8C通貨強弱MTF一覧インジケータのご紹介
1. 概要
8通貨(USD,JPY,EUR,GBP,AUD,NZD,CAD,CHF)の通貨強弱をグラフで表示する「8C通貨強弱 見える化インジケータ」の関連商品で、グラフではなく表として一覧表示するものです。[M5]、[M15」、[H1]、[H4]、[D1]、[W1]の各時間足の数値データを一覧表として表示します。また、通貨強弱の評価値だけでなく、MTF(マルチタイムフレーム)のそれぞれの通貨強弱の差分を表示させることができます。それぞれのTOP3とBOTTOM3を色分けして表示するので、どの通貨が最も強く、どの通貨が最も弱いのか、今強さに変化が出ている通貨はどれかを、一覧表として読み取れます。
「8C通貨強弱 見える化インジケータ」と一緒に使っていただくと、より効果が発揮できるものと思います。
2. 本インジケータの特徴
(ア)
主要8通貨(USD,JPY,EUR,GBP,AUD,NZD,CAD,CHF)の通貨強弱を一覧表として表示します。
(イ)
5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足、週足における通通貨強弱を表示するので、チャートの時間足を変更することなく、マルチタイムフレーム分析ができます。
(ウ)
通貨強弱の評価値を表示すること、およびその差分を表示することができます。
(エ)
どの時間足でも、数値の大小による昇順、降順の並び替えができます。
(オ)
TOP3、BOTTOM3の表示色はユーザーが任意の色に変更できます。
3. 通貨および通貨ペアについて
8通貨の組み合わせによる通貨ペアは、28通り(8C2=28)になります。
8通貨の通貨強弱については、28通りの通貨ペアの組み合わせの全てを計算し、その合計数値として算出しています。
4. パラメータ
[項目] [内容] [デフォルト設定値]
CL_TP1 最も強い通貨の色 Aqua
CL_TP2 2番目に強い通貨の色 DeepSkyBlue
CL_TP3 3番目に強い通貨の色 MediumPurple
CL_BT3 3番目に弱い通貨の色 Yellow
CL_BT2 2番目に弱い通貨の色 Orage
CL_NON それ以外の通貨の色 Lime
Corner コーナー位置 0
0:左上、1:右上、2:左下、3:右下
FontSize フォントサイズ 11
表示原点x 横方向原点位置 10
表示原点y 縦方向原点位置 18
タイトル行の位置 18
タイトルと行との間隔 20
行の間隔 30
x_shift 列方向間隔 100
str_len 文字列の長さ 10
5. 使い方
<インジケータの導入>
任意の通貨ペアのチャートにインジケータを導入します。
(例えば、USDJPYの5分足に導入します。)
全般タブの「DLLの使用を許可する」にチェックを入れてください。
グリッドが邪魔な場合は、CTRL+Gを押してグリッドを消します。
ローソク足が邪魔な場合は、ALT+3を押して、ラインチャートにします。
縦軸目盛の上でマウスカーソルを下にドラッグして表示倍率を下げると見やすくなります。
<操作>
マウスで、各項目をクックするだけで、並び替えができます。
また、【↓】(または【↑】)をクリックすることで昇順/降順の並び替えが変わります。
時間足は、[M5]、[M15]、[H1]、[H4]、[D1]、[W1]の6種類から選択できます。
[Total]は、各時間足データの合計値を表示します。
[DIFF]をクリックすると、ボタン表示色がGrayからPinkに変わり、差分を表示するようになります(トグル動作)。どの時間足で、今、どの通貨が伸びてきているのかが、数値として示されます。
各列で、数値が大きいTOP3の色が青色系の表示色で、数値が小さいBOTTOM3の色が、赤色系の表示色で表示されます。これにより、どの通貨が強いのか、弱いのかが、一目で判別できます。
6. 実際の画面から強い通貨と弱い通貨の組み合わせを選択する
<強い通貨と弱い通貨の見かた>
上の図は、[M5」で降順に並び替えたものです。最も強い通貨は、一番上にある水色表示の[CHF]です。[M5]で最も弱い通貨は、赤色表示の[AUD]です。[M5][M15][H1][H4][D1][Total]のどの時間軸においても、[CHF]が水色系の表示色になっているので、全時間足で、[CHF]が強い通貨になっていることが、一目瞭然です。一方、[AUD]は、どの時間軸でも、赤色、橙色、黄色などの表示色になっているので、通貨[AUD]が弱いことが分かります。
