8C通貨強弱 見える化インジケータ_MT5のご紹介
1. 概要
「見える化インジケータ」の集大成として、8通貨の相対的な強さ、弱さを、1枚チャートに8本のグラフとしてリアルタイムに描画するMT5版インジケータを開発しました。
「通貨強弱を究める者は、FXを究める。」
FX自体が、通貨強弱の集合体です。最も強い通貨を買って、最も弱い通貨を売るのが、FXの原理原則です。このインジケータを使えば、どの通貨が最も強く、どの通貨が最も弱いかを一瞬で判断することができます。また、時系列グラフとして表示するので、相対的な強度の変化がどのように推移しているのを、視覚的に容易に確認できるものです。
本インジケータを使えば、今、どの通貨ペアで売買すればよいか、逆に今はトレードを見送るべきかという情報が得られるため、不必要で無駄なエントリーを避け、最も効率の良いトレードできるようになります。
一度使ってみれば、凄い!これは使える!と実感できます。
上の図は、日足の通貨強弱グラフです。
USDが最も強く、JPYが最も弱いのが、一目瞭然です。GBP、EURも比較的弱い位置にいますが、方向としては上を向いています。
この図を見る限り、円安傾向は、まだまだ続くであろうと予測できます。
GBPUSDおよびEURUSDがこれから上昇してくるであろうとも読み取れます。
2. 本インジケータの特徴
(ア)
8通貨(JPY,USD,EUR,GBP,AUD,NZD,CAD,CHF)の相対的な強弱を、一つのサブウインドウに8本のグラフとして描画します。
(イ)
通貨強弱の値は、プラスで強く、マイナスで弱くなります。
(ウ)
通貨強弱の値を数値として表示するとともに、その変化率、一つ前の変化率を数値として表示します。
(エ)
通貨強弱の数値が急変した場合、閾値を超えた場合、下がってきた場合に、アラートを出します。
(オ)
評価数値の大小による並び替え、または変化率の大小による並び替えができます。
(カ)
通貨ペア別の表示色やチャートの形状(太さ、線種)などをユーザーが自由に変更できます。
(キ)
「見える化インジケータ」の名前の通り、8通貨の時系列の強弱動きが手に取るように分かります。
(ク)
今、エントリーすべきなのか、エントリーしてはいけない時期なのかを容易に判断できます。
(ケ)
その結果、ポジポジ病や無駄なエントリーを繰り返す事がなくなります。
3. パラメータ
[項目] [内容] [デフォルト設定値]
CL_TITLE 表題の色 Lime
CL_ON Val表示色 YellowGreen
CL_OFF Diff表示色 RoyalBlue
CL_RD1 Redrawの色1 Goldenrod
CL_RD2 Redrawの色2 Chocolate
SWICH_SHIFT Val/Diffの横方向位置 330
T_shift グラフの名前横位置 10
SFT 偶数番目のグラフ名位置調整 1.2
CL00 グラフ1の色 Lime
CL01 グラフ2の色 Aqua
CL02 グラフ3の色 Pink
CL03 グラフ4の色 Blue
CL04 グラフ5の色 Red
CL05 グラフ6の色 Orange
CL06 グラフ7の色 Yellow
CL07 グラフ8の色 Magenta
CL_DP_ON ボタンの色(ON) CadetBlue
CL_DP_OFF ボタンの色(OFF) OliveDrab
corner コーナー位置 0 (0:左上,1:右上,2:左下,3:右下)
FontSize フォントサイズ 11
P_TH プラスアラート閾値 1.0
M_TH マイナスアラート閾値 -1.0
ALERT_ON アラートON false
ALERT1 評価値急変アラート false
ALERT2 閾値超過アラート false
ALERT3 トレンド終了アラート false
ALERT_INTERVAL アラート間隔(分) 5
ALERT_TH アラート閾値 400
MAIL メール送信 false
win_wd チャート表示幅 2
<説明>
CL_ON, CL_OFF等 表示色
SWICH_SHIFT 並び替え表示VAL/DIFFの横方向位置
