[MTF_IHBGod.ex4] Version3.01
【更新履歴】
Version3.01 2021-06-20 FX取引業者が28通貨ペア全てに対応していない場合でも、参照可能な通貨ペアだけで動作可能にしました。
【特徴】
28通貨ペアの値動きを集計し、FX相場の力関係を可視化します。
対象は8大通貨(USD,EUR,GBP,JPY,AUD,CAD,CHF,NZD)です。
・2本のEMAの乖離率を各通貨ペアごとに集計し、FX相場のパワーバランスを可視化します。
・複数チャートを監視する労力を低減し、一目で相場の環境認識が可能になります。
・14種類の表示モードがあり、ショートカットをクリックすることで瞬時に各モードの切り替えが可能です。
・敏感な値動きを補足するスキャルモードを搭載。
・ボラティリティーの拡大を捕捉して通知するアラート機能搭載。(メールの送信やスマホのMT4アプリに通知可能)
このインディケーターを活用して、相場の各通貨のトレンドに乗ったエントリーを心掛けることで、勝率を向上させることが可能になると思います。
裁量トレードやシステムトレードの補助ツールとしてご活用ください。
【使用方法】
チャートに本インディケーターを適用することで、使用が可能になります。
メタトレーダーへの詳しい導入方法はこちらのゴゴジャンの解説ページを参照してください。
注:拙作のインディケーター、AllChartNavigatorとGridAutoを適用した画面となります。
概ね、基本設定のままで使用できると思いますが、FX取引業者が独自の通貨ペア名を使用している場合には、初期設定を行う必要があります。
[CurrencyNameSuffix]のプロパティ項目に、通貨ペアの「接尾文字」を設定してご使用ください。
USDJPYmicro の場合には micro を、USDJPY. の場合には . を、USDJPY.pers の場合には .pers を設定します。
標準の通貨ペア名の場合には、空欄のままで構いません。
Ver3.01より、FX取引業者が対象の28通貨ペアを提供していない場合でも、集計を行えるようにしました。通貨ペアが参照できない場合には、上記のように参照不能のメッセージを表示して、集計から除外をします。この機能の搭載で、ほぼ全てのFX取引業者での使用が可能になると思いますが、集計内容に差異が出るため、グラフの表示内容に違いが出ることに注意をしてください。
接頭文字にはまだ対応していません。必要でしたらリクエストをお願いします。
以下の28通貨ペアを取り扱っているFX取引業者を推奨します。
EURUSD,EURAUD,EURCAD,EURCHF,EURJPY,EURNZD
GBPUSD,GBPAUD,GBPCAD,GBPCHF,GBPJPY,GBPNZD
AUDUSD,AUDCAD,AUDCHF,AUDJPY,AUDNZD,EURGBP
USDJPY,CADJPY,CHFJPY,NZDJPY,USDCAD,USDCHF
NZDUSD,CADCHF,NZDCAD,NZDCHF
デモ口座で動作確認をしたところ、以下のFX取引業者で使用が可能でした。
/FOREX.com(JP)
/デューカスコピージャパン
/外為ファイネスト
/アヴァトレード
/OANDA JAPAN
/EZインベスト証券
/ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社は、[CADCHF]の取扱いなし。
/FOREX EXCHANGE株式会社は、[AUDCHF][CADCHF][NZDCHF]の取扱いなし。
/サクソバンク証券株式会社は、Webで確認したところ大丈夫なようです。
/(楽天証券、Crypto-Xは未確認です)
チャートに本インディケーター(以後はIHBGodと記載します)を適用すると、グラフの描画に必要な各通貨ペアのヒストリーデータを、メタトレーダー4が自動で取得してくれます。ヒストリーデータはサーバから少しづつ送信されて来るので、IHBGodは必要なデータが揃うまでその都度グラフの再描画を繰り返します。その際は、右上に[Waiting for update]とメッセージを表示しますので、データの取得が完了して再描画が落ち着くまで、しばらくお待ちください。
サーバー側の設定または状態によっては、ヒストリーデータの読み込みが途中で止まってしまうことがあるかもしれません。その際には、チャートの時間足を変更したり、チャートの通貨ペアを変更するなどしてみてください。そうすれば、読み込みが再開されることがあります。それでもうまく読み込めない場合には、チャート上で右クリックして「更新」を選択したり、メタトレーダーを再起動すると再取得してくれる場合があります。
