天底
根こそぎ
根こそぎ
1. 概要
チャートの山と谷を検出して、ドテン売買により、根こそぎ利益を獲りに行くタイプのインジケータです。本インジケータは、「日足天底根こそぎインジケータ」を元にして、GOLDに対応させたものです。
「通貨強弱を究める者は、FXを究める」をGOLDに活用できる、凄いインジケータです。
2. 特徴
もともとは、長期時間足に導入するタイプのインジケータだったのですが、GOLDに応用した場合は、日足よりも15分足や5分足などの短い時間足の方が、利益が得られる場合が多いようです。その為、パラメータ最適化機能およびバックテスト獲得pips計算表示機能により、最も利益が得られる最適な時間足と、最適なパラメータが探し出せるようにしました。
GOLDは、ボラティリティが大きい為、獲れる値幅が半端なく大きいため、数百pipsから数千pipsを、このインジケータで獲りに行くことができます。
3. GOLDチャートから天底を獲る
上の図は、Goldの5分足チャートに、本インジケータを導入したものです。インジケータは、サブウィンドウに表示されます。1行目には、BeamのON/OFFボタン、パラメータ最適化ボタン、Resetボタンが左から順に並んでいます。
2行目には、獲得pips表示と、移動平均線の期間(AVG_P)表示があります。
時間足を日足、4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足と変えて、AVG_P最適化ボタンをクリックします。獲得pips数が表示されるので、最も大きい数字になるように、時間足を選択します。
パラメータ最適化に失敗した場合は、AVG_P=0と表示され、表示色が赤色になります。この場合は、その時間足でのトレードを行わないようにします。これにより、条件の適さないトレードを除外できるようになります。
天底の位置より、少し遅れて矢印サインがでますが、矢印サインに従って、ドテン売買を繰り返すことで、最大の利益が得られます。
サブウィンドウに描かれる黄色の曲線が、Goldの強弱に相当するもので、赤色の曲線は、黄色の曲線の移動平均線です。
上の図は、4時間足チャートにインジケータを導入した事例です。チャートの山と谷に相当する場所に矢印サインが出現しています。
4. 見やすい矢印表示
移動平均線の、山の頂点の位置にピンク色の下向きの矢印、移動平均線の谷底の位置に水色の上向き矢印が表示されます。ドテン売買の目安にしてください。移動平均線をベースにして計算し、表示するので、移動平均期間の分だけ、矢印の出現位置が遅れます。ただあまり短い期間にすると、ノイズが増えるので、適切な値が存在します。
5. Beam表示機能
直感的に、今後伸びて行く方向が売りなのか買いなのかが一目で分かる機能です。
左上に ■Beam ON■ ボタンがあります。これをマウスでクリックすることで、チャートの右端からBeamを出す、出さないを選択できます。Beamが上を向いてきたら、買い、下を向いてきたら売りでトレードします。
6. パラメータ最適化機能
移動平均線の期間設定は、最適値があるため、AVG_Pの値を自動で変化させながら、最も利益が多くなるように、設定値を最適化する機能です。□AVG_P最適化□ をマウスでクリックすると、■AVG_P最適化■ と表示色が変化し、AVG_Pのパラメータを2から50の間で変化させて、その中で利益が最大になる値を探して、AVG_Pにセットします。
2行目の獲得pipsの表示が、(AVG_P=8)
から(*AVG_P=新規値)の表示に変わるとともに、文字色がMediumSeaGreenからLimeに変化します。 パラメータ最適化に失敗した場合は、AVG_P=0となり、文字色が赤になります。
なお、■Reset■ ボタンを押すことにより、デフォルト設定に戻すことができます。
<パラメータ最適化機能を使った結果>
時間足 獲得pips数 *AVG_P
日足 3,094 27
4時間足 7,757 2
1時間足 20,966 29
30分足 18,345 40
15分足 38,246 14
5分足 7,977 7
この例では、15分足で運用すると、最も獲得pips数が多くなります。このような場合は、15分足でトレードを行います。最適化パラメータは、*AVG_P=14になります。
※相場状況によって、獲得pips数が最大になる時間足は変わります。いつも15分足が良いというわけではありません。1時間足が最も良いというケースもあります。獲得pips数がほとんど同じ程度であれば、より長い時間足を選択してください。長い時間足ほど、ノイズの影響を受けにくくなり、安定したトレードができます。
獲得pips数表示は、過去160本のローソク足のデータを元にして算出しています。時間足に違いによる係数を単純に掛けて表示していますので、5分足は、1時間足の12倍の係数が掛かっています。
7. バックテストpips利益計算機能
過去160本のローソク足のデータから、もしも矢印に従ってトレードした場合に、利益が何pipsになるかを計算して表示する機能です。遡るローソク足の本数は、パラメータで可変できます。
時間足の選択により、得られる利益は大きく変わります。この機能により、表示される利益pips数が小さい時間足のトレードを避けることで、損失を回避し、より資金効率の良いトレードができるようになります。
<注意事項>
「パラメータ最適化機能」および「バックテストpips利益計算機能」は、とても有効な機能ですが、相場の変動により、最適パラメータは、動的に変化します。最新のチャートを利用して、「パラメータ最適化機能」を実行してトレードを行ってください。
Ver7から自動最適化機能が追加されました。これにより、ユーザーが特に意識しなくても、一定時間間隔で自動最適化が実行されるようになりました。最適化が実行されると、パラメータの変更を伴うことがあり、この場合は、チャートや矢印が再描画されます。最適化後の矢印表示に従ってトレードを行ってください。
8. Mail送信、Line通知 、ポップアップアラート機能
Mail送信およびLine通知機能があります。矢印サインが出現すると同時にMail送信、Line通知を行います。
(1)Mail
※メールの設定
MT4の ツール → オプション → E-メール で設定します。
(2)LINE
LINE Trueにしておくと、LINEにメッセージを送ります。
