FXナンピン管理ツール(MT4版)は指標発表時や一定の損失が出た時にEAを停止することができるインジケーターです。
ナンピンEAの管理を自動ですることを想定して作られているので、ナンピンEAを使っている人に便利な機能を多数搭載しています。
ナンピン以外でも指標発表や損失による自動停止が可能となっているので、以下のようなEAを稼働させている方は、ぜひ検討頂ければと思います。
FXナンピン管理ツールとは?
FXナンピン管理ツール(MT4版)はナンピンEAの管理を自動でしてくれるインジケーターです。
ナンピントレーダーは日々の指標発表やナンピンによる損失によって、停止や損切りを手動で操作している人が多いと思います。
そこで、面倒なナンピンEAの管理を自動でやってくれる管理ツールとしてFXナンピン管理ツールを作りました。
ナンピン専用ツールとして、様々な機能を搭載しているで、ぜひ検討してみてください。
ナンピン管理ツールのメリット
FXナンピン管理ツールを使うことで、日々の指標発表チェックや、含み損に対する操作など、ナンピンEAを管理する手間がかなり減ります。
また、朝の忙しい時間や通勤・仕事中のナンピン管理も自動的に行なうため、指標発表前の決済や、一定条件になった時の損切りなども自動的にしてくれます。
相場の急変動にも対応できるため、急に相場が変わった時に停止したり、含み損が膨らんだ時に停止することも可能です。
夜寝ている時や、通勤・仕事中でも安心してEAを稼働することができるツールとなります。
FXナンピン管理ツールで出来ること
FXナンピン管理ツールで出来ることを紹介します。
指標発表前後でEAを止められる
まず1つ目の機能として「指標停止機能」があります。
経済指標発表の前後で自動的にEAをストップすることができる機能です。
指標の重要度を3段階に分けて、どの段階でどの国の指標発表時に止めるかを指定することができます。
「指標発表前」と「指標発表後」のそれぞれの時間を設定できるため、「指標発表前は30分前に停止」「指標発表後は3時間後に稼働」などの設定も可能です。
指標発表は2段階の設定が可能
(ポジションが無くなるまでは普通に稼働し、ナンピンもする)
指標発表は2段階の設定が可能となり「ポジションが無くなったら停止」「そのまま停止」「すぐに決済」から2つを設定することが可能です。
1段階目として、指標発表の数時間前は「ポジションが無くなったら停止」を設定することで、自然にポジションが無くなるのを待ちます。
2段階目として、指標発表の少し前に「すぐに決済」を設定することで、強制的にポジションを無くすことができます。
損失が出た時にEAを止められる
ナンピン管理ツールには損失が出た時にEAを停止する機能も搭載しています。
コチラも「ポジションが無くなったら停止」「そのまま停止」「すぐに決済」から2つを設定することが可能です。
「そのまま停止」を設定することで、それ以上の損失はナンピンせずにポジションを持ったまま止めることもできます。
損失停止も2段階の設定が可能
損失停止も2段階の設定が可能となり「ポジションが無くなったら停止」「そのまま停止」「すぐに決済」から2つを設定することが可能です。
1段階目として、一定額の損失で「そのまま停止」を設定することで、それ以上のナンピンをしないように止めることができます。
2段階目として、一定額の損失「すぐに決済」を設定することで、強制的にポジションを無くし、損失を一定額に抑えることが可能です。
早めに損切りさせることで、1口座で複数のEAを稼働することもできる
ナンピン管理ツールで、あえて早めに損切りをさせることで、1口座で複数のEAを稼働することも可能です。
50万円の口座で、3つのEAをそれぞれ10万~15万円で損切り設定させることで3つのEAを稼働することもできます。
1つのEAでも、あえて早めに損切りをさせ、入金をすることなく、ずっと稼働を続けることも可能です。
外出先でもEAを止められる
外出先でも特定の指値注文を入れることでEAを止められる「緊急停止機能」を搭載しています。
仕事中や外出中でもスマホから指定の指値注文を入れることで、EAを停止することが可能です。
曜日と時間・日付でEAを止められる
ナンピン管理ツールは曜日と時間でEAを止める設定が可能なので、「月曜日の朝は止めたい」「金曜日の〇〇までに決済するようにしたい」などの設定も可能です。
