*As of now, there are Japanese versions only.
bevFXシリーズの特徴を簡単に体験できる実用性のある無料インジケーター「しゃべるMT4」も参考にしてください。1分足のみで動作する移動平均線(期間2 シフト2)への価格のクロスを音声アラートするインジケーターです。
001_ものさし(bevFXシリーズ 環境系)
★bevFXシリーズ全体については「bevFXシリーズ フル版セット」を参照してください。
紹介
チャートの価格を測るためのさまざまな”ものさし”を揃えたインジケーターです。通貨ペアの現在の状況を把握するためのさまざまな”目盛”や、リスクマネジメントに必要な道具も備えており、トレードのための基本的なツール群となっています。
さらにMT4のストラテジーテスター機能を活用した簡易のトレードシミュレーター(トレードシム)も備えています。
トレードシムでは実際の相場データで実践的に過去を振り返ったり、自分が行ったエントリー/イグジットの判断の評価など、投資感覚を磨くために活用できます。他のインジケーターを使用したエントリー練習なども行えます。プライスアクション・トレードの習得のための学習効果の高いツールとなるでしょう(トライアル版でもフルに機能します)。
以下のような機能があります。
- 見やすい通貨ペア名とスプレッドなどの表示
- 価格の動きを測るPipsものさしやATRものさし
- 価格位置を判断する基準となる日足と週足ピボット
- 直近のレンジとその2分割ラインと4分割ラインを自動表示
- 直近のレンジを基準にしたRRレシオを示すRRレシオバーを自動表示
- RRレシオバーはリトレースメントのものさしとしても機能
- ストラテジーテスターで実行する簡易トレードシム
bevFXシリーズの「002_日本時間とキリ番」と組み合わせることでトレーダーにとっての”コックピット”になることを考えて開発しました。
表示内容
当インジケーターをチャートに追加すると下の図のような要素が表示されます。
表示要素の説明
【タイトル/ラベル】
- 通貨ペア名と現在のタイムフレーム(時間足)
- スプレッドとATR値
【Pipsものさし】
現在値(Bid)を基準にして値動きの幅をピップス(Pips)単位で測る目盛です。目盛の幅は時間足や相場の状況によって自動的に調節されます。
【Pipsバー】
Pipsバーは現在値のレベルを起点として上下に一定のPips幅を表すバーです。相場状況が変わったり、時間足を切り替えても相場を観察するスケール感を保つための目安となります。
★Pipsバーはその上辺、中線、下辺が後述のRRレシオバーの操作スイッチになっています。
【ATRものさし】
ATRものさしは現在のATR(Average True Range)値で上下4ATRまで測る目盛として表示されます。ATRは現在の値動きの歩幅のようなもので相場の活発さが測れます。たとえばストップロスや利確の幅を決めるときにATRを参考にすることで相場状況に合わせた判断ができるでしょう。
★ATR目盛をマウスでポイントすると、基点からのPips値がポップアップで確認できます。
【ピボット目盛】
直前の日足ピボットと週足ピボットのそれぞれのレベルが短い水平ラインで表示されます。日足が赤系統で週足が緑系統です。短期の時間足ではチャートの画面外に表示されていて見えないかもしれません。
日足ピボットは前日のローソク足の高値、安値、終値の合計を3で割った値(Typical price)です。その日の相場の重心といったものになります。週足ピボットは前週の重心です。これらは価格に意識されることが多く、サポート&レジスタンスのように機能する場面も多いです。
★日足ピボットの赤いラインをクリックすると、ピボットレジスタンスとピボットサポートの上下3段階の目盛の表示/非表示を切り替えることができます。ただし、データ参照のために表示までに時間がかかるかもしれません。
★bevFXシリーズの「204_長期キャンドル」には日足と週足のピボットラインをチャートに表示する機能があります。
白背景での表示
白背景のチャートに当インジケーターを追加すると自動的に白背景用の配色でそれぞれの要素が表示されます。bevFXシリーズのインジケーターは基本的にチャートに追加されるときに白背景と黒背景を判断します。インジケーターを追加したあとから背景色を変更した場合は、時間足を切り替えることで描き直しされる要素だけ色が変更されます。
通過ペア名と時間足表示しているラベルの位置は、現在の価格の位置によってチャートとのかぶりを避けるため自動的に表示位置が上下で切り替わります。
Pipsバーの目盛も長期の時間足では自動的に大きさが調節されます。
RRレシオバーの表示と操作
Pipsバーの上辺、中線、下辺をクリックすることで方向を指定したRRレシオバーが表示されます。
