28通貨ペア一覧インジケータのご紹介
1. 概要
8通貨(USD,JPY,EUR,GBP,AUD,NZD,CAD,CHF)全ての組み合わせ(28通貨ペア)中から、今まさにトレンドが発生している通貨ペアを発見できます。
トレンドの強さを、評価関数による数値で比較できます。
2. 本インジケータの特徴
(ア)
主要8通貨(USD,JPY,EUR,GBP,AUD,NZD,CAD,CHF)の組み合わせからなる28通貨ペア(USDJPY,EURJPY,GBPJPY,AUDJPY,NZDJPY,CADJPY,CHFJPY,EURUSD,GBPUSD,AUDUSD,NZDUSD,USDCAD,USDCHF,EURGBP,EURAUD,EURNZD,EURCAD,EURCHF,GBPAUD,GBPNZD,GBPCAD,GBPCHF,AUDNZD,AUDCAD,AUDCHF,NZDCAD,NZDCHF,CADCHF)の動向を一覧監視できます。
(イ)
各時間足(5分、15分、30分、1時間、4時間、日足)における移動平均線(SMA20)の方向を矢印(↑↓→)で表示します。
(ウ)
矢印の向きからScoreを計算して表示します。
(エ)
5分足および15分足について、移動平均線の傾きを基準化した数値で表示します。
(オ)
評価関数による計算から、全時間足の移動平均線の傾きの合計値を表示します。
(カ)
今現在、トレンドが発生している通貨ペアの色を5段階に変えて表示します。
(キ)
トレンド発生の表示色は、ユーザーが任意の色に変更できます。
(ク)
3種のアラート通知機能(ポップアップ、MAIL、LINE)を実装しました。
3. 通貨ペアについて
8通貨の組み合わせは、28通り(8C2=28)になります。
4. パラメータ
[項目] [内容] [デフォルト設定値]
MA_P1 移動平均線の期間指定 20
MA_MODE 移動平均線の方式 0
(0:単純移動平均、1:指数移動平均、2:平滑移動平均、3:線形加重移動平均)
Buy_TR_Color2 強い上昇トレンド発生表示色 clrAqua
Buy_TR_Color1 上昇トレンド発生表示色 clrMediumPurple
Non_TR_Color トレンド無し表示色 clrLime
ZERO_Color ZERO付近表示色 clrGray
Sell_TR_Color1 下降トレンド発生表示色 clrOrange
Sell_TR_Color2 強い下降トレンド発生表示色 clrRed
Alert_Color アラート発生時表示色 clrWhite
Corner コーナー位置 0
(0:左上、1:右上、2:左下、3:右下)
FontSize フォントサイズ 11
x_org 横方向位置 10
y_org 縦方向位置 18
QINC_TH 急騰急落閾値 80
ALERT_INTERVAL アラート間隔(分) 5
ALERT_TH アラート閾値 800
POPUP_ALERT アラートポップアップ true
MAIL アラートE-Mail送信 false
LINE アラートLINE Notify false
LINE_token LINEトークン
使い方
<インジケータ導入>
任意の通貨ペアのチャートにインジケータを導入します。
(例えば、USDJPYの5分足に導入します。)
グリッドが邪魔な場合は、CTRL+Gを押してグリッドを消します。
ローソク足が邪魔な場合は、ALT+3を押して、ラインチャートにします。
縦軸目盛の上でマウスカーソルを下にドラッグして表示倍率を下げると見やすくなります。
<上昇トレンド通貨ペアの発見>
28通貨ペアの中から、表示色がAqua(Scoreが21)のものを探します。
矢印表示は、↑↑↑↑↑↑となっていて、全時間足で移動平均線が上昇しています。
この中から、Totalの数値が最も高いものを選択します。
M5の評価数値がM15の評価数より高いことを確認します。
<下降トレンド通貨ペアの発見>
28通貨ペアの中から、表示色がRed(Scoreが-21)のものを探します。
矢印表示は、↓↓↓↓↓↓となっていて、全時間足で移動平均線が下降しています。
この中から、Totalの数値が最も低い(マイナス数字で大きい)ものを選択します。
M5の評価数値がM15の評価数値より低い(マイナス数字で大)ことを確認します。(下降トレンドの場合は、数値はすべてマイナスになります。)
<エントリーの可否>
28通貨の中から、最も強いトレンドの通貨ペアが発見できたので、トレンド方向にポジションを持つことにします。スコアが21(または-21)に達していない場合は、トレンドが発生していないので、エントリーを見送ります。
