8CFD見える化インジケータ
Any版のご紹介
1. 概要
28通貨ペア一覧インジケータを進化発展させた、「8CP見える化インジケータ」の中で、さらにCFDに特化したインジケータです。ユーザーが選択する任意のCFDの相対的な強さ、弱さを1枚の同じチャートにグラフとしてリアルタイムに描画するもので、ここで買い、ここで売り、ここでは見送り、ここでなどの的確な判断ができる優れものです。
使ってみれば、これは凄い!と実感できます。
2. 本インジケータの特徴
(ア)
任意のCFD(デフォルトでは、GOLD,SILVER,PLAT-OCT21,HGCOP-DEC21,BRENT-OCT21,OIL-OCT21,US500-SEP21,EU50-SEP21になっていますが、自由に変更できます。)の相対的な強弱を、一つのサブウインドウに8本のグラフとして描画します。
(イ)
評価数値は、MACD(Moving Average Convergence Divergence:移動平均収束拡散手法)の値を基に計算しています。
(ウ)
評価数値が急変した場合、閾値を超えた場合、下がってきた場合に、アラートを出します。
(エ)
評価数値の絶対値、変化率、一つ前の変化率を数値として表示します。
(オ)
評価数値の大小による並び替え、または変化率の大小による並び替えができます。
(カ)
通貨ペア別の表示色やチャートの形状(太さ、線種)などをユーザーが自由に変更できます。
(キ)
「見える化インジケータ」の名前の通り、8CFDの時系列の動きが、手に取るように分かります。
(ク)
今、エントリーすべきなのか、エントリーしてはいけない時期なのかを容易に判断できます。
(ケ)
その結果、ポジポジ病や無駄なエントリーを繰り返す事が一切なくなります。
3. パラメータ
[項目] [内容] [デフォルト設定値]
限月自動 限月自動入力 true
cp1 CFD1 GOLD
cp2 CFD2 SILVER
cp3 CFD3 PLAT-OCT21
cp4 CFD4 HGCOP-DEC21
cp5 CFD5 BRENT-OCT21
cp6 CFD6 OIL-OCT21
cp7 CFD7 US500-SEP21
cp8 CFD8 EU50-SEP21
FontSize フォントサイズ 12
表示原点x 横方向位置 10
表示原点y 縦方向位置 18
タイトル行の位置 18
タイトル行との間隔 20
行の間隔 30
CL_ON VAL表示色 YellowGreen
CL_OFF DIFF表示色 RoyalBlue
CL_TITLE 表題の色 Lime
SWICH_SHIFT VAL/DIFFの横方向位置 330
T_shift グラフの名前横位置 10
SFT 偶数番目のグラフ名位置調整 2.0
CL00 グラフ1の色 Lime
CL01 グラフ2の色 Aqua
CL02 グラフ3の色 Pink
CL03 グラフ4の色 Blue
CL04 グラフ5の色 Red
CL05 グラフ6の色 Orange
CL06 グラフ7の色 Yellow
CL07 グラフ8の色 Magenta
corner コーナー位置 0 (0:左上,1:右上,2:左下,3:右下)
P_TH プラスアラート閾値 16.0
M_TH マイナスアラート閾値 -16.0
ALERT_ON アラートON false
ALERT1 アラート1 false
ALERT2 アラート2 false
ALERT3 アラート3 false
ALERT_INTERVAL アラート間隔(分) 5
AL3_GETA アラート3の偏差 10.0
MAIL メール送信 false
win_wd チャート表示幅 3
HL_F ユーザー指定係数 1.0
<説明>
FontSize フォントのサイズです。
表示原点x 横方向位置
表示原点y 縦方向位置
タイトル行の位置
タイトル行との間隔
行の間隔
CL_ON, CL_OFF, CL_TITLE 表示色
SWICH_SHIFT 並び替え表示VAL/DIFFの横方向位置
T_shift CFD名をグラフの右側に表示する位置
SFT 偶数番目のグラフのCFD名表示位置調整
CL00~CL07 グラフ1~8の表示色
corner コーナー位置 (0:左上,1:右上,2:左下,3:右下)
P_TH プラスアラート閾値(この数値以上でアラート発生)
M_TH マイナスアラート閾値(この数値以下でアラート発生)
ALERT_ON 全体のアラートON/OFF (falseだとアラートを出しません。)
チャート画面にポップアップアラートを表示します。
ONにする場合は、ALERT_ON をtrueに、OFFにする場合は、ALERT_ON
をfalseにします。(デフォルト設定はtrue)
ALERT1 評価値急変アラート
ALERT2 閾値超過アラート
ALERT3 トレンド終了アラート
ALERT_INTERVAL アラート間隔(5分間はアラートを繰り返し出しません。)
AL3_GETA アラート3を検出する為の偏差
MAIL メール送信の有無
電子メールで指定のアドレスにアラートメールを送信します。
<設定の仕方>
MT4の ツール → オプション → E-メール