RRレシオバーのサイズや位置は直近の高低レンジによって自動的に決められ、任意に変更できません。
直近の高低レンジを判断する範囲は、サイズ切替スイッチをクリックすることで、3段階で切り替えられます。
初期設定(RRレシオ・モード)では価格がレンジをブレイクするとRRレシオバーは自動的に消去されます。
★パラメーター設定によって自動消去しないようにもできます。表示を自動で復活させたり、消去されないように設定することもできます。
RRレシオバーの各部は状況によって役割が変わったりするので説明は複雑になりますが、それぞれの役割を理解することで直感的に操作できるようになるでしょう。
RRレシオ目盛
Pips目盛の0、あるいはRRレシオバー(縦棒)のピンクと緑の境界の基線(0ライン)をクリックすると、RRレシオ目盛の表示/非表示を切り替えることができます。
それぞれのレベルのラインにマウスポインタ(マウスカーソル)を合わせるとPips数がポップアップで表示されます。
RRレシオはエントリー位置およびストップロス位置と利確位置の決定を行ったうえで投資の有利性を確認するためのものです。「RRレシオが有利な位置に来たからエントリーする」ということにはなりません。RRレシオバーでRRレシオが有利な位置にあることと、価格が狙った方向に動くかどうかは無関係なので判断の順序を誤らないようにしましょう。
決まったPipsで設定したりATRの倍数で設定するなど投資手法によっていろいろありますが、ここでのRRレシオバーのストップロス基準は機械的に直近の高値/安値で判断するオーソドックスな方法です。★実際の取引では、ストップロス幅を少しだけ大きめに設定することで瞬間的な勢いでストップアウト(損切り)になることを防ぐといった手法が一般的です。
RRレシオの意味 … bevFXシリーズのコンセプト
RRレシオは投資戦略を考えるうえでの基礎となります。マニュアルでは多少詳しく解説していますが、ここでも多少詳し眼に簡単に触れておきます。RRレシオの意味がわからないとRRレシオバーは無用の長物です。
リスク/リワードの表し方
リスク/リワードはリスク(損失)とリワード(利益)の比のことで、あるセットアップの予想利益が24で予想損失が8のとき、リスクを1として「リスク/リワード(RR)は1対3」といいます。またリワード/リスクと逆に見ることもあり、その場合は「3対1」ではなく「3RR」や「3R」と簡略化されたりします。
高値/安値の認識とRRレシオ
RRレシオを測るときは利確とストップロスのそれぞれの予想位置が先に決まっている必要があります。たとえば「RRレシオを4対1でいきたいから、利確目標にくるまで頑張ってホールドする」というのは根本的に間違っています。
基本的に、利確目標とストップロスは直近の高値/安値を目安にします。当インジケーターでレンジを探査するのもそのためです。
その高値や安値をつけたゾーンではホルダーが大量に入れ替わるとともに新規のホルダーが加わります。それらのフレッシュなホルダーは共通してポジションをとったゾーンを”逃げるポイント”として意識します。プラスになっているホルダーにとっては「損にならずに逃げるポイント」として、マイナスになっているホルダーにとっては「損を最小限にして逃げられるポイント」となるからです。
利益を取る位置はホルダーによってまちまちですが、逃げるポイントは共通になるので、このゾーンに価格が戻ってくると一斉に大量の注文が発生することになります。
つまりスイング・ポイントは需給関係の潜在的な偏りがある場所になっています。これがサポート&レジスタンスのライン(ゾーン)です。
★サポート&レジスタンス以外にも、キリ番やリトレースメントが予測される50%ラインやフィボナッチレベルも同様に投資家に意識されるゾーンです。またトレンドラインやチャネルラインや移動平均線やボリンジャーバンドのラインなどを”動的な需給関係の潜在的な偏り”と見なすこともできるでしょう。
サポート&レジスタンスはその名のとおり基本的には価格を跳ね返す作用をしますが、需給関係の偏りは売りや買いに偏った層が積み重なったり入り混じったりしているので単純ではありません。
価格はサポート&レジスタンスに対して、V字ターンで戻ったり、しばらく絡んだり、少しだけブレイクして戻ってきたり、直線的にブレイクしたり、大きくブレイクしたあとにゾーンに戻ってきて跳ね返ったり(サポート&レジスタンスの逆転)など、さまざまな動きをします。これらを見極めるのがプライスアクション・トレードのスキルとなります。
またサポート&レジスタンスは大量の注文がこなせるゾーンでもあるので、価格を引き寄せる(巨大投資家が誘導する)という大きな役割もあります。その強さを推測して相場の大きな構造(価格の動き方)を見定めることを投資の前提とする手法として、サプライ&デマンドとオーダーフロー、ワイコフ・メソッド、ICT/SMC(スマートマネー・コンセプト)などがあります。