【時間足設定について】
IHBGodはマルチタイムフレーム表示(MTF)に対応しています。表示させたい時間足を設定画面で指定することにより、チャート時間足とは別の時間足のグラフを表示させることができます。(上位時間足のみの対応です)
MTFの設定は、設定画面の[TimeFrame]プロパティで行います。時間足のリストが表示されますので、表示したい時間足を選択してください。デフォルトでは[current]が選択されており、チャート時間足がそのまま集計に使用されます。
上記の例では、GBPUSD5分足のチャートに15分足と1時間足のグラフを表示しています。上位時間足を選択すると、画面のようにチャート時間足に引き延ばされた状態でグラフが表示されます。(※ALLモードの場合は表示の仕方が異なります。後述します)
逆に、15分足チャートに1分足のグラフを表示させるなど、下位の時間足を設定することは出来ませんので注意してください。[TimeFrame]に表示不可能な時間足が設定がされていた場合には、自動的に[current]が適用されます。
【表示モードについて】
14種類の表示モードがあり、設定画面の[SymbolSelect]プロパティのリスト項目から、デフォルトの表示モードを選択することができます。
・USD,EUR,GBP,JPY,AUD,CAD,CHF,NZDモード
選択した通貨のパワーバランスをグラフ表示します。グラフの各色はショートカットラベルの通貨色と同一であり、選択した通貨の強弱の構成要素を表しています。ゼロラインを中心として、ラインよりも上側であれば通貨が強い状態を示し、下側であれば通貨が弱いことを示します。
上記の画像で5分足グラフの一番右の波形を見た場合、EURはUSDよりは強いが、ほかの通貨GBP,JPY,AUD,CAD,CHF,NZDより弱くなっていることを示しています。5分足グラフ中央のやや右を見ていただくと、すべてのグラフがゼロラインよりも下に位置していることが判ります。これは、EURがほかの通貨に対して総負けしている状態を示しています。
15分足グラフの右端を見ていただくと、EURはUSDやJPYよりは強いが、他の通貨よりは弱い状態であることが判ります。この場合、短期的にEURUSDやEURJPYのロングを仕掛けるのも良いかもしれませんが、EUR自体の強弱関係があいまいな状態であるため、勝率が低くなる可能性があります。グラフの強弱がより一方的に偏っているときにエントリーを仕掛けたほうが、より勝率の高いトレードにつながると考えられます。
・ALLモード
前項で説明したUSD~NZDモードの、最新バー24本分(デフォルト設定の場合)のグラフを切り出して一覧表示します。
前述の時間足設定の項で、上位時間足のグラフは引き延ばして表示されると説明しましたが、ALLモードの場合は、指定時間足のバー24本分をそのまま表示します。
M5の場合には5分×24本=120分、H1の場合には1時間×24本=24時間、D1の場合には1日×24本=24日分のグラフを表示します。
・AUTO(1st)モード、AUTO(2nd)モード
通貨ペアの取引通貨と決済通貨の各グラフを、自動で選択して表示します。
表示内容としては、USD~NZDモードと同一になります。例えば、GBPJPYのチャートを表示した場合に、AUTO(1st)モードの場合はGBPが、AUTO(2nd)モードの場合はJPYが自動で選択されます。
・BANDモード
全通貨ペアのパワーバランスと全体のボラティリティを、一本のバンドに集積して表示します。
ゼロラインを中心として、上側に強い通貨、下側に弱い通貨を表示します。5分足グラフの中央から右側を見ていただくと、欧州時間に各通貨の値動きが活発化して、ボラティリティが急拡大していくのを一目で確認することができます。特にGBPが強く、USDやJPYが弱い方向で動いているため、GBPUSDのロングやGBPJPYのロングが有効であったことが推測されます。
このモードの注意点として、各通貨それぞれが強い側にも弱い側にも同時に存在できるということに留意をしてください。USD~NZDモードの項で説明した通り、通貨の強弱関係があいまいな状態である場合は、上下両方に同一通貨のグラフが表示されることになります。(その代わりにこのモードでは、相場全体の値動きを俯瞰して確認することができます)
通貨強弱のあいまいな状態を排除して確認したい場合は、次のモードを使用してください。
・BAND(CancelOut)モード
全通貨ペアのパワーバランスと全体のボラティリティを、一本のバンドに相殺(CancelOut)して表示します。
