのは価格チャートのみです。後述のストキャスティクスやRSIは反転しません。

基本的にドル円と他のドルストレート通貨は逆相関の傾向にあります(ストレート通貨でUSDCADのように米ドルが先にくるものは相関)。その場合、片方を上下さかさまに表示することで見かけでの上昇と下降をそろえることができ、細かい動きの違いの比較がしやすくなります。


通貨ペアの設定

表示する通貨ペアは下の図のようにパラメーター設定画面で指定します。

通貨ペアは次のどちらかの方法で指定します。

★注意:指定できるのはMT4の気配値リストに表示されている通貨ペアやアセット名だけです。あらかじめ「通貨ペアリスト(Ctrl+U)」で気配値リストに表示したい通貨ペアを表示させておいてください。

【リストから選択】

メジャー通貨で比較的よく使われそうな通貨ペアはあらかじめ選択リストになっています。
ここで選んだ通貨ペアがMT4の気配値リストに表示されていないときは、アラートが表示されメインチャートの通貨ペアが適用されます。

【通貨ペアを入力】

選択リスト以外の通貨ペアやアセットを指定したいときは、パラメーター設定のリストで「下の欄に入力 / *Enter below」を選び[リスト以外を指定 / Other]の欄に通貨ペア名(アセット)を入力します。 この場合も気配値リストにすでに表示されている通貨ペアが対象となります。 また、以下の注意があります。

  • 通貨ペア(アセット)名は気配値リストに表示されている通りに大文字と小文字の区別もそのまま正確に入力してください。
  • 投資会社によって口座タイプを区別するために通貨ペアの記号に独自の「micro」などの文字列が付け加えられている場合、それらも含めて入力してください。

入力に間違いがあったときはメインチャートの通貨ペアで表示されます。


表示モード … 価格/ストキャスティクス/RSI

価格チャートと50%ライン(ミドルポイント)

当インジケーターの価格チャートは、見えている範囲の最高値と最安値をウィンドウの高さに合わせて0から100に換算して描いたものです。つまり、ウィンドウの高さに圧縮した価格ラインです。

真ん中の高さに50%の水平ラインを描いているのは見えている部分の価格レンジの中央(ミドルポイント)をわかりやすくするためです。

価格の動きをレンジの枠で捉えたときに、レンジの高値と安値とともに中央値(ミドルポイント)が重要です。
当インジケーターの場合「表示している範囲での中央値」という大雑把なものですが、3つの異なる通貨ペアの動きを比較するときに「価格が上にいるか下にいるか」とともに「価格がどのようにミドルポイントを意識して動いているか」に注目すると価格の動向を把握しやすくなるでしょう。

ストキャスティクスとRSI

0から100%に投影した(正規化した)グラフとしては、ストキャスティクスとRSIが有名です。

下の図のように左の「Price」と表示されている部分をクリックすると、ストキャスティクス→RSI→価格と表示が切り替わります。

ストキャスティクスでは20%と80%に、RSIのでは30%と70%に目盛りのラインが表示されます。

いずれも教科書的には「買われすぎ、売られすぎ」を判断するボーダーラインですが、それらはエントリー判断に直接つながることはない(つなげるべきではない)ので「上にホットか下にホットか」といった過熱感を捉える指標と考えるのが無難です。

当インジケーターでは3つの通貨ペアを比較できるので、それぞれの通貨ペアを以下の4つのフェイズ(相)で認識すると読みやすいでしょう。

  • 上にホット
  • 50%より上
  • 50%より下
  • 下にホット

このように当インジケーターによって現在の時間足での3つの通貨ペア(やアセット)の様相を簡単に確認するとともに、ストキャスティクスとRSIの”インジケーター視点”での勢いも簡単に確認することができるわけです。 投資スタイルに合わせてさまざまな活用ができるでしょう。

それに加えて、ストキャスティクスやRSIでの天底の”ダイバージェンス”を他の通貨ペアと重ねて比較できる点は当インジケーターの大きな強みです。 強い相関関係で動いているペア同士で、もし動き出しの早い通貨ペア(ダイバージェンスが現れる)があれば、天底からの転換などの先行指標として参考にすることができるでしょう。

【パラメーターについて】

ストキャスティクスもRSIもそれぞれのパラメーターはパラメーター設定で指定できます。

ストキャスティクスは正式にはメインのラインとともにシグナルラインを表示しますが、シグナルラインはメインの転換をわかりやすくするための補助ラインに過ぎないので3ペアだと視覚的にうるさくなるので省いています。そもそもメインとシグナルのクロスを安易に転換のシグナルと考えるのは危険です。