(デフォルトでは、Falseになっています。)
<通知内容>
トークン名
通貨ペア名
Down rend または Up Trend
通知月日時刻
※ライン通知機能
LINEのNotify機能を使って、ユーザーのスマートフォン等に通知を送るものです。LINE Notifyを使うには、アクセストークンの取得が必要です。
(3)ポップアップアラート
(1)から(3)の機能は、それぞれ独立にON/OFFできます。
ローソク足確定前に通知、確定後に通知を選択できるようにしました。(デフォルトは確定前でも条件を満たせば通知)
9. 設定パラメータ
設定項目は次のとおりです。
項目 説明 デフォルト設定値
ローソク足確定後矢印 false
ローソク足確定後通知 false
Calc_NUM 計算するローソク足の数 160
AVG_P1 移動平均期間 14
自動最適化実行間隔(時間) 4
Hensa 矢印表示位置 10
Beam_color Beamの色 Yellow
Beam_width Beamの幅 1
Beam_style Beamの線種 Dot
ALERT ポップアップアラート false
MAIL メール送信 true
LINE ライン通知 false
LINE_SCR_SHOT スクリーンショットを送信 true
LINE_Token ライントークン
Font_Size フォントサイズ 11
x_org 文字列表示横位置 10
y_org 文字列表示縦位置 18
corner 表示コーナー位置 0
win_wd グラフ表示window幅 5
CL_ON Beamボタン ONの色 YellowGreen
CL_OFF BeamボタンOFFの色 RoyalBlue
CL_ADJ0 獲得pips表示色 MediumSeaGreen
CL_AJD1 獲得pips表示色(最適化) Lime
CL_Button 最適化実行ボタンの色 Pink
CL_Reset 最適化リセットの色 DarkViolet
<注意事項>
インジケータの導入時に、 全般タブの「DLLの使用を許可する」にチェックを入れてください。これを入れておかないと、エラーになります。
10. 見える化インジケータとの併用
CFD銘柄の全体的な動向を把握する為に、「8CFD見える化インジケータ」との併用が効果的です。「8CFD見える化インジケータ」は、任意のCFD8銘柄を同時にグラフとして表示できます。
Goldのトレードを行うのであれば、他の貴金属系のCFDを同時に表示させると、貴金属市場全体の動きが見えてきます。
下の図は、Gold、Silver、Palladium、Platinum、銅のグラフを日足で描いたもので、緑の太線がGoldに相当します。グラフは正の相関関係があり、例えば、Platinumがゼロラインを越えて上がってくると、他の貴金属も後を追うように、上昇してきます。Platinumがゼロラインを割ってくると、他の貴金属も下がってきます。
今、貴金属全体では、相場がどういう状況になっているかを、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。過去半年間は、グラフはマイナスの領域で推移していました。Platinumが先行してプラス領域に入ってきました。従って、今後は、貴金属類の価格が全体的に上昇傾向に向かうであろうと予測できます。
「8CFD 見える化インジケータ」は、次のリンクをご参照ください。
8CFD見える化インジケータAny版 - インジケーター・電子書籍
- 世界のトレード手法・ツールが集まるマーケットプレイス - GogoJungle
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/32288
11. バックテスト結果
このインジケータは、トレードする時間足やパラメータを変えながら、最適な条件で実行するというタイプのインジケータなので、通常のバックテストには馴染みません。
以下のデータは、時間足を1時間足に固定し、パラメータAVG_P=6に固定した場合のバックテスト結果です。実際の運用結果ではありませんが、参考にしてください。
※バックテストの期間:2020年1月~2023年1月
2020年以降のデータで、累計損益が、795.14(7951.4pips)になりました。ただし、スプレッド分は含んでいませんので、ご利用されている証券会社のスプレッド分を差し引いてください。例えば、スプレッドが3.5pipsの場合ですと、全部で934回取引していますので、3269pipsを引くことになります。従って、獲得利益は、4682pipsになります。
12.バージョンアップ履歴
(1)Ver1.00 初期開発バージョン 2022/12/07
(2)Ver2.00 バグ修正 2023/01/06
矢印サインが表示されないことがあるバグを修正しました。
パラメータwin_wdの設定値を3から5に変更しました。
(3)Ver3.00 バグ修正 2023/01/09
Mailが複数送られるというバグを修正しました。
(4)Ver4.00 ポップアップアラート追加 2023/01/11
ユーザー様のご要望により、ポップアップアラートを追加しました。
(5)Ver5.00 確定後通知選択 2023/01/16
ローソク足確定前に通知、確定後に通知を選択できるようにしました。(従来は確定前で条件が満たせば通知)
(6)Ver6.00 メール送信のバグ修正 2023/01/17
(5)の修正で影響され発生したメール送信のバグを修正しました。
小数点以下3桁表示の証券会社に対応しました。
(7)Ver7.00 Line送信機能を追加 2023/09/07
Lineにスクリーンショットを送信する機能を追加しました。
「DLLの使用を許可する」にチェックが入っていないとエラーになるようにしました。
指定した時間間隔で、■AVG_P最適化■機能が自動実行されるようにしました。また、起動時や時間足変更時にも■AVG_P最適化■が実行されるように変更しました。
ボタンの横方向位置と行の間隔を変えられるようにしました。
(8)Ver8.00 バグ修正 2023/11/16
矢印出現時に、Lineにスクリーンショットを送信する機能が動作してなかったので、修正しました。
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