前述のBANDモードと表示内容は同一ですが、各通貨の強弱を相殺したグラフを表示します。このモードを使用することで、通貨強弱の一方的な偏りを確認することができます。
・Volatility&Alertモード
各通貨の値動きを積層したボラティリティグラフと、アラートサインを表示します。
このモードでは、ボラティリティの変化量やアラートサインのタイミングを表示することができます。アラートサインはこのモードにしか表示されませんが、プログラム内では常に値動きを監視していますので、ほかの表示モードを選択している場合でも、アラートの動作に影響はありません。
アラート動作の基準になっている白いドットの動きは、[AlertSensitivityRate]プロパティの数値を変更することで調節が可能です。デフォルト値は 0.25(25%) になっているので、必要に応じて増減してみてください。
【設定方法】
まだ紹介していない設定画面のプロパティについて解説いたします。
[History]
チャートバーを過去何本まで遡って集計を行うか指定します。デフォルト値は1000です。大きい値を設定しても、サーバ側がヒストリーデータを送ってくれるとは限らないですし、IHBGod自体も集計にそれなりのCPUパワーを消費しますので、適度な数値設定が望ましいです。
[Fast][Slow]
指数平滑移動平均線(EMA)の数値を指定します。デフォルト値は[Fast]が9,[Slow]が43です。
[ALLMode Preview Bars(1-24)]
ALLモードで表示する各通貨の、バーの本数を指定します。デフォルト値は24で、範囲は1から24です。
[ALLMode Space(0-24)]
ALLモードで表示する各通貨間のスペースを、バーの本数で指定します。デフォルト値は5で、範囲は0から24です。
[ALLMode Width(0:Auto,1-12)]
ALLモードで表示する各通貨の、引き延ばし量をバーの本数で指定します。デフォルト値は0のAutoで、範囲は0から12です。0のAutoを指定しておくと、チャートの表示スケールを縮小した際にグラフが圧縮されて潰れてしまうのを回避します。
[Color_USD][Color_EUR][Color_GBP][Color_JPY]
[Color_AUD][Color_CAD][Color_CHF][Color_NZD]
各通貨の表示色を指定します。ちなみに、設定画面の「色の設定」タブにある色や線の各種設定項目は使用できません。プログラム内部で自動で操作を行います。
[Rate_NZD]
NZD通貨の値動きの参照率を指定します。デフォルト値は 0.7(70%) です。NZD通貨の値動きをしっかり把握したい人は 1.0(100%) を設定してください。なお 0.0(0%) を設定すれば、NZD通貨の値動き集計をキャンセルすることができます。
[LabelColor]
通貨以外の文字やラインで使用する色を指定します。デフォルトは白系です。チャート背景色に白を使用されている方は、ここに黒系の色を指定してください。
[LabelFontSize]
通貨ラベルの表示サイズを指定します。デフォルト値は20です。
[DisplayDPI]
Windowsのディスプレイ設定で画面の拡大倍率を変更したときに、ショートカットラベルの配置が乱れることがあります。その際には、この数値を変更してみてください。デフォルト値は96です。
[ExpansionAlert][AlertSendMail][AlertSendNotification]
trueを設定した項目に対して、アラートサインを送信します。順番に、画面表示、メール送信、スマホアプリ通知となります。(メール送信やスマホアプリ通知については、メタトレーダー側の事前設定が必要になります。設定方法については、ゴゴジャンのWebページかGoogle先生を参照してください)
[Sound Of ReDraw]
グラフの再描画を行ったときに、音を鳴らしてお知らせします。通貨ペア個々の総バー数を監視しており、2本以上の増減を検出したら再描画を行っています。
【操作方法】
ラベルはショートカットになっており、クリックすることで表示モードの切り替えを行えます。表示モードのプロパティ設定は上書きしませんので、デフォルト表示を変更したい場合は、設定画面より変更を行ってください。
本インディケーターが、皆様のトレードライフの充実のお役に立てることを願っております。
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