また、日付指定で止めることも可能なので、GWやお盆、年末年始などの取引量が少なくなるタイミングで停止することができます。
VIXが高い時にEAを止められる
ナンピンEAにはあまり必要の無い機能かもしれませんが、朝スキャ管理ツールの開発時にVIX停止を入れたので、ナンピンツールにも入れています。
もしVIXが高くなった時に負けやすいナンピンEAなどがあれば、必要に応じて使ってください。
VIXが下がった時は稼働する機能も入れています。
チャート上で停止・再稼働の操作も可能
急いでEAを止めたい場合は、チャート上に表示される2つのボタンで操作することも可能です。
左側の「EAを強制停止」は今すぐポジションを決済して停止する時に使います。
右側の「ポジションが無くなったら停止」はポジションが全て無くなるまでは稼働を続けるので、連休前など、自然にポジションが無くなるまで待つ場合に使ってください。
停止している時はチャート画面の色が変わる
ナンピン管理ツールで停止している時は、このようにチャート画面の色が変わるため、動いているか停止しているか分かりやすくなっています。
ぱっと見で動いているか止まっているか判断でき、使いやすいように制作しています。
FXナンピン管理ツールで出来ないこと
FXナンピン管理ツールで出来ないことも紹介しておきます。
「ポジションが無くなったら停止」は追加ポジションをしてしまう
ナンピン管理ツールはEAの停止・稼働は操作可能ですが、「一部は稼働、一部は停止」などの細かい設定はすることができません。
ですので「ポジションが無くなったら停止」については、ポジションが無くなるまでは追加ポジションは取ってしまうため注意してください。
すぐにポジションを持つEAには注意
ナンピン管理ツールは様々な条件で停止をしますが、ポジションが無くなってもすぐにエントリーしてしまうEAには注意してください。
停止機能が動くまで2秒程度かかるため、すぐにエントリーするEAは停止する前にポジションを取る可能性があります。
そのようなEAの場合、まずはデモ口座などでテストしてから導入するようにしてください。
ナンピン管理ツールの機能一覧
ナンピン管理ツールの機能を詳しく紹介していきます。
指標停止機能
指標停止機能は、経済指標の前後でEAを停止する機能です。
マネーパートナーズと外貨exの経済指標を元に作られていて、「☆☆☆」と「☆☆」と「☆」の3段階でEAを止めることができます。
設定画面で止めたい重要度の箇所に国名を入れておけば、EAを停止することができます。
☆☆:米、欧、日
☆:米
このように指標の重要度によって止める国を変えることができます。
ナンピンEAの場合は大きな指標以外はあまり必要ないかもしれませんが、☆☆と☆も設定できるようにしています。
止める時間も「指標前」「指標後」それぞれ分単位で設定できます。
ディスプレイに指標を表示
指標停止機能の中にある「ディスプレイに指標を表示」をtrueにすると、チャート左下に本日と翌日の停止予定の指標情報が表示されます。
停止する予定の指標のみ表示され、停止とは関係のない余分な情報は表示されないようになっています。
損失停止機能
適用範囲 | 停止条件 | 再稼働条件 |
---|---|---|
そのチャートのEA | 現在の含み損失額(円で指定) | 分単位で設定可能 |
含み損失停止機能は「未決済の含み損」に対してかかる停止機能です。
そのEAの含み損失が指定した値になると停止します。
再稼働の時間を分単位で設定できるので、「そのまま停止」は0分、「すぐに決済」は720分(半日)などの設定も可能です。
緊急停止機能
緊急停止機能は、外出先でもMT4スマホアプリを使ってEAを止められる機能です。
例えば「緊急停止するpips数」を50に設定しておけば、指値注文で現在値よりも50pips低い注文を入れることによって、EAを停止させることができます。
これがあれば、パソコンの前にいない時でもEAを緊急的に止めることが可能です。
指値注文を解除すれば再稼働できるので、外出先で「停止・再稼働」の操作ができるようになっています。
月末停止機能
月末停止機能は月末になると一定時間、ポジションを決済して停止する機能です。
月末に一度決済することで、含み損を一定額にとどめることができるので、期待値の高いEAであれば、あっても良い機能だと思います。