つまりRRレシオを考えるということは、その前提として、局所的なレンジの認識と、その高値/安値のラインのサポート&レジスタンスとしての強さの評価や、価格がどちらのラインに向かっているかの方向性についての判断があるわけです。これは、まさにプライスアクション・トレードの本質そのものです。
bevFXシリーズの全体的なコンセプトは「インジケーター依存でもなく、チャートパターンやローソク足パターンを形式的にあてはめるのでもない、相場を読み解いてプライスアクション・トレードを行うためのツール群」です。そのなかでもRRレシオは中心的な位置にあり、後述のトレードシムもそのために開発したものです。
勝率とRRレシオ
損切りを「逃げ」ではなく「攻めへの準備」にするのがRRレシオです。これは勝率とRRレシオとの関係で理解できます。
- 勝率が4割、RRレシオが 1対1.5 → 損失が6(1×6)で利益も6(1.5×4)でイーブン
「勝率4割でもRRレシオが1.5より上であればプラスになる」というのは勝率もRRレシオも現実的な数値として納得できるでしょう。これは「勝率4割を目指せばよい」という意味ではなく、相場の不確実性に無用に揺さぶられない”覚悟”のようなものです。トレード手法としては100%を目指すけれど、それを1回1回の勝ち負けにこだわって評価しないということです。重要なのは総合的に勝ち続けることです。
投資手法としてはRRレシオが1対1程度で勝率8割以上などを目指す超短期のスキャルピングなどもありますが、これを実践していくには持久力や冷静でスピーディな判断力を保ち続けるメンタルなどが必要とされるので万人向けとはいえないでしょう。
一方、勝率4割というのは「6回負けても平気なメンタルを鍛える」という意味ではありません。ストップロス自体を”負け”としてではなく”相場の不確実性への対処コスト”として意識することが重要です。その上でRRレシオが2倍以上の投資法を自分なりに構築できれば、”トレーダー”として相場に立ち向かえるわけです。
これらのことは頭で理解するだけではたんなる”知識”でしかありません。実践を通して当たり前の感覚にしていく必要があります。そのためのRRレシオバーであり、後述のトレードシム機能です。
なお、リスク管理あるいは利益最大化への手法としては、ブレイクイーブン(建値決済)やトレーリングストップや部分利確やピラミッディング(買い増し、売り増し)などもありますが、まずは1回1回のトレードのRRレシオを考慮し、トレードの質を上げていく(勝率の問題ではありません)ことが大事でしょう。
RRレシオバーの動作モードと使用例
自動消去と2つのモード
当インジケーターの「RRレシオバー」は名称で「RRレシオ」という意味付けをしていますが、実体としては次の機能が組み合わさったものです。
- 自動レンジ判定
- 等分割ライン(2分割、4分割)の表示
- レンジ内での価格位置(上側/下側)を示す色分け
この”からくり”自体は自動的にフィボナッチリトレースメントのレベルを表示するインジケーターなどと同じようなものです。これを”RRレシオのツール”として活用するには使い手側に次の認識が必要です。
- 価格の方向についての正しい目線
- レンジの高低ラインのサポート&レジスタンスとしての信頼性
これらはどちらもプライスアクション・トレードが成功するためのカギです。つまりトレーダーとしてのスキルがなければRRレシオバーをツールとして使いこなせないということにもなります。
そうした点を考慮してRRレシオバーには2つのモードが選択できます。
- RRレシオ・モード … 価格がレンジをブレイクするとRRレシオバーが自動的に消去される
- リトレースメント・モード … 手動で非表示にしない限りRRレシオバーは表示される
【RRレシオ・モード】
直近の高低レンジを意識して、価格が向かう方向とRRレシオを見極めてエントリーする手法を想定したモードです。
たとえば目線を自動モードにしているときは、RRレシオバーのピンク色のストップロス部分が50%より下側で減っていくのを待って適当な位置(過去の価格の折れ曲がっているレベルなど)で価格が反発するのを予想してエントリーするという使い方を想定しています。
この場合、以下のレンジの上下のラインの強さの判断が重要です。
・利確位置 … 価格をそこまで引き付ける理由はあるか
・ストップロス位置 … 十分にサポート&レジスタンスとして強固か
利確位置のラインブレイクはエントリーしたあとの第一目標達成を意味します。もしレンジの外側の上位の時間足での高低レンジ(探査範囲を広げたレンジ)のラインに向かうことがかなりの確度で予想される場合は、エントリー位置付近にストップロスラインを設定し(建値決済、ブレイクイーブン)、価格が伸びるのを待つ手法が取れます。