ストキャスティクスのシグナルを省いているので%Kとスローイングの値だけの設定となります。

また、ストキャスティクスの期間については、通常(MT4のデフォルト)での設定(%Kの期間が5)よりも大きな期間(%Kの期間が20)をとっています。期間5だと短期的で煩雑なグラフとなりフェイズを把握するにはふさわしくないからです。 期間やスローイングをいろいろ変更して最適なものを探すとよいでしょう。期間を長くすると移動平均線と同様により長期的な傾向を反映したグラフとなります。

RSIのパラメーターは期間だけで標準的な14を設定しています。 RSIの期間は短くするとストキャスティクスと同様に価格の細かい上下動が誇張されて表示されます。期間を長くすると50%の水平ラインに近づいていきます。

★ストキャスティクスとRSIについては、bevFXシリーズの「002_時計と情報」の説明で少し掘り下げて解説しているので参考にしてください。 「002_時計と情報」は複数の時間足のストキャスティクスやRSIを一覧する機能を実装したものです。


使い方解説

2つ以上追加するときの注意

当インジケーターはチャートに複数追加することができます。 すでにチャートに追加している当インジケーターより上にあるサブウィンドウを削除している場合(つまりサブウィンドウの順序が変更された場合)、その後にさらに当インジケーターを追加すると、左の表示モード名や右下の通貨ペア名が表示されないことがあります。 その場合、いったん最後に追加した当インジケーターを削除し、あらためて追加すると正常になります。

例1 … 研究、検証用での活用

下の図はメインチャートにポンド円(GBPJPY)を表示し、当インジケーターを2つ設定しています。

★メインチャートには先に紹介したbevFXシリーズの「001_ものさし」と「002_日本時間とキリ番」を設定しています。

ここでの設定例は、クロス円通貨ペアの特徴を自分で研究・検証したいときに当インジケーターを気軽に活用する例として紹介します。

ひとつ目のサブウィンドウでは米ドル/円(USDJPY)と、のポンド/円(GBPJPY)と同じ欧州クロス円のユーロ/円(EURJPY)の動向を比較できるように設定しています。

2つ目はポンド/米ドル(GBPUSD)とユーロ/米ドル(EURUSD)のストレート通貨の動きをチェックするための設定で、ユーロとポンドの強弱が表れるユーロ/ポンド(EURGBP)も追加しています。
ユーロ/ポンドはメインチャートをポンド/米ドルにしているので、上下反転させることでメインチャートと同じ方向で読めるようにしています。つまり米ドル/ポンドとして表示させています。

基本的にクロス円通貨ペアの動きは米ドル/円との相関性がとても高いです。図の1分足チャートで3つの通貨ペアがほぼ同じタイミングで上下の動きが切り替わっていることがわかります。

もしどれかの通貨ペアが他のものよりも時間的に先行する動きをするのであれば、それを”予言する通貨ペア”として活用できるのですが、そう簡単にはいきません。市場という共通の”情報空間”にいるからです。

しかし、図でわかるように縦の動きの幅には差があります。そこで、たとえば横横(ヨコヨコ)のレンジ相場が続いている状況で「動き出しの大きな通貨ペアによってレンジからの抜け出しをより早く認識する」といった使い方ができるでしょう。先行する動きではなく縦方向の「目につきやすい」動きに注目するわけです。

2番目のグラフは「ポンドの強さをユーロで評価したとき、その強さの変化がポンド/円の動きに何か関連性があるのか」という疑問を確かめるための設定です。

結論から言うと、この図においては「ポンドがユーロに対して強くなっても弱くなっても、ポンド円は関係なく動いている」となるでしょう。

つまり、ポンドとドルと円の関係を考えるときに「わざわざユーロを混ぜてもそれほど意味がない」という確認ができるわけです。

もちろん特定の時間帯や市場状況によって思わぬ有意な関係性を見つけたり、相場の動向が読みやすくなるかるかもしれません。

当インジケーターの強みのひとつは、有効な情報を洗い出すためにいろいろな設定を簡単に試せることです。「気になることは確認して、自分の投資手法をシンプルに研ぎ澄ましていく」わけです。