なお、日足の矢印のみが逆で、4時間足より短い時間足の全てが同方向に揃っている場合は、スコアは19(または-19)になります。この場合は、揃っている方向にエントリーしても良いことにします。
<エントリーの手順>
まず、当該通貨ペアの日足、4時間足、15分足を順番に見ていきます。
買いエントリーの場合、日足チャートでの現在位置が相対的に低い位置にある場合は、安心して買うことができます。一方、相対的に高い位置にある場合は、この後ピークを形成した後に下げが始まる(トレンド転換する)場合もあるので、注意が必要です。売りエントリーの場合は、この逆となります。
短い時間足で、ダブルボトムやダブルトップのチャート形状が確認できれば、トレードにより信頼性が増すと言えるでしょう。
<必ずストップロス設定を!>
買いの場合は、直近安値のやや下に、売りの場合は、直近高値のやや上にストップロス(SL)を設定します。
<ソート機能>
Ver8.00でソート機能が追加されました。
通貨ペア名[CP]、5分足評価値[M5]、総合評価値[Total]で、昇順[↓]、降順[↑]の並び替えができます。
[CP],[M5],[Total],[↓],[↑]がクリッカブルになっています。現在の選択列は【】で強調表示されます。
マウスでクリックするだけで、選択列をキーにした並び替えが実行されます。再度クリックすると昇順/降順が入れ替わります。
5. 実際の画面から最適通貨ペアを選択する
下の図は、2021年2月15日13:15に画面キャプチャーしたものです。
矢印が6本とも上を向いている通貨ペアが14組、全て下を向いている通貨ペアが3組あります。上を向いている通貨ペアの中から、Total値の大きいものを探します。NZDJPY(717.93)、AUDJPY(701.94)。さらにM5とM15の評価数値を見ていきます。
NZDJPY(M5=331.69,M15=170.14)、AUDJPY(M5=312.11,M15=145.90)となり、どちらM5>M15で、NZDJPYがAUDJPYよりも大きい数値となっています。
結論:NZDJPYを買いでエントリーすることにします。
一方、売りの方は、EURAUDのTotal値が-372.01で最も小さく、なおかつM5の値(-185.53)がM15の値(-58.74)より小さくなっています。売りエントリーするなら、EURAUDだということになります。
NZDJPYとEURAUDのTotal数値の絶対値を比較すると、NZDJPYの方が大きい値になっています。現時点で、ポジションを持つなら、NZDJPYがベストの選択であるというのが、結論となります。
6. エントリーの手順
まずNZDJPY日足チャートから見てきます。
直近3か月、ずっと右肩上がりに推移しています。
上昇トレンド継続中です。
次に4時間足チャートです。
これも綺麗な上昇トレンドを示しています。
ダブルボトムを形成したようにも見えます。
次に15分足チャートを見ます。
これも綺麗な右肩上がりを描いています。
日本時間の12:00に直近高値を超えて、さらに上に伸びています。
13:00のローソク足に上髭がでているのが、少し気になります。今後上値が抑えられレンジ相場に入るのか、今後も上昇トレンドが続くのか、未来のことは誰にもわかりません。
長期目線で週足も見てみましょう。
2014年11月末に最高値を付けた後、2020年3月に底を打ち、2020年5月から反転上昇中です。レジサポラインとして75.63のライン、81.04のライン(赤色水平線)を引いてみました。
現在のレートは76.07で、下側のレジサポラインを少し越えてきたように見えます。今後、上昇が続くとすれば、次の目標は81.0ということになります。思惑通り上昇トレンドが続けば、およそ500pipsの利益が見込める皮算用となります。(笑)
7. その他
<本インジケータのメリット>
5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足の「全てのMA(移動平均線)が上を向いている時に買う」、「全ての移動平均線が下を向いている時に売る」、というのは、理に適っており、ポジションを持っていても、とても安心感があります。また、トレンドが発生していない場合にはポジションを持たないことになり、「ポジポジ病」に罹患することもありません。
短期から長期まで全ての時間足のMAが上昇(または下降)するという機会は、あまり発生しないのではないかと危惧していましたが、28通貨ペアを同時に一覧監視することにより、結構多い回数で発生することに気が付きました。
