8CP見える化インジケータ
Oceania_MT5のご紹介
1. 概要
使ってみれば、これは凄い!と実感できます。
2. 本インジケータの特徴
(ア)
オセアニア系8通貨ペア(AUDJPY,AUDUSD,NZDJPY,NZDUSD,EURAUD,GBPAUD,AUDNZD,AUDCHF)の相対的な強弱を、一つのサブウインドウに8本のグラフとして描画します。
(イ)
評価数値は、MACD(Moving Average Convergence Divergence:移動平均収束拡散手法)の値を基に計算しています。
(ウ)
評価数値が急変した場合、閾値を超えた場合、下がってきた場合に、アラートを出します。
(エ)
評価数値の絶対値、変化率、一つ前の変化率を数値として表示します。
(オ)
評価数値の大小による並び替え、または変化率の大小による並び替えができます。
(カ)
通貨ペア別の表示色やチャートの形状(太さ、線種)などをユーザーが自由に変更できます。
(キ)
「見える化インジケータ」の名前の通り、8通貨ペアの時系列の動きが、手に取るように分かります。
(ク)
今、エントリーすべきなのか、エントリーしてはいけない時期なのかを容易に判断できます。
(ケ)
その結果、ポジポジ病や無駄なエントリーを繰り返す事が一切なくなります。
3. パラメータ
[項目] [内容] [デフォルト設定値]
P1 短期移動平均線の期間指定 20
FontSize フォントサイズ 11
x_org 横方向位置 10
y_org 縦方向位置 18
x_diff 横方向位置 55
y_diff 縦方向位置 18
CL_ON VAL表示色 White
CL_OFF DIFF表示色 RoyalBlue
CL_TITLE 表題の色 Lime
SWICH_SHIFT VAL/DIFFの横方向位置 330
T_shift グラフの名前横位置 5
SFT 偶数番目のグラフ名位置調整 2
CL00 グラフ1の色 Lime
CL01 グラフ2の色 Aqua
CL02 グラフ3の色 Pink
CL03 グラフ4の色 Blue
CL04 グラフ5の色 Red
CL05 グラフ6の色 Orange
CL06 グラフ7の色 Yellow
CL07 グラフ8の色 Magenta
corner コーナー位置 0 (0:左上,1:右上,2:左下,3:右下)
P_TH プラスアラート閾値 1.0
M_TH マイナスアラート閾値 -1.0
ALERT_ON アラートON false
ALERT1 アラート1 true
ALERT2 アラート2 true
ALERT3 アラート3 true
ALERT_INTERVAL アラート間隔(分) 5
AL3_GETA アラート3の偏差 1.0
MAIL メール送信 false
win_wd チャート表示幅 2
<説明>
P1,P2 短期移動平均線、長期移動平均線の期間を指定します。
FontSize フォントのサイズです。
x_org, y_org 横方向表示開始位置、縦方向表示開始位置
y_diff 行の間隔
CL_ON, CL_OFF, CL_TITLE 表示色
SWICH_SHIFT 並び替え表示VAL/DIFFの横方向位置
T_shift(min.) 通貨ペア名をグラフの右側に表示する位置
SFT 偶数番目のグラフの通貨ペア名表示位置調整
CL00~CL07 グラフ1~8の表示色
corner コーナー位置 (0:左上,1:右上,2:左下,3:右下)
P_TH プラスアラート閾値(この数値以上でアラート発生)
M_TH マイナスアラート閾値(この数値以下でアラート発生)
ALERT_ON 全体のアラートON/OFF (falseだとアラートを出しません。)
チャート画面にポップアップアラートを表示します。
ONにする場合は、ALERT_ON をtrueに、OFFにする場合は、ALERT_ON
をfalseにします。(デフォルト設定はfalse)
ALERT1 評価値急変アラート
ALERT2 閾値超過アラート
ALERT3 トレンド終了アラート
ALERT_INTERVAL アラート間隔(5分間はアラートを繰り返し出しません。)
ALERT_TH アラート閾値の指定(±15.0を超えるとアラート発生)
AL3_GETA アラート3を検出する為の偏差 1.0
MAIL メール送信の有無