必要があれば利用してください。
日付停止機能
日付停止機能は年末年始や連休など、複数の日数を停止するための機能で、止めると1日(0:00~23:59)が止まります。
日付指定は、1つの欄に-(半角ハイフン)と,(半角コンマ)を使って複数設定が可能です。
取引の少ないGW前後や8月、クリスマスから年末年始にかけては停止するようにしましょう。
時間停止機能
時間停止機能は、曜日と時間・日付を設定することができ、指定の曜日、時間でEAを止めることができます。
ナンピンの場合「スプレッドの広い毎朝0時~1時は停止」などの制限を掛けることができます。
他のタイプのEAを使っている人は「金曜日の夜にポジションを決済して土日は持ち越さないようにする」などの制御を行なうことができます。
また、日付指定は「1/1-1/5、4/29-5/5、8/1-8/15、12/23-12/31」など、取引量が少ないタイミングや、アメリカの祝日などで止めることも可能です。
VIX停止機能
ナンピンEAではあまり必要ないかもしれませんが、VIX(恐怖指数)が急激に上がるタイミングで大きな損失を抱える可能性があります。
VIX停止は「VIXの値」と「前日比」の2種類があり、「VIXが下落した時に停止を解除する」機能もあります。
止めたいVIX値
EAを止めたいVIX値を設定することができます。
コチラは停止したいVIXの値を入力することで、EAを停止することができます。
止めたいVIX上昇値(前日比)
止めたいVIX上昇値(前日比)は、前日終値と比較してVIXがいくつ上がったらEAを停止するか設定することができます。
上昇値はVIXの値で入力するので、前日終値が18、現在値が20であれば、値は”2″となります。
※変動率(パーセント)ではないので注意してください。
停止を解除するVIX下落値(前日比)
VIXが高くても前日より低くなっている場合は、ナンピンの勝率が高まると可能性があると言われています。
ナンピン管理ツールでは、前日と比べてVIXが下がれば、停止解除する(再稼働する)機能を搭載しています。
停止解除することで、VIXが高い時でも前日より下がればEAを稼働させることができます。
FXナンピン管理ツールの料金
ナンピン管理ツール(MT4版)の料金は12,000円(税込)で現在販売準備中です。
FXナンピン管理ツールの製品情報
FXナンピン管理ツールは3つの設定が必要で、1つ目は基幹機能としてMT4 1つに対して1つだけEAとして設定する「Nanpin-tool-Assistant」があります。
コチラは管理するための根本的な機能を搭載しているので、必ず設置するようにしてください。
「Nanpin-tool」は管理したいEAに設置するインジケーターとなり、各EAにそれぞれ設置が必要です。
setファイルは設定ファイルで、設定の参考になるように5種類を用意しています。
setファイルの種類 | 説明 |
---|---|
asasukya-aud | AUDとの通貨ペア |
asasukya-znd | NZDとの通貨ペア |
asasukya-audjpy | AUDJPY専用 |
asasukya-audnzd | AUDNZD専用 |
asasukya-jpy | JPYとの通貨ペア |
asasukya-basic | 上の4つ以外の通貨ペア |
「AUDとの通貨ペア」「NZDとの通貨ペア「AUDNZDの通貨ペア」「JPYとの通貨ペア」「それ以外」となっています。
本ツールはダウンロード版のため、何か製品が自宅に届くことはありませんのでご注意ください。
ナンピン管理ツールの使用環境・PCへの負荷
ナンピン管理ツールはMT4専用のインジケーターとなるため、MT5では利用できません。
Windows向けに開発をしているため、Macでの利用はできませんのでご注意下さい。
PC負荷の目安
PC負荷の目安です。設置後にCPUが40%以下、メモリが50%以下くらいが動作の遅延やエラーが起きにくいです。
負荷が大きくなると、遅延や固まるなどの不具合が生じる可能性があるので、VPS等は十分に余裕を持つようにしてください。
管理ツールを使うEA 40枚 → CPU負荷:40%前後、メモリ50%前後
私の開発環境で試したインジケーター負荷はこのようになりました。
ナンピンEAをたくさん入れる人は少ないと思いますが、たくさん入れる場合は負荷に気を付けてください。