例2 … クロス通貨用設定

下の図は、クロス通貨について前の例よりも投資に向けてより実践的に使うための設定をしています。。

★メインチャートの上の日付表示はチャートを左にスクロールしたときに「002_日本時間とキリ番」が自動的に表示する過去チャート検証用の日付です。

メインチャートはボンド豪ドル(GBPAUD)です。 ここでも当インジケーターを2つ追加していますが、ひとつ目がポンド豪ドルを対象にした設定で、2つ目は参考としてポンド円を対象にした設定です。 以下のようにどちらも素直にクロス通貨を構成する通貨ペアをそのまま設定しています。

  • 上 … GBPAUD、AUDUSD、GBPUSD
  • 下 … GBPJPY、USDJPY、GBPUSD

ポンド円の場合、ポンド/ドル=ドル/円とつながるので、ポンド円とドル円がそのままで相関関係を読み取れます。

一方、ポンド豪ドルの場合、ポンド/米ドルと豪ドル/米ドルなので、豪ドル/米ドルのグラフを上下反転させてポンド/米ドル=米ドル/豪ドルとしてボンド円と同じ感覚で読めるようにしています。

上下のグラフで共通しているのは水色のGBPUSDのラインです。 緑色のラインは上下ともポンドのクロス通貨ペアで、上下のグラフともに薄茶色のドルストレート通貨ペアとシンクロして動いていることが見てとれるでしょう。

基本的には、GBPAUDではAUDUSDが、GBPJPYではUSDJPY、が強い相関性(グラフの合致の程度)を示していて、ともにGBPUSDは雰囲気的な役割にあるといえるでしょう。 GBPAUDとGBPJPYについてはドルとの関係が逆なので逆相関です。

ここで注意したいのは、相関関係の有無やその変化の様子を確認するだけでは投資の改善には結びつかない点です。
より実践的に活用するためには、基本であるダウ理論的な分析が大事です。

相関関係は因果関係ではないので価格の動きのストーリーにはなりません。それに対して、ダウ理論では上下方向のトレンドとレンジ相場を見分けたり直近や過去の価格レンジを把握することによって、3つの通貨ペアそれぞれの価格のストーリーが描けます。

具体的に言い換えると「この通貨ペアは高値の更新が止まって安値を更新した」といった具合に、高値/安値の更新と価格のレンジ内での位置を確認することによって、その通貨ペアに対する”目線”やシナリオが持てるということです。

ラインチャートはローソク足チャートよりも波の頂点が分かりやすいのでダウ理論的な分析の練習にも適しているでしょう。

★付け加えると、ダウ理論的分析(つまりプライスアクション分析)は単一の時間足だけでは不十分です。必ず、上位の時間足での分析とセットで考えるべきです。

ところでGBPAUDが投資対象の場合、下のクロス円のグラフは必要ではありません。しかしGBPAUDとGBPJPYの両方を監視することによって、エントリーしやすい通貨ペアにメインチャートの通貨ペアを切り替えていくこともできるでしょう。
もちろん、通貨ペアをひとつに集中するか、それとも複数を監視するか、は自分の投資ポリシー(や自分の性格に合うかどうか)によって決まります。


使い方まとめ

当インジケーターの使い方としては大きく次の3通りに分けられるでしょう。

  1. 投資対象にしている他通貨の監視
  2. 相関や逆相関の関係にある通貨ペアを補助的に監視
  3. 市場の雰囲気を知るためのいくつかの通貨ペアやアセットの監視

1.他通貨ペアの監視

チャートタブを切り替えることなく他の通貨ペアの動向を監視できることは、現在のチャートを注視したいときにその便利さが実感できるでしょう。

価格のラインチャートは正規化によってインジケーター化されているので、他の通貨ペアと並べて方向性や勢いを比較できます。
また、通貨ペアどうしがグラフでクロスしているかどうかで、相互の方向転換を認識しやすくなるでしょう。

この場合、相関関係にない通貨ペアどうしや、相関関係がある通貨ペアの一方をあえて上限反転させてクロスを観察することで、エントリートリガー(シグナル)のような使い方の可能性もでてくるでしょう。

たとえば、冒頭に揚げたUSDJPY、EURUSD、GBPUSDのグラフでは、USDJPYがほかの2本をクロスして上や下に抜けたところを「動き出し」の感知として使えそうです。

当インジケーターでのクロスを直接エントリーに結び付けなくても、少なくともエントリーへの判断補強に使えるでしょう。ぜひともさまざな組み合わせで試してみてください。

なお、ストキャスティクスやRSIに切り替えることで、それぞれの相場の様相をインジケーター視点で捉えるとことも簡単にできます。とくに天井や底からの転換をホットゾーンからの戻りやダイバージェンスで確認できるので便利です。