電子メールで指定のアドレスにアラートメールを送信します。
<設定の仕方>
MT5の ツール → オプション → E-メール
これは、Yahoo mailの例です。
まず、一番上にあるチェックボックスの有効にするにチェックを入れてください。
SMTPサーバー名は、Yahoo mail なら、
smtp.mail.yahoo.co.jp:465 と入力してください。Yahoo
mail 以外の場合は、お使いのプロバイダーの送信メール設定条件に従ってください。
SMTPログインIDは、Yahoo mailのID(@yahoo.co.jpの前の部分)をそのまま入力してください。
SMTPパスワードは、mailのパスワードを入力してください。
発信元と送信元は同じアドレスでも構いません。(例えば、my_address@yahoo.co.jpと入力します。)
メール通知をONにする場合は、インジケータのパラメータ設定で、MAILをtrueに、OFFにする場合は、MAILをfalseにします。(デフォルト設定はfalseになっています。)
win_wd チャート上に表示されているバーの数WindowBarsPerChart()に対し何倍までの計算をするか。(あまり大きいと動作が重くなります。)
数値が小さいと、インジケータのグラフが過去まで描かれません。過去検証をされる方は、数値を10とか15に増やしてください。
4. 使い方
<インジケータの導入>
任意の通貨ペアの5分足チャートにインジケータを導入します。
インジケータの「仕様」タブで、「DLLの使用を許可する(信頼できるアプリケーションのみで有効)」にチェックをいれてください。
インジケータは、サブウインドウに表示されます。
複数のインジケータを導入すると、それぞれが別々のサブウインドウに表示されます。
見やすいように、マウスで、サブウインドウの縦幅を調整して下さい。
メインウィンドウの縦幅を小さくすると、サブウインドウ表示が見やすくなります。
なお、MT5に表示する通貨ペアの各時間足の情報が不足している場合などで、グラフの描画に時間が掛かることがあります。その場合は、マウスを右クリックして、プルダウンメニューを表示させて、その中の「更新」をクリックしてください。あるいは、インジケータの■Redraw■をマウスでクリックしてください。暫く待てばグラフが描画されます。
<インジケータの表示・動作>
1番左側の列[CP]が通貨ペア名です。
2番目の列Valは、評価数値です。
3番目の列Diff2は、2つ前の評価数値と1つ前の評価数値の差分です。
4番目の列Diffは、1つ前の評価数値と現在の評価数値の差分です。
□VAL□ と ◆Diff◆ は、マウスでクリックする度に、交互に入れ替わります。
□VAL□ だと、評価数値をキーとして降順に並び替えます。
◆Diff◆ だと、Diffをキーとして、降順に並び替えます。
(最もプラス変化が大きい通貨ペアが一番上に、マイナス変化が大きい通貨ペアが一番下になります。)
Diff > Diff2 ,Diff2 >0だと、↑が表示されます。
Diff < Diff2 ,Diff2 <0だと、↓が表示されます。
Diffの値が +1.0以上で▲が、+2.0以上で▲▲が表示されます。
Diffの値が -1.0以下で▼が、-2.0以下で▼▼が表示されます。
<チャート再描画機能>
■Redraw■ ボタンを押すと、グラフを再描画します。
起動時にグラフ表示がおかしい場合は、Redrawしてください。
データ表示が数字でなく-nanあるいは-infと表示されている場合は、正常にデータが読み込まれていません。またグラフの表示本数が足りないとか、グラフの形がおかしい等の場合は、マウスを右クリックしてプルダウンメニューから「更新」をクリックしてください。
なお、チャートの再描画にはある程度の時間(数秒程度)を要しますので、暫くお待ちください。チャートの時間足を変えた場合にも再描画されます。
MT4版に比べると、MT5版の動作が遅いように感じられるかもしれませんが、この辺りがまだ開発途上にあるMT5の問題点でもあるようです。少し動作がもたつきますが、どうか許容して頂けますようよろしくお願い申し上げます。
<グラフのみ表示機能>
中央付近にある●ボタンを押すと、グラフのみの表示になり、文字や数字等が消えます。もう一度押すと、元に戻ります。
