通貨ペアのポートフォリオ
Light-δは、4通貨ペアでポートフォリオを組んで運用する事を推奨しています。
5分足を例に、4通貨ペアで運用した場合のバックテスト結果を紹介します。
評価の見方------------------------------------------------------------------
EAの性能を測る指標の一つにリカバリーファクター(リターン÷リスク)があります。
リカバリーファクター = リターン ÷ 最大ドローダウン(下表では、Return/DD Ratio)
リカバリファクターを改善すると、小さなリスクで大きなリターンを狙う事ができます。
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✔ 4通貨ペアを組み合わせると、リカバリーファクターが改善する。
<4通貨ペアでポートフォリオを組んだ場合>
時間軸のポートフォリオ
Light-δは、4つの時間軸でポートフォリオを組んで運用する事を推奨しています。
4つの時間軸で運用した場合のバックテスト結果を紹介します。
✔ 4つの時間軸を組み合わせると、リカバリーファクターが改善する。
<4つの時間軸でポートフォリオを組んだ場合>
<ポートフォリオ後の収益カーブ>
3. 複利運用
私は、逆マーチンゲール法(いわゆる複利運用)を推奨しています。
逆マーチンゲールを推奨する理由------------------------------------------------------------------
マーチンゲールは、負ければロットを増やす手法
逆マーチンゲールは、負ければロットを減らし、勝てばロットを増やす手法
マーチンゲールは、ドローダウン期間(下図:C)を短縮できますが、最大ドローダウン(下図:(A-B)÷A)が大きくなります。
逆マーチンゲールは、最大ドローダウンを小さくする事ができますが、ドローダウン期間が長くなります。
ドローダウン期間は精神的に堪えますが、最大ドローダウンは致命傷になる可能性があります。
長期運用を考えると、逆マーチンゲール(複利運用)の方が向いています。
<参考>
書籍によると、一般的な個人投資家のドローダウン許容値は、以下の通りです
・最大ドローダウンは30~40%
・最長ドローダウンは約18カ月
複利運用のケーススタディ
4通貨ペア、4時間軸でポートフォリオを組み、100万円を運用資金として、10年間複利運用した場合の予測を以下に示します。
損益結果のばらつきを元に、利益、ドローダウン等の確率を予測しています。
複利率を変化させたケースを以下に示します。
バックテスト結果に基づいていますので、計算結果は参考値です。
<複利2%>
利益 : 10年後の利益
利益率 : 年間の利益率
DD% : 10年間の最大ドローダウン率
DD期間 : 10年間の最長ドローダウン期間
GR : ゲインペインレシオ(= 平均年間純益 ÷ 平均年間最大ドローダウン)
RF : リカバリーファクター(= 純益 ÷ 最大ドローダウン)
平均 : 平均値
50% : 中央値
20% : 下限20%の値
<複利4%>
4. リスク評価
通常、EAを作るときは、パラメータを最適化します。
それがカーブフィットであれば、逆転の発想で、最低のパラメータを選定する事でカーブフィットを除去しました。
つまり、最悪のパラメータで運用したケースのドローダウンを、運用リスクとして評価します。
具体的な評価方法
仮に、EAが2つ(A、B)のパラメータで作られているとします。
選定したパラメータをA=20、B=50とすると、バックテストから予想されるドローダウンは15%です(下表)。
カーブフィットを除去すべく、パラメータを振り、その中からドローダウンを予想します。(下表では、最低の33%)
パラメータを振る範囲は、66~150%としています。
今回、時間足でポートフォリオを組む事で、最低パラメータを求める計算が膨大となりました。
Ver.3.02の計算結果から、平均値は0.8倍、標準偏差は1.15倍になる傾向を掴んでおり、その結果を利用して評価します。
リスク評価(最低パラメータ)
最低パラメータを用いたリスク評価の結果を以下に示します。
あくまで、計算結果ですが、リスクを見積もるうえでの参考の一つになると思います。
<複利2.0%>
<複利4.0%>
5. EA設定
* Macic_number = 10210228
マジックナンバーです。
複数の通貨ペアを同時に稼働させる場合も同じ値で問題ありません。
複数時間足を同時に稼働させる場合も同じ値で問題ありません。
* 許容スリッページ(pips)= 1.0(初期値)
スリッページがこの値を超えている場合は、トレードが見送られます。(ストリーミング方式のみ)
* 許容スプレッド(pips)= 1.5(初期値)
スプレッドがこの値を超えている場合は、トレードが見送られます。
この値を小さくするとトレード成績は向上しますが、見送られる回数が増加します。
ご使用される証券口座のスプレッドを確認し、適宜修正下さい。
* MoneyManagement = ture(初期値)
"ture"が複利モード
"false"が単利モード
* StopLossPrice = 10000(初期値)
単利モードの場合のみ、参照される値です。
損切は万が一の為に設定しているもので、多くの場合はかかりません。
口座通貨に合わせて、損切額を設定します。
例)1万円(100ドル)を設定する場合、以下の値を入力
円口座 :10,000
ドル口座 :100
損切額に合わせてロットが自動計算されます。
自動計算されたロットが、最小ロットを下回る場合はエントリされません。
* RiskPercent = 1(初期値)
複利モードの場合のみ、参照される値(%)です。
損切は万が一の為に設定しているもので、ほとんどの場合はかかりません。
口座残高に合わせて、損切額が自動計算されます。
例)1(%)と設定した場合
口座残高 100万円(円)の場合 損切額は1万円に設定される。
損切額に合わせてロットが自動計算されます。
自動計算されたロットが、最小ロットを下回る場合はエントリされません。
* サーバ時間(冬時間)(GMT+〇)
FX証券会社のサーバ時間(MT4表示時間)を入力して下さい。
外為ファイネストの場合は、変更不要(2を入力)