2.相関関係の強い通貨ペアどうしの比較

現在のチャートの通貨ペアと相関性が高い通貨ペアの動向を比較チェックすることで、投資対象の通貨ペアの動向を読む参考にできます。

ICT/SMC(スマートマネー・コンセプト)では、相関関係が明確な通貨ペアやアセットについて、両者がトレンド状態にあるとき、片方だけが高値/安値の更新をしなかったとき(SMTダイバージェンス)に、両者のトレンドの転換の予兆と捉える手法があります。

★ICT/SMCとはICT(人物)が提唱しているSMC(スマートマネー・コンセプト)という投資手法のことです。動画サイトを中心に、派生したものも含めて数年前から大きなブーム(英語圏が中心)になっています。相場の方向を決定づける巨大投資家(スマートマネー)の動向(アルゴリズム)をチャートに見出し、価格が「どこで折り返して、どこに向かうか」をプライスアクションのみで予測する手法です。タイムファクターを重視し、ダウ理論と水平ラインしか使いません。過去チャートに現れる需給関係の偏り(リクィディティとインバランス)を読み取り、相場を構造的に把握するのが一番の特徴です。サプライ&デマンドや日本であまり紹介されていないワイコフ理論のアプローチに近く、移動平均線やボリンジャーバンドやMACDやストキャスティクスやRSIなどのインジケーターは一切使いわないのも大きな特徴です。日本の一般投資家にとっては、FX学習で学んだ”基礎知識”のうち、ダウ理論以外は”邪魔な知識”になると考えたほうが取り組みやすいでしょう。しかしながら「目線」と「価格レンジ」と「戻り」が中心課題なので、古くからダウ理論と水平線を中心にテクニカル分析に熟達している人には「すでにある手法に新しい用語をまぶしただけ」に感じられるかもしれません。

たとえばポンドドル(GBPUSD)を投資対象にしているときに、当インジケーターにポンドドルとユーロドル(EURUSD)を表示することで、下の図のように”簡易的”にSMTダイバージェンス(のようなもの)を確認できます。

★SMTダイバージェンスは高値/安値(ローソク足のヒゲ先)を見るので、もともとラインチャートで正確に確認することはできません。またSMTダイバージェンスは単独で使うものではなく、価格の動きの構造を分析した上でプライスアクション分析を補強する目的で使うのが本来の使い方です。なお、SMTダイバージェンスは週足から1分足まで時間足を問わずに使われます。

上の図では、グラフを2本だけ表示するように、3つ目の通貨ペアの外観で色を「None」に設定しています。
もっともこの例の場合、最初と3番目の通貨ペアがGBPUSDで重なっているので、色を無色にしなくても2本だけの表示になります。

ここではスマートマネー・コンセプト(ICT/SMC)の分析手法には具体的に踏み込まずに簡単に説明します。
見慣れないSMCの用語も添えていますが雰囲気だけで読み飛ばしてください。

まず、ピンクの縦線がニューヨークの市場(セッション)開始で、左の日本時間16:00の水色の縦線がロンドンのセッション開始を示します(時間区切りはbevFXシリーズの「002_日本時間とキリ番」で表示)。

メインチャートでわかるようにポンド(GBPUSD)はニューヨーク開始直後にロンドン開始からの高値を更新しています。一方、ユーロ(EURUSD)のラインチャートは高値更新に失敗しています。つまりSMTダイバージェンス的な動きになっているように見えます。

これはポンドの高値更新がトレンド継続を意味するのではなく、ロンドン高値の周辺(おもに少し上)の潜在的な需給の偏り(リクィディティ)、つまり売りホルダーの潜在的なストップの買い注文をストップハント(イコール・ハイのリクィディティをスィープ)したことを意味します。

これを「巨大投資家(スマートマネー)の仕掛けたトレンド転換(相場を転換させるアルゴリズムの発動)」とみなして、その後のプライスアクションをICT/SMC的に観察して転換を確信したあと戻りを狙ってエントリーします。

このチャートでは高値からの急落とその戻りを見て、22:00前の戻り高値でエントリーするという流れになります。エントリーポイント(ゾーン)はそれまでのプライスアクションから事前に予測できます。予測の根拠は「マーケットストラクチャ・シフトとiFVGとブレイカーブロック」です(解説は省きます)。