<チャートの見方>
基本的には、チャートがゼロラインから上なら買いが優勢、ゼロラインから下なら売りが優勢と判断します。
8本のチャートがゼロライン付近に集まっている状態では、トレンドが発生していないので、エントリーを避けてください。
<エントリー>
l 方法1
上下の閾値を超えてきた通貨ペアに注目して、上閾値越えで買いエントリー、下閾値割れで売りエントリーします。
l 方法2
8本の通貨ペアチャートが、ゼロ付近に収束している場合、これらの群れの中から最初に飛び出してきた通貨ペアに注目し、飛び出した方向にエントリーします。
l 方法3
ゼロラインからの乖離が著しく大きくなった通貨ペアがゼロラインに戻る動きに注目して、逆張り的にエントリーします。
(長期時間足のトレンド方向に逆ら場合は利益幅を少なめに設定してください。)
l 方法4
短時間で評価値が急変動した時に、↑、↓のマークが、変動の絶対値が大きい場合に、▲、▼のマークが表示されます。
この動きに乗って▲(または▼)の方向にエントリーします。▲が出現している場合のエントリーを推奨します。
方法1、方法2を満たさない場合でも、方法4で十分利益になることがあります。
現在表示している時間足のチャートの動きをみて判断しているわけですが、当然ながら上位足チャートでの動きも踏まえて、総合的に判断することも必要です。
<ストップロスの設定>
買いの場合は、直近安値のやや下に、売りの場合は、直近高値のやや上にストップロス(SL)を設定します。
ストップロスは、必ず設定してください。
含み益が少し出て、終値が建値から一定値以上離れてきたら、SLを建値に引き上げます。
<決済>
エントリー後、所定の利益に達したら素直に利確します。
(欲張って、もっともっとと考えると、大抵は裏目になります。)
チャートの傾きが弱くなり、横這いあるいは逆転し始めたら、決済します。
エントリーから一定時間が経過したら、決済します。
5. 実際の事例から
(ア)
事例1(AUDJPY,NDJPY,GBPAUD)
下の図は、2021年7月27日のチャートです。
上の図の左1/3では、8本通貨ペアのチャートが、全て±15.0の範囲内で推移しています。緑色の矢印で「非エントリー区間」と表示しました。
どの通貨ペアにも、明らかなトレンドが発生していませんので、このような状態では、エントリーしないようにしましょう。
ゼロライン付近で、絡み合っていた8本の通貨ペアチャートは、次第に解けて、赤色の下向き矢印の位置で、通貨ペアAUDJPYが、-15.0の閾値を超えて下落してきました。
さあ、待ってましたとばかりAUDJPYを売りエントリーします。
エントリーしてから約1時間20分後、下落していたAUDJPYのチャートが横になってきたので、決済します。約36PIPSの利益になりました。
少し遅れて、NZDJPYのチャートもAUDJPYと同様の動きをしてきました。
-15.0ラインを割ったら売りエントリーし、チャートが横這いになったら決済という単純な方法で、NZDJPY売りでも約39PIPSの利益になりました。
次は、買いエントリーの例です。
次にGBPAUDが急角度で、閾値+15.0のラインを上抜けたので、GBPAUDを買いエントリーします。
買いエントリーしてから、2時間15分後に、チャートが横這いになってきたので決済します。約76PIPSの利益になりました。
デイトレードで3回エントリーし、合計約150PIPSの利益になったので、今日のトレードは終了とします。
(イ)
事例2(AUDCHF)
下の図は、2021年7月30日のチャートです。
8本のチャートが収束している状態(緑色範囲矢印「非エントリー区間」)の後、最初に通貨ペアAUDCHFが、-15.0の閾値を超えて下落してきたので、売りでエントリーします。その後一旦は戻しますが、-15.0のラインまでは戻らずに再び下落を続け、約8時間後に最小値を付けました。ここで決済すれば、約40PIPSの利益になります。
上半分に実際のAUDCHFの5分足チャートを、下半分に「見える化インジケータ」を表示した図を下に示します。
上側のチャートで、下向き赤色矢印が売りエントリーポイント、×印が決済ポイントです。
エントリー後、直ぐに含み益となります。途中、一旦は戻すのですが、この戻しに対しても、売り建値を上回ることなく、その後順調に下落を続けます。