T_shift 通貨ペア名をグラフの右側に表示する位置
SFT 偶数番目のグラフの通貨ペア名表示位置調整
CL00~CL07 グラフ1~8の表示色
CL_DP_ON等 ボタンの色
corner コーナー位置 (0:左上,1:右上,2:左下,3:右下)
FontSize フォントのサイズです。
P_TH プラスアラート閾値(この数値以上でアラート発生)
M_TH マイナスアラート閾値(この数値以下でアラート発生)
ALERT_ON 全体のアラートON/OFF (falseだとアラートを出しません。)
チャート画面にポップアップアラートを表示します。
ONにする場合は、ALERT_ON をtrueに、OFFにする場合は、ALERT_ON をfalseにします。(デフォルト設定はfalse)
ALERT1 評価値急変アラート
ALERT2 閾値超過アラート
ALERT3 トレンド終了アラート
ALERT_INTERVAL アラート間隔(5分間はアラートを繰り返し出しません。)
ALERT_TH アラートの閾値
MAIL メール送信の有無
電子メールで指定のアドレスにアラートメールを送信します。
<設定の仕方>
MT5の ツール → オプション → E-メール
これは、Yahoo mailの例です。
まず、一番上にあるチェックボックスの有効にするにチェックを入れてください。
SMTPサーバー名は、Yahoo mail なら、
smtp.mail.yahoo.co.jp:465 と入力してください。Yahoo
mail 以外の場合は、お使いのプロバイダーの送信メール設定条件に従ってください。
SMTPログインIDは、Yahoo mailのID(@yahoo.co.jpの前の部分)をそのまま入力してください。
SMTPパスワードは、mailのパスワードを入力してください。
発信元と送信元は同じアドレスでも構いません。(例えば、my_address@yahoo.co.jpと入力します。)
入力が完了したら、一番下のテストボタンを押してみてください。ご自分のメールアドレスに件名:Test message、本文:This is a test message.のメールが届いていたらOKです。
メール通知をONにする場合は、インジケータのパラメータ設定で、MAILをtrueに、OFFにする場合は、MAILをfalseにします。(デフォルト設定はfalseになっています。)
win_wd チャート上に表示されているバーの数WindowBarsPerChart()
に対し何倍までの計算をするか。(あまり大きいと動作が重くなります。)
数値が小さいと、インジケータのグラフが過去まで描かれません。過去検証をされる方は、数値を10とか15に増やしてください。
4. 使い方
<インジケータの導入>
任意の通貨ペアMT5チャートにインジケータを導入します。
どの時間足でも機能しますが、お勧めは日足などの長期時間足です。
インジケータの「仕様」タブで、「DLLの使用を許可する」にチェックをいれてください。「DLLの使用を許可する」にチェックが入っていないとエラーになります。
インジケータは、サブウインドウに表示されます。
見やすいように、マウスで、サブウインドウの縦幅を調整して下さい。
メインウィンドウの縦幅を小さくすると、サブウインドウ表示が見やすくなります。
<インジケータの表示・動作>
1番左側の列[Currency]が通貨名です。
2番目の列Valは、評価数値です。
3番目の列Diff2は、2つ前の評価数値と1つ前の評価数値の差分です。
4番目の列Diffは、1つ前の評価数値と現在の評価数値の差分です。
□Val□ と ◆Diff◆ は、マウスでクリックする度に、交互に入れ替わります。
□Val□ だと、評価数値をキーとして降順に並び替えます。
◆Diff◆ だと、Diffをキーとして、降順に並び替えます。
(最もプラス変化が大きい通貨ペアが一番上に、マイナス変化が大きい通貨ペアが一番下になります。)
Diff > Diff2 ,Diff2 >0だと、↑が表示されます。
Diff < Diff2 ,Diff2 <0だと、↓が表示されます。