本インジケータが、皆様のトレードの力強い味方になるものであると確信しています。
8. 検証
2021年2月15日午後に買いでエントリーしたNZDJPYは、その後どうなったでしょう。買いエントリー価格は、76.110でした。
<1日後>
NZDJPYは、5分足から日足まで↑↑↑↑↑↑、全ての移動平均線が上を向いています。評価数値も896.20で他の通貨ペアと比べても最も大きく、まだまだ上昇トレンドが継続中であることを示しています。
13:00の時点で価格は76.700であり、ここで決済すれば59pips、1ロットのエントリーなら59,000円の利益になります。
評価数値を見ると、M5が242.49、M15が325.42であり、M5
下の図は、その時の15分足のチャートです。
上向き水色の矢印が、エントリーポイントです。
エントリー後、レートはしばらく上昇を続けますが、一旦はもみ合い状態に入り、3角保ち合い(シンメトリカル・トライアングル)を形成しました。その後、勢いよく上抜けして、上昇を継続しています。買い勢力が優位にあることがわかります。
ここで、決済して「勝ち逃げ」するのが一番です。急騰したからといって、「もっと、もっと!」と欲張るとロクなことはありません。
9. 3種のアラート機能
強いトレンドが発生している時に3種のアラートを出す機能を追加しました。
強いトレンド発生の条件は、評価数値が最大(又は最小)で、指定閾値を超え、評価数値が上昇中で、スコアが最大(又は最小)、なおかつ5分足の評価数値が15分足の評価数値よりも大きい場合に限りアラートを出すようにしました。アラートが出現した通貨ペアの色を白に変えて、!マークを付けて目立つようにしました。これに伴い、従来のトレンドが無い通貨ペアの表示色を白から灰色に変更しました。
アラートのチェックは、インジケータを導入したチャートの期間間隔(5分足なら5分毎に)行う仕様ですが、頻繁にアラートが出るのを避けるため、一旦アラートが出ると、指定したインターバル期間(ユーザーが任意に指定可)が経過するまで、次のアラートを出さないようにしています。
ポップアップアラート、メール通知機能、ライン通知機能の3種のアラート機能が使用できます。
1.
ポップアップアラート
チャート画面にポップアップアラートを表示します。
ONにする場合は、POPUP_ALERTをtrueに、OFFにする場合は、POPUP_ALERTをfalseにします。(デフォルト設定はtrue)
2.メール通知機能
電子メールで指定のアドレスにアラートメールを送信します。
<設定の仕方>
MT4の ツール → オプション → E-メール
これは、Yahoo mailの例です。
まず、一番上にあるチェックボックスの有効にするにチェックを入れてください。
SMTPサーバー名は、Yahoo mail なら、
smtp.mail.yahoo.co.jp:465 と入力してください。Yahoo
mail 以外の場合は、お使いのプロバイダーの送信メール設定条件に従ってください。
SMTPログインIDは、Yahoo mailのID(@yahoo.co.jpの前の部分)をそのまま入力してください。
SMTPパスワードは、mailのパスワードを入力してください。
発信元と送信元は同じアドレスでも構いません。(例えば、my_address@yahoo.co.jpと入力します。)
入力が完了したら、一番下のテストボタンを押してみてください。ご自分のメールアドレスに件名:Test message、本文:This is a test message.のメールが届いていたらOKです
メール通知をONにする場合は、インジケータのパラメータ設定で、MAILをtrueに、OFFにする場合は、MAILをfalseにします。(デフォルト設定はfalseになっています。)
3.ライン通知機能
LINEのNotify機能を使って、ユーザーのスマートフォン等に通知を送るものです。LINE Notifyを使うには、アクセストークンの取得が必要です。
<アクセストークンの取得>
LINEのアカウントを持っていることが前提です。
https://notify-bot.line.me/ja/ にアクセスしてください。
右上のログインをクリックして、ログインしてください。
IDとパスワードを入れてログインします。
ログイン後、マイページを開いてください。マイページの下の方にアクセストークンの発行(開発者向け)というのがあるので、トークンを発行するボタンをマウスでクリックしてください。
トークン名は任意で構いません。
ここで入力したトークン名が、LINE Notifyの通知に表示されます。