従って、もしこの環境下でトレードをするのであれば、AUDCHFを売れば良いという情報が、この「通貨強弱_MTF一覧インジケータ」から読み取れるわけです。
では、AUDCHFのチャートを見てみましょう。
上の図は、AUDCHFの1時間足チャートです。
移動平均線EMA20(黄色)とEMA200(青色)を引いてあります。
「通貨強弱_MTF一覧インジケータ」によるMTF環境認識で、売りトレードをすれば良いことが分かっているので、後は、どのポイントでエントリーするかということだけですが、緑色の切り上げラインをレートが割ってきた所(チャートで、赤色の下向き矢印を表示した所)が、絶好のエントリーポイントになります。
赤色矢印から売りエントリーすれば、ここからは殆ど逆行することがなく、無理なく120pipsと60pipsの合計180pipsの利益が得られたことになります。
[D1]でも、[CHF]は水色、[AUD]は橙色になっているので、長い時間足においても、[CHF]が強く、[AUD]が弱いという通貨強弱関係が存在していることになります。従って、AUDCHFの下降トレンドは、ある程度長く継続するだろうと推測することができます。そこで、利確を急がずに、長期保有するトレードスタイルも有効になってきます。
既に、含み益が260pips程度に達していますが、移動平均線EMA200の角度がまだ急角度であり、もう暫くは下落が継続すると見込まれます。EMA200の下降が鈍ってきてから、利確しても遅くないでしょう。あるいは、大きな下降トレンドラインを引いておき、これを上抜けてからの利確でも良いでしょう。
これは、あくまでも一例にすぎませんが、「通貨強弱_MTF一覧インジケータ」による総合的な環境認識による、「シンプルでかつ効率的なトレード」を手に入れることができます。
(半自動EAの「TrendLine EX」を併用すると、切り上げラインを割ったところで自動エントリーすること、下降トレンドラインを上抜けしたらエグジットすること等も可能になります。)
7. 「8C通貨強弱 見える化インジケータ」との併用
「8C通貨強弱_MTF一覧インジケータ」は、一覧表形式のインジケータですが、これに「8C通貨強弱 見える化インジケータ」を併用すると、通貨強弱の動きが見えてきます。
上側が、「通貨強弱_MTF一覧インジケータ」で、下側が、「8C通貨強弱 見える化インジケータ」です。[CHF]が最も強い通貨で、[USD]が最も弱い通貨です。しかも、CHFは上向きに、USDは大きく下向きに動いています。
[USD]が他の通貨群を下抜けした位置に、赤色下向き矢印を描きました。この位置から、USDCHFを売って行けば良いのです。
8. 「見える化インジケータ」との併用でさらに見やすく
見える化インジケータと併用すれば、されにチャートの動向が見えてきます。
上の図は、見える化インジケータ のNewYork版と併用したチャートです。
5分足で、通貨強弱の降順に表示させています。最も強い通貨が[CHF]で、最も弱い通貨が[USD]になっています。チャートは5分足ですが、1時間足でも、4時間足でも、この傾向([CHF]が強く、[USD]が弱い)は同じなので、暫くはこの傾向が継続すると見て良いでしょう。
他のチャート群を、[USDCHF]が下抜けたした所(赤色下向き矢印)が、絶好の売りポイントになります。
9. 通貨強弱の差分に注目する
通貨強弱の差分に注目すると、どの通貨が、どのように動いているかという情報を得ることができます。
上の図は、通常表示の状態で、一覧表は、[M5]で通貨強弱の降順に並べ替えています。一見すると、バラバラで揃っていないように見えてしまいます。
この表を、通貨強弱の差分の順に並び替え見ると、次の表のようになります。
[M5]、[M15]、[H1]、[H4]で、AUDの差分が大きくなっています。一方、USDの差分は、マイナス方向に大きくなっています。
下半分は、「8C通貨強弱 見える化インジケータ」による通貨強弱グラフです。グラフの推移を見ると、AUDが上に大きく上昇、USDが下に下降しています。従って、今現在、通貨ペア「AUDUSD」が上昇していることが読み取れるのです。
10. バージョンアップ
(1)Ver1.00 2023/08/07
初期バージョンです。
(1)Ver2.00 2023/08/09
表示部分を修正
(2)Ver3.00 2023/08/22
バグの修正
通貨ペアにサフィックスが付いている証券会社にも対応しました。
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