Diffの値が +1.0以上で▲が、+2.0以上で▲▲が表示されます。
Diffの値が -1.0以下で▼が、-2.0以下で▼▼が表示されます。
■Redraw■ ボタンを押すと、グラフを再描画します。
起動時にグラフ表示がおかしい場合は、Redrawしてください。(チャート再描画(ショートカットキー ALT,C,R)機能)
拡大倍率の変更等で、グラフの名前表示位置がずれた場合、次のTickのタイミイングで直りますが、Redrawすれば直ぐに修正されます。
<グラフのみ表示機能>
中央付近にある●ボタンを押すと、グラフのみの表示になります。もう一度押すと、元に戻ります。
<チャートの見方>
基本的には、チャートがゼロラインから上なら通貨が強い、ゼロラインから下なら通貨が弱いと判断します。
8本のチャートがゼロライン付近に集まっている状態では、通貨強弱に違いが発生していないので、エントリーを避けた方が良いでしょう。
<エントリー方法>
l 方法1(拡散→収束)
グラフが広がってくるのを待ちます。
広がったグラフが収束に向かい始めたら、最も強い通貨と最も弱い通貨を組み合わせた通貨ペアでトレードします。例えば、USDが最も強く、JPYが最も弱い場合、USDの通貨強度下落とJPYの上昇を狙うので、USDJPYを売りでトレードすることになります。
l 方法2(収束→拡散)
8本の通貨グラフが、ゼロ付近に収束している場合、これらのグラフ群の中から最初に上に飛び出してきた通貨と、グラフ群の中から下に抜けて来た通貨に注目し、この通貨ペアの組み合わせでエントリーします。例えば、AUDが上抜け、JPYが下抜けした場合、AUDJPYを買いでエントリーします。
<ストップロスの設定>
買いの場合は、直近安値のやや下に、売りの場合は、直近高値のやや上にストップロス(SL)を設定します。
ストップロスは、必ず設定してください。
含み益が少し出て、終値が建値から一定値以上離れてきたら、SLを建値に引き上げます。
<決済>
エントリー後、所定の利益に達したら素直に利確します。
方法1(拡散→収束)、当該通貨のグラフが接近しゼロになったら決済します。また、途中で収束方向から拡散方向に逆転し始めたら、決済します。
方法2(収束→拡散)、2本のグラフで拡散幅の広がり具合が弱まってきたら決済します。
エントリーから一定時間が経過したら、決済します。
5. 注意事項
8通貨の相対的な強弱を計算するために、内部演算では、28通貨ペア(8C2通り)の組合せの全てについて計算し、その合計を算出しています。そのため、グラフ表示に時間を要する場合があります。その場合は、マウスの右クリックメニューから「更新」をクリックするか、画面上の[Redraw]をマウスでクリックしてください。暫く待つと、グラフが描画されます。グラフは比較的滑らかに描画されます、もし、グラフの形が折れ曲がっているなど、表示がおかしい場合は、上記の操作を繰り返してください。
6. 事例紹介
(ア)
事例1(AUDUSD買い)
2020年11月10日から2021年1月12日まで。
チャートは、上半分がAUDUSDの日足チャート、下半分が本インジケータで導入した通貨強弱チャートです。
AUDUSDの日足チャートは、この期間、綺麗な上昇トレンドを継続しています。「8C通貨強弱見える化インジケータ」を使えば、この上昇トレンドを、無理なく確実に獲りに行くことができます。
2020年11月10日に、AUDが他のグラフ群を抜けてトップに抜けてきました。一方USDは、最も下に位置し、他の通貨から離れた状態で下落中です。そこで、AUDUSDを買いでエントリーします。
2021年1月12日に、USDのグラフが横ばいになってきました。AUDUSDの間隔も、これ以上拡散しなくなり終わりを迎えています。ここで買いポジションを手仕舞いし、トレードを終了します。
約480PIPSの利益となりました。
(イ)
事例2(CADJPY売り)
2021年6月4日から2021年8月5日、または9月21日まで。
チャートは、上半分がCADJPYの日足チャート、下半分が本インジケータで導入した通貨強弱チャートです。CADJPYのグラフは右肩下がりの下降トレンドとなっています。