ノートパソコンでEAを運用している人
ノートパソコンを使ってEAを運用している場合、CPUの負荷が高くなるとパソコンが熱くなるため、冷却ファンの設置が必要になります。
私のノートパソコンでテストしたところ、54個のインジケーターを入れた状態で、冷却ファンの上にパソコンを置けば「人肌より少し温かい」くらいの熱を持っています。
FXナンピン管理ツールの注意点
FXナンピン管理ツールを利用する時の注意点です。
必ずデモ口座で動作確認をすること
ナンピン管理ツールを導入する時は、必ずデモ口座で動作確認をしてください。
使用環境により不具合が起きる可能性もゼロではないですし、「操作ミス」や「理解が違った」という理由で誤って損失が出る可能性もあります。
使用する機能は一通り、動作確認をしてからリアル口座で運用するようにしてください。
成績保証や損害に対する補償は無いので注意
ナンピン管理ツールは日々のナンピン管理を手動ではなく自動で行なうための管理ツールとなります。
当ツールは成績保証や損害に対する補償はありませんので、ご自身の責任で運用して頂くようにお願い致します。
よくある質問
ナンピン管理ツールを入れた場合のバックテスト成績
ナンピン管理ツールを入れた場合のバックテスト成績はどうなりますか?
インジケーターを搭載したEAのバックテストはできないので、特に検証はしていません。
MT4のバックテストはEA単体でのテストは可能ですが、インジケーターを搭載した上でのバックテストは残念ながらできません。
初期値やsetファイルの値については汎用性の高い数値を載せているだけですので、最適値についてはご自身で検証するようにしてください。
ナンピン以外の利用方法
ナンピン以外はどんなタイプのEAに使えますか?
基本的に「指標発表」や「VIX」「損切り」「時間管理」に関わるEAに利用することができます。
ナンピン管理ツールは指標発表や損失、VIX値での停止が可能なので、ナンピン以外にもグリッド系(リピート系)や複数ポジションを持つえAにも利用可能です。
その他、VIX変動に弱いEAやコツコツドカンになるようなEA、週末ポジションを持ち越すEAなどに使うことができます。
利用できるEAの数や口座数について
ナンピン管理ツールは利用できるEA数や口座数に制限はありますか?
いいえ。本ツールは無制限で利用可能ですので、EA数や口座数を気にすることなく利用可能です。
ナンピン管理ツールはEAの数や口座数の制限は設けていないため、複数の口座で利用することができます。
ただし、本ツールはインジケーターでCPU負荷がそれなりにかかるため、数が多くなるとVPSの容量アップが必要になってきます。
1つの口座で複数のMT4を使っている場合
1つの口座で複数のMT4を使っている場合はどうすれば良いですか?
1つの口座で複数のMT4で管理ツールを使っても良いですが、マジックナンバーは分けるようにしてください。
1つの口座で2つ以上のMT4を使って管理ツールを稼働させることは可能ですが、マジックナンバーが被ると同時に停止する可能性があるので注意が必要です。
複数のMT4に管理ツールを入れるとパソコンの負荷も大きくなるため、できれば1つの口座で1つの管理ツールを使うようにしてください。
たくさんのEAを稼働させている場合は、1つのMT4にナンピンや仲値EAを集めて管理ツールを使い、もう片方のMT4で管理ツールを使わないEAを使うようにしてください。
著作権と禁止事項
FXナンピン管理ツールの著作権と禁止事項についてです。
著作権はは制作元の株式会社ナゴウェブにあります。
本製品の複製・転売・譲渡・貸し出しは著作権法により禁止されていますのでご遠慮頂くようお願い致します。
もし複製・転売・譲渡・貸し出しをしていることが発覚した場合、著作権侵害の法的手続きをさせて頂くことになりますのでご注意ください。
まとめ
FXナンピン管理ツール(MT4版)はナンピンEAを自動で管理することを想定して作られたインジケーターとなります。
日々の指標発表や損切りで手動管理しているナンピントレーダーの方は、検討して頂ければと思います。
その他、指標発表や損切りに関わるタイプのEAでも利用することができるので、ぜひ使って頂ければと思います。
ナンピン管理ツールの設定は以下のページで紹介しているので参考にしてください。