実はICT/SMC(スマートマネー・コンセプト)を使わなくても、この状況はロンドン開始からの上昇トレンドの切り上げラインの21:00過ぎの下へのブレイクや陰線のエンゴルフィング・キャンドル(ツツミ足)の連続や安値更新などでトレンド転換を確認できます。

そして、その下げの初動波に対する22:00からの戻りに切り上げラインを設定してブレイクしたところでエントリーするという手法で同じような位置でエントリーできるでしょう。

★ICT/SMCの分析法では、00:00前の下げ止まった位置を事前に利確位置に想定してエントリーします(根拠はブレーカーブロックとFVG)。
しかしこれも18:00の安値位置とほぼ一致するので、別にICT/SMCでなくてもよいということも言えます。ただしICT/SMCの手法が、基本的にエントリー時にストップロス位置と利確位置が明確に決まっているという点は強調しておくべきでしょう。

ところで、ユーロドルのロンドン市場開始からの上昇トレンドが23:00前まで続いていることに気づいた人もいるでしょう。
21:00過ぎのポンドドルとの比較で高値更新を失敗したように見えるところはユーロドルにとっては「調整が続いていただけ(直近安値を更新しているわけではない)」と言えます。

これを含めて考えると、21:00過ぎからの高値を付けたあとのポンドドルの下げはトレンド転換ではなく大きな調整の始まりであり、また23:00前のユーロドルに対してポンドドルがSMTダイバージェンスになっているのも第2段の大きな調整への転換であると言えるでしょう。つまり、巨大投資家のアルゴリズムはポンドドルとユーロドルの双方のSMTダイバージェンスを演出してロンドンセッション開始からの上げトレンドに大きな調整を行ったということになります。

実際、このあとのチャートはポンドドルとユーロドルは揃って大きな上昇トレンドにつながっています。

以上、複雑なようですが当インジケーターで相関性の強い通貨ペアを比較したグラフでダウ理論を使ってSMTダイバージェンスらしき動きを読み取るだけで、巨大投資家の2段階の方向転換の意思に気づくことができるわけです。

もちろん、実際に巨大投資家のアルゴリズムが働いたかどうかは不明ですが、価格が動く大きな構造(マーケットストラクチャ)をダウ理論を基本にして捉えて(当然、はずれる場合もあります)投資に臨む姿勢は、従来の投資法にないものでしょう。英語圏を中心にICT/SMCが大きなブームになっている理由もこのへんにあると思われます。

ちなみに、ストキャスティクスやRSIに表示を切り替えることで、相関関係にある通貨ペアのどちらかがダイバージェンスになることが簡単に確認できます。
これは手軽ですが、ダウ理論的なプライスアクション分析と併せること(判断補強)で、より確度の高い投資法となるでしょう。

3.市場の動向把握

FX以外に金やインデックスなどがMT4で表示できる場合(取引業者によって異なります)、ドルインデックス先物と金とナスダック指数などを当インジケーターで表示させることで、大きく市場の変化を確認することができます。

ただし、市場全体の雰囲気の変化に注意を向けることがどれほど投資の結果に役立つかは不明です。とくにさまざまな市場の動きをファンダメンタルも含めて把握しようとすると、情報過多になるだけになる可能性が高いです。

たとえば、金の主要産出国であるオーストラリアはファンダメンタル的には金と豪ドルで相関性があります。しかし、これはあくまでも教科書的な次元の話であって、実際にグラフを比較してみるとどの時間足でみても明確な関係性は読み取りにくかったりします。金と逆相関とされる米ドルでも同じです。

ファンダメンタル的な前提や解釈を離れて、「単純に他の通貨ペアやアセットのグラフを重ねて相対的な強さの変化を比較してみる」といったアプローチのほうが得られるものがあるかもしれません。

ダウ理論の第一の原則は「チャート(市場価格)はすべてを織り込む」です。
これにしたがうと、市場全体に及ぶ変化があった場合、即座に現在見ているチャートにもなんらかの形で影響が現れるということになります。

つまり、テクニカル分析(ダウ理論的分析)を投資手法の軸に置き、ファンダメンタル的な分析や地政学的な考察などは「背景の物語」としてあくまでも参考にとどめて、テクニカル分析が濁らないようにしたほうが視界が明快になると言えるでしょう。

ただし、ダウ理論で扱えない事象もあります。以下のような時間に関係する要素(ファクター)はダウ理論的分析の外側にあります。

  • セッション(市場)のオープン時間
  • 重要経済指標などの発表時間

これらは4時間足や日足でトレードしている人にはあまり関係ないかもしれませんが、15分足以下のチャートを中心にトレードしている人にとっては、投資手法以前に相場そのものの性質として意識しておくべきものです。