これは、Yahoo mailの例です。
まず、一番上にあるチェックボックスの有効にするにチェックを入れてください。
SMTPサーバー名は、Yahoo mail なら、
smtp.mail.yahoo.co.jp:465 と入力してください。Yahoo
mail 以外の場合は、お使いのプロバイダーの送信メール設定条件に従ってください。
SMTPログインIDは、Yahoo mailのID(@yahoo.co.jpの前の部分)をそのまま入力してください。
SMTPパスワードは、mailのパスワードを入力してください。
発信元と送信元は同じアドレスでも構いません。(例えば、my_address@yahoo.co.jpと入力します。)
入力が完了したら、一番下のテストボタンを押してみてください。ご自分のメールアドレスに件名:Test message、本文:This is a test message.のメールが届いていたらOKです。
メール通知をONにする場合は、インジケータのパラメータ設定で、MAILをtrueに、OFFにする場合は、MAILをfalseにします。(デフォルト設定はfalseになっています。)
win_wd チャート上に表示されているバーの数WindowBarsPerChart()
に対し何倍までの計算をするか。(あまり大きいと動作が重くなります。)
数値が小さいと、インジケータのグラフが過去まで描かれません。過去検証をされる方は、数値を増やしてください。
HL_F ユーザーが指定する係数です。
水平ラインを係数倍した位置に描画します。
HL_F=1.2だと、±15のラインが±18の位置に描画されます。
4. 使い方
<インジケータの導入>
任意のMT4チャートにインジケータを導入します。
インジケータの「全般」タブで、「DLLの使用を許可する」にチェックをいれてください。(チェックが入っていないとエラーになります。)
インジケータは、サブウインドウに表示されます。
見やすいように、マウスで、サブウインドウの縦幅を調整して下さい。
メインウィンドウの縦幅を小さくすると、サブウインドウ表示が見やすくなります。
8CFDまで表示できます。CFD名(cp1~cp8)を入力しないと、そのグラフは表示されません。
<限月自動入力>
CFD名は、例えば、”OIL-AUG22”の場合、頭の文字”OIL-”までを入力してください。”-“より右側の限月と年については、自動入力されます。
自動入力を使わない場合は、限月自動をfalseにしてください。
<インジケータの表示・動作>
1番左側の列[CFD]がCFD名です。
2番目の列Valは、評価数値です。
3番目の列Diff2は、2つ前の評価数値と1つ前の評価数値の差分です。
4番目の列Diffは、1つ前の評価数値と現在の評価数値の差分です。
□VAL□ と ◆Diff◆ は、マウスでクリックする度に、交互に入れ替わります。
□VAL□ だと、評価数値をキーとして降順に並び替えます。
◆Diff◆ だと、Diffをキーとして、降順に並び替えます。
(最もプラス変化が大きいCFDが一番上に、マイナス変化が大きいCFDが一番下になります。)
Diff > Diff2 ,Diff2 >0だと、↑が表示されます。
Diff < Diff2 ,Diff2 <0だと、↓が表示されます。
Diffの値が +16.0以上で▲が、+32.0以上で▲▲が表示されます。
Diffの値が -16.0以下で▼が、-32.0以下で▼▼が表示されます。
<チャートの見方>
基本的には、チャートがゼロラインから上なら買いが優勢、ゼロラインから下なら売りが優勢と判断します。
8本のチャートがゼロライン付近に集まっている状態では、トレンドが発生していないので、エントリーを避けてください。
<エントリー>
l 方法1
上下の閾値を超えてきたCFDに注目して、閾値越えで買いエントリー、閾値割れで売りエントリーします。
l 方法2
8本のCFDチャートが、ゼロ付近に収束している場合、これらの群れの中から最初に飛び出してきたCFDに注目し、飛び出した方向にエントリーします。
l 方法3
ゼロラインからの乖離が著しく大きくなったCFDがゼロラインに戻る動きに注目してエントリーします。
l 方法4
短時間で評価値が急変動した時に、↑、↓のマークが、変動の絶対値が大きい場合に、▲、▼のマークが表示されます。
この動きに乗って▲(または▼)の方向にエントリーします。▲が出現している場合のエントリーを推奨します。
<ストップロスの設定>
買いの場合は、直近安値のやや下に、売りの場合は、直近高値のやや上にストップロス(SL)を設定します。
ストップロスは、必ず設定してください。
含み益が少し出て、終値が建値から一定値以上離れてきたら、SLを建値に引き上げます。
<決済>
エントリー後、所定の利益に達したら素直に利確します。
(欲張って、もっともっとと考えると、大抵は裏目になります。)
チャートの傾きが弱くなり、横這いあるいは逆転し始めたら、決済します。
エントリーから一定時間が経過したら、決済します。
5. 実際の事例から
(ア)
事例1:原油(OIL-OCT21)
下の図は、2021年8月12日~8月27日のチャートです。