トークルームの選択は、1:1でLINE Notifyから通知を受け取る を選択してください。
発行するボタンをクリックすると、トークンが発行されます。
英字数字を組み合わせた43桁のトークンが発行されます。
コピーして保存してください。
コピーしたトークンを、インジケータパラメータのLINE_tokenにペースト
(ctrl + V) してください。
これで、LINE Notifyが使えるようになりました。
LINE通知をONにする場合は、インジケータのパラメータ設定で、LINEをtrueに、OFFにする場合は、LINEをfalseにします。(デフォルト設定はfalseになっています。)
(注)なお、LINE
Notify機能の実装には、コマンドラインツールのcurl.exe(curl 7.55.1 (Windows) libcurl/7.55.1 WinSSL)を使っています。Windows 10 (2018年Ver.1803(RS3)以降)には、標準でcurl.exeが付属していますが、古いバージョンのWindowsの場合だと、この機能が使用できない場合があります。その場合は、インターネット(https://curl.se/windows/)からcurl.exeをダウンロードした上でご利用ください。
10.
もっと使いやすくするには
1.
スタート時の個人設定とデータを維持する
MT4の ツール → オプション → サーバー で
スタート時の個人設定とデータを維持する(K)のチェックを入れておいてください。(たぶんデフォルト設定でチェックが入っていると思います)
このチェックが入っていると、MT4を再起動しても、インジケータの設定値がそのまま維持されます。
LINE_tokenの値(43桁)も、設定した値がそのまま残っています。
ただ、インジケータをリセットしたり、新しい通貨ペアにインジケータを設定する場合には、デフォルトの設定パラメータ値が使われてしまいます。この場合は次に示す。「Setファイルにパラメータを記録しておく」を利用します。
2.
Setファイルにパラメータを記録しておく
インジケータ → 編集 → パラメータの入力
インジケータパラメータのLINE_tokenに、コピーペーストしてユーザー固有のアクセストークン値(43桁)を設定するのですが、毎回コピーペーストしなくても、保存(S)をクリックすることで、Setファイルに値が保存されます。Setファイルの名前は任意です、分かりやすいように、例えば、28CP.set などと名前を付けておきます。
次回からは、28CP.setファイルを読み込むことで、他のパラメータ値も一括して最適な値に設定することができます。
11.
バージョンアップ履歴 (最新バージョンは、Ver8.00です。)
<Ver1.00> 2021/02/15
初期開発バージョン
<Ver2.00> 2021/02/17
トレンド無しの表示色の変更
<Ver3.00> 2021/02/18
(ア)
三角表示に変更しました。
最も評価数値の高い通貨ペアに▲を、最も評価数値が低い通貨ペアに▼を表示するようにしました。(最大、最小を探すのが容易になりました。)
評価数値が500以上で、▲が付いていれば、迷うことなく買いです。
(イ)
トレンドが無い通貨ペアの表示色を変えました。
Scoreが-1~+1の間の通貨ペアの表示色をWhiteで表示するようにしました。
レンジ状態にある通貨ペアと考えられるので、レンジに対応したEAが機能する可能性があります。
(ウ)
評価数値が急変している通貨ペアに*マークを付けるようにしました。
5分足で表示している場合、5分間に評価値が±80以上変化した場合に*マークが付きます。
水色の▲に*が付いて、評価数値が高い → 買い
赤色の▼に*が付いて、評価数値が低い → 売り
<ver4.00>
2021/02/20
急騰急落検出閾値パラメータの変更 50 → 80
<ver5.00>
2021/02/23
アラートMail 送信機能追加
<ver6.00> 2021/02/24
ポップアップアラート機能追加
<ver7.00>
2021/03/06
LINE Notify機能を実装
<ver7.01>
2021/03/11
ALERT_TH アラート閾値 を 350から800に変更
(アラート回数の出現頻度が多すぎるため、変更しました)
ソート機能を付加しました。
[CP],[M5],[Total]の並び替え、昇順[↓]、降順[↑]ができます。
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