各セッションの時間については、これまで揚げてきた図の市場を区切る縦線(bevFXシリーズの「002_日本時間とキリ番」で表示)を意識することが重要です。

セッションが変わることで相場の様相が変わるとともに、直前のセッションの高値や安値がダウ理論的な分析で強く意識されます。

また、重要経済指標の発表や要人による金利政策の発表などは、発表と同時に大きなインパクトを市場に与えます。
ただし、これらは経済カレンダーに沿って行われるものなので、「投資のギャンブル的な要素をなるべく減らす」を基本的なスタンスにする場合、市場が急激に変化する時間を避けて投資するのが基本となります。

とくにドルに影響が大きい指標発表などは市場全体に同時的に波及し、さまざまな通貨ペアが大きく揺さぶられます(短期の時間足で相場を見た場合)。
当インジケーターではそうしたイベントのあとの複数の通貨ペアの動きを効率よく監視できるので、指標発表後の相場に対して間違った方向感を持つことも防げるでしょう。


カスタマイズ

パラメーター設定によってさまざまなカスタマイズができます。以下におもな設定内容を揚げておきます。

★パラメーター最初のMEMOの項目は、bevFXシリーズ共通の欄でパラメーター設定を保存するときの設定メモ用です。

【外観の設定】

各ラインの色と太さについて、明背景用と暗背景用の2通りで設定できます。

【価格チャートの上下反転】

価格チャートの上下反転はそれぞれの通貨ペア名をクリックするだけで切り替えられますが、パラメーターで設定しておくことで初期状態を決められます。

用途ごとに通貨ペアや上下反転や外観などの設定をパラメーター設定画面で名前を付けて保存しておくと便利です。



ヒストリーデータについて

当インジケーターはチャートをスクロールすることで過去の様子もさかのぼって見ることができますが、どのくらい過去データを取得できるかは、MT4のオプションの[チャート]の「ヒストリー内の最大バー数」と「チャートの最大バー数」に制約されます。

また、時間足(とくに5分足以下)によってはヒストリーデータ(ヒストリカルデータ)になんらかの原因で不整合(データ欠けなど)があることで表示がおかしくなったり、表示されなかったりします。その場合はいったんその時間足のヒストリーデータを削除する方法があります。

【ヒストリーデータの削除】

*取引サーバーからデータを取得する作業なので、土日以外の取引サーバーが稼働しているときに行いましょう。
稼働していないときは「アップデート待機中」のまま待たされるでしょう。

[F2]キーで「ヒストリーセンター」を開き、目的の通貨ペアをダブルクリックし、さらにの修正したい時間足をダブルクリックしてデータを表示させます。

次に、データリストの先頭の行をクリックしたあと、リストの最後までスクロールして[Shift]キーを押しながらクリックして全データを選択します。そして「ヒストリーセンター」の[削除]ボタンで選択しているデータを削除します。

その時間足のリストが空になったら「ヒストリーセンター」を閉じます。

チャートに戻ってその時間足を表示するとデータが取得されチャートが表示されます。もしインジケーターにグラフが表示されないときは、マウスホイールで過去チャートにスクロールしたり、いったん別の時間足に切り替えることで正常にチャートが表示されるでしょう。


参考:関連インジケーター

bevFXシリーズにはサブウィンドウに表示するインジケーターとして「301_鳥瞰インジ」があります。

表示する通貨ペアをメインウィンドウとは別に指定できるので、当インジケーターと同様に複数の通貨ペアの監視にも適しています。

当インジケーターでは価格レンジで相対化した価格チャートを描きますが、「301_鳥瞰インジ」では移動平均線で価格を相対化したグラフを描きます(パラメーター設定で通常の価格ラインチャートでも表示できます)。

価格を相対化する移動平均線とボリンジャーバンドの期間を同じにすることで、上下対称のボリンジャーバンドが描かれます。

大きな特徴としては全部で5種類のインジケーターを音声アラート付きで重ねて表示できることです。

相場の状況確認およびエントリーやイグジットのトリガーとしてさまざまな応用が可能です。

詳しくはbevFXシリーズの「301_鳥瞰インジ」の紹介ページを参照してください。




免責事項

当インジケーターは投資家に判断材料を与えるものであり、投資を直接促すものではありません。投資の結果については一切の責任を負いません。



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