上半分がOIL-OCT21の1時間足チャートです。下半分が、「8CFD見える化インジケータ」CFD版で描いたチャートです。
CFDの8本のチャートが収束している状態から、OIL-OCT21が次第に広がってきて、最も下に乖離してきました。
ダブルボトムを形成し、水平から上向いた所(8月23日8時(JST)、価格62.31)で、買いエントリーします。
決済は、オレンジ色のグラフの上昇が弱まり、水平になってきた所(8月25日12時、価格67.16)で、手仕舞いです。
仮にスプレッドが3.0PIPSだとすると、利益は、67.16-62.31-0.03=4.82ですから、4.82$の利益になります。
これは、1バレル当たりの金額なので、仮に10ロット(100バレル)で取引をしたとすれば、約2日間のトレードで482$の利益になった!ということです。
(イ)
事例2:白金(PLAT-OCT21)
下の図は、2021年7月28日~8月30日のチャートです。
上半分がPLAT-OCT21の1時間足チャートです。下半分が、「8CFD見える化インジケータ」CFD版で描いたチャートです。
8本のグラフのうち、ピンク色の太線で描いたグラフがPLAT-OCT21になります。
8本のグラフの中で、PLAT-OCT21が一番下になり、さらに底を打って反転してきました。(8月9日)
ここで、買いエントリ―します。8月16日に、「8CFD見える化インジケータ」のグラフが横に寝てきたので決済します。
買いエントリ―価格が973.32$、決済価格が1021.67$でスプレッド分を引いても44.1$の利益になります。(1ロット:10 Troy ounces)
10ロットの取引ですと、7日間のトレードで441$の利益が得られたことになります。
(ウ)
事例3:銅(HGCOP-DEC21)
下の図は、2021年7月12日~8月19日のチャートです。
上半分がHGCOP-DECT21の1時間足チャートです。下半分が、「8CFD見える化インジケータ」CFD版で描いたチャートです。
8本のグラフのうち、青色の太線で描いたグラフがHGCOP-DECT21になります。
8本のグラフの中で、HGCOP-DECT21が飛び抜けて上に乖離してきました。赤色矢印(7月27日)
ピークになり、反転下落してきたので、売りエントリ―します。
「8CFD見える化インジケータ」のグラフが横に寝てきたので決済します。緑色矢印(8月5日)
売りエントリー価格が4.5744$、決済価格が4.3241$でスプレッド分(0.0087)を引いて、0.2416$(2416ポイント)
1ロット(2000lbs)の取引だと、483.2$の利益になります。
以上、3つの事例を見てきましたが、「8本のチャート群から大きく抜け出したCFDが、ピークまたはボトムを形成するのを待ち、反転してきたらその方向にポジションを建て、チャートが水平になったら決済するだけ」で、比較的容易に利益が得られるというのが、この「8CFD見える化インジケータ」の使い方となります。
6. その他
<本インジケータのメリット>
本インジケータは、8CFDの動向を同一チャートに8本のグラフとして描くことで、より具体的な動きをはっきり見えるように「見える化」したことが最大の特徴です。
8本のグラフがゼロ付近に収束している時は、トレンドが発生していない状態なので、エントリーを避けてください。トレードで最も重要な「待つ」ということが、自然とできるようになり、無駄なエントリーをしなくなります。当然「ポジポジ病」もさようならです。
8本のチャート群から抜け出てくるCFDを待ち構え、チャートが反転してきたポイントでエントリーし、チャートが水平になったら決済する。これだけで利益が得られます。
本インジケータは、トレーダーの皆様にとって「実際に勝てる」「強力な」インジケータとなることでしょう。
7. バージョンアップ履歴
1.Ver1.00 初期バージョン 2021/08/20
2.Ver2.00 グラフラベル表示位置を修正 2021/09/06
時間足、表示倍率を変えても同じ位置に表示するように改良しました。
再描画(Redraw)ボタンを新設しました。
3. Ver3.00 文字を隠すボタンを新設 2021/09/19
文字を隠し、グラフだけを表示するボタンを新設しました。
4. Ver4.00 限月の自動入力機能を付加しました。 2022/06/30
5.Ver5.00 位置調整パラメータを新設 2022/12/14
タイトルの位置、タイトルとの間隔、行の間隔を自由に変更できるようにしました。フォントサイズを11から12に変更しました。
6.Ver7.00 水平ラインを自動設定 2023/06/07
水平ラインの値を自動設定するように改良しました。
従来は、固定設定値だったため、5分足以外では間隔が狭く表示されていました。時間足に応じて、設定値が自動で変わるようにしました。
また、ユーザーが設定値の係数を任意に変更できるようにしました。
ユーザーが変更することが殆ど無いと考えられるパラメータを、inputから削除しました。
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