下半分の通貨強弱チャートで、最も上に位置するCADと最も下に位置するJPYの間隔が一旦広がってからピークに達し、以後は収束を開始しました。ここで、CADJPYを売りで仕掛けます。
CADとJPYの2本のグラフが横這いになってきたら、あるいは、収束が最も小さくなったら決済します。収束の横這いまでなら約300PIPS、収束終了までなら約540PIPSの利益になります。
(ウ)
事例3(AUDJPY買い)
2022年3月15日から2022年4月21日まで。
チャートは、上半分がAUDJPYの日足チャート、下半分が本インジケータで導入した通貨強弱チャートです。AUDJPYのグラフは右肩上がりの上昇トレンドとなっています。
下半分の通貨強弱チャートでは、最初8本のグラフが収束しています。AUDが勢いを増して上昇し、上側の閾値を超えました。さらに上昇してUSDを抜いてトップに躍り出ました。一方JPYは、最も下落の勢いが強くなっています。収束状態から拡散する過程を狙う場合は、上下に勢いのある2組の通貨を選択します。
AUDとJPYのグラフが広がってグラフの傾きが水平に近づいたら(拡散が終了したら)決済します。
閾値越えからなら、約990PIPS、最上位抜けからなら約650PIPSの利益となります。
(エ)
事例4(指標発表)
2022年6月16日日本時間16:30に、SNB(スイス国立銀行)が政策金利を0.5ポイント引き上げて-0.25%としました。これは2007年以来と言われ、市場にも大きな影響を与えました。
このような場合にも、通貨強弱インジケータは、敏感に反応します。
上側がUSDCHFの1時間足チャート、下側が本インジケータで表示した通貨強弱グラフです。赤紫色のグラフがCHFに相当します。指標発表に伴い、USDCHFが大きく値下がりし、通貨強弱のグラフでは、CHFが他の通貨より飛び抜けて一番上に位置してきました。
通常の指標発表では、レートが急変動しても再びもとに戻ることも多いのですが、今回の政策金利引き上げの効果はジワジワと効果を上げているようです。ここら辺の動向も、インジケータを見ていると分かってきます。
指標発表直後の急落が落ち着いて、その後やや戻すも、次第に下落に向かうことが分かってきた時点で、USDCHFの売りポジションを建てたとしても、6月末までで約160PIPSの利益が得られました。
通貨強弱インジケータを表示させている方は、JPYが最も弱い通貨であることが分かっているので、CHFJPYの買いポジションを建てるのが、最も効率が良いことになります。もしCHFJPYを買っていれば、もっと大きな利益になります。
上の図は、CHFJPYの1時間足チャートです。指標発表翌日の朝(直近高値越え)から買ったとしても、2週間で約540PIPSの利益になります。
いかに、通貨強弱の把握がFXにおいて重要なのかが如実にわかる事例ではないでしょうか。
全てのトレードにおいて、買いの場合は直近安値に、売りの場合は直近高値に必ず損切を入れておきます。このインジケータを使ったトレードでは、「トレンドの発生を確認してから、そのトレンドに乗る。」という状態になっていますので、ポジションを持ってから逆行することが殆どありません。ポジションを持って暫くしたら、含み益がどんどんと増えていくので、トレードが益々楽しくなります。しかも、損切幅に対して利益幅が圧倒的に大きく、リスクリワード比が極端に大きいトレード(損小利大のトレード)を容易に実現することができます。
「8本の通貨強弱チャートの収束または拡散を監視し、最も勢いを持ってチャート群から抜け出てくる通貨2組を選んでトレードするだけ」で、「的確にトレンドを捉えて、数百PIPSもの大きな利益を、比較的容易に得ることができる。」のが、この「見える化インジケータ」の最大の特徴となっています。
本インジケータは、トレーダーの皆様にとって「実際に勝てる」「強力な」インジケータとなることでしょう。
7. バージョンアップ履歴
1.Ver1.00 初期バージョン
MT4版より移植 2022/06/29
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