インジケータのグラフが水平になってきたので、8時間10分後に決済しました。この後はレートが上昇していくので、ここで決済するのが一番です。
「見える化インジケータ」を使うと、とても綺麗に、しかも理想的に利益が取れていることがご理解頂けたのではないでしょうか。
(ウ)
事例3(GBPAUD、NZDJPY)
下の図は、2021年8月2日のチャートです。
中央付近では、8本のチャートが収束しています。この中から、通貨ペアGBPAUDの1本だけが飛び抜けて下落してきました。(最初の赤い矢印)。
このような場合は、-15.0の閾値を超えてくる(2番目の赤い矢印)のを待たなくても、売りでエントリーすることができます。
最初の赤い矢印からエントリーすれば、約83PIPSの利益。2番目の赤い矢印からのエントリーなら、約28PIPSの利益となります。
GBPAUDに少し遅れてNZDJPYも下落してきました。NZDJPYも、他のチャートの束から抜け出したポイントで売りエントリーすれば、約36PIPSの利益になります。
(エ)
事例4(AUDJPY)日足
事例3までは短期時間足でしたが、事例4は、日足に応用したものです。むしろ、日足、4時間足などの長期時間足の方が、相性が良いのが、このインジケータです。
エントリー期間は、2022年3月7日から4月22日です。
上段がAUDJPYの日足チャート、下段が本インジケータを表示させたもので、水色矢印で買いエントリ―し、黄色矢印で決済しています。
買った時点からのドローダウンが少なく、翌々日には含み益となり、その後グングンと上に伸びて行きました。リスクリワード比が大きい損小利大の理想的なトレードが自然に出来るのが、本インジケータを使った日足トレードの特徴となっています。
この事例では、約870PIPSの利益が得られました。
以上、4つの事例を見てきましたが、「8本のチャートが収束するのをただひたすら待ち、チャート群から抜け出てくる通貨ペアを待ち構え、抜けてきた通貨ペアを抜けた方向にエントリーするだけ」で、比較的容易に利益になるというのが、この「見える化インジケータ」の肝となります。(簡単ですよね。)
6. その他
<本インジケータのメリット>
「28通貨ペア一覧インジケータ」は、28通貨ペアを常時モニタリングし、評価値が一定以上になって条件を満たせば、アラートするという仕様でした。28通貨ペアの中から、現在最強の通貨ペアを知らせてくれるという点で有益でしたが、評価値を表示してアラートをON/OFFするだけのインジケータでした。
本インジケータは、単にアラートをON/OFFするだけではなく、8本の通貨ペアの動向を時系列グラフとして描くことで、より具体的な動きがはっきり見えるようになった「見える化」したことが最大の特徴です。
8本のグラフがゼロ付近に収束している時は、トレンドが発生していない状態なので、エントリーを避けてください。トレードで最も重要な「待つ」ということが、自然とできるようになり、無駄なエントリーをしなくなります。当然「ポジポジ病」もさようならです。
8本のチャートが収束するのをただひたすら待ち、チャート群から抜け出てくる通貨ペアを待ち構えて、抜けてきた通貨ペアを抜けた方向にエントリーする。これだけです。
本インジケータは、トレーダーの皆様にとって「実際に勝てる」「強力な」インジケータとなることでしょう。
なお、見える化インジケータは、Oceania版、London版、NewYork版、AnyCP版の4種類があります。
7. バージョンアップ履歴
1.Ver1.00 初期バージョン 2021/08/20
2.Ver2.00 グラフラベル表示位置を修正
時間足、表示倍率を変えても同じ位置に表示するように改良しました。
再描画(Redraw)ボタンを新設しました。
2021/09/06
3. Ver3.00 文字を隠し、グラフだけを表示するボタンを新設しました。
2021/09/19
4.Ver3.01 MT4版より移植して、MT5版を作成しました。
2022/03/23
5.Ver4.00 MT5の「オブジェクトを多用するインジケータが異常に遅い問題」に対処しました。
2022/06/26
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