利確位置に達することなく当初のストップロスラインがブレイクしたら「反発する」というシナリオが崩れるのでエントリーの前提がなくなります。
RRレシオバーの自動消失はこの状況を明示するためです。
しかし、RRレシオバーが消去されたときに、「自分の目線が間違っていた」とあわてて目線を切り替えるのは間違いです。
レンジの外側には売り優勢のゾーンや買い優勢のゾーンなどが積層していて価格がそこに達することでダイナミックに需給関係の偏りの構造が変化します。「ストップロスラインをブレイクしたまま大きなトレンドが開始するのか」、あるいは「ブレイクしてから大きく反発してくるのか」、どちらのケースも想定してプライスアクションを注意深く観察する必要があります。
ほかに、たとえば超巨大な投資家(スマートマネー)による「ストップ刈り」という行動によってレンジ相場(ヨコヨコ、サイドウェイ、アキュミュレイション、コンソリデイション)でのストップロスライン(サポート&レジスタンスライン)が崩されるということがあります。
これは一般投資家などが保有しているポジションを一度に効率よく大量に手に入れるための巨大投資家にとっての自然な行為であり、相場の不確実性ではありません。
相場は基本的に「超巨大な投資家がどこにポジションを取っていくのか」によって価格の動き方の大きな構造(マーケット・ストラクチャ)が作られていきます。
これはマッチングしなければ価格が動くというシンプルなルールの下で、巨大な資金を運用するマーケットメーカーが市場を壊さないように大量の注文をこなせる場所や状況は限られる、ということの裏返しです。
だからストップ刈りはマーケットメーカーの自然の振る舞いであり、”相場の性質のひとつ”と考えた方がよいかもしれません。
RRレシオバーの消失は、このストップ刈りによるものかもしれません。長いヒゲやその他の相場の状況などからストップ刈りがあったことを確信できたら、大きな反発の流れでのエントリーの大きなチャンスとなるでしょう。
分析と観察によって”刈られる側”ではなく”刈る側”の流れに乗るわけです。ただし、観測する時間足によって、ストップ刈りが2段階以上の深い動きになることも多いです。また、ストップ刈りのあとに大きく切り返してブレイクした方向のトレンドになることもあります。
ストップ刈りがあったと判断した場合でも、適切にストップロスを設定してエントリーするのが原則です。「ストップ刈りのあとに大きく反発する」に固執してマイナスのままホールドするのは絶対に避けたいところです。
★ストップ刈りは、スプリング、ストップハント、リクイディティ・グラブなどさまざまな呼び方があります。チャートのスパイクやローソク足パターンとしてのピンバーリバーサルなどもそうです。
★レンジ明け前などのストップ刈り(トラップ、マニュピレーション、リクィディティ・グラブなど)やそのあとの具体的な狙い方などについては、ワイコフ・メソッドやICT/SMC(スマートマネー・コンセプト)などの手法を参考にするとよいでしょう。相場の大きな流れを把握しておくことが大事です。
【リトレースメント・モード】
一方のリトレースメント・モードは、すでに上昇や下降のトレンドを観測している状態で、トレンド方向へのラインブレイクは想定内の望ましい展開となります。RRレシオバーを自動的に消す理由はありません。
自動表示のフィボナッチリトレースメントのようなものとして、4分割ラインを目安に直近の高値/安値からの戻りの幅を測るための"トレンドフォロー"の単純なツールとして使えます。「プルバック狙いモード」と考えてもよいでしょう。
価格のトレンド方向への動きが鈍ってくるとレンジも狭くなってくるので、いったんトレンドフォローをやめRRレシオバーも手動で非表示にする、といった使い方になります。
なお、トレンドフォローでは、RRレシオ・モードの設定のまま、ラインブレイクで消失したあとに一定の割合で戻ったところで自動的にRRレシオバーを再表示する設定も便利です。
消失と再表示のタイミングで音声アラートを設定できるので、ラインブレイクとプルバックの両方のタイミングをチャートを見なくても気づくことができます(フル機能版だけの機能)。
いずれにしても、レンジを意識してそれを分析することがRRレシオバーの使いこなしのコツとなります。そして、これがそのまま投資のスキルにつながると言えるでしょう。同梱のマニュアルでは以下のような内容で例を示しています。ここでは見出しと図と簡単な説明にとどめておきます。
使用例1:RRレシオバーの基本的な使い方 … RRレシオ・モード
長期的なレンジでの価格ゾーンの把握
まず、プライスアクションとRRレシオバーとの関係について大きなレンジを観察する基本的な例を示します。
下の図は当インジケーターと合わせてbevFXシリーズの 「002_日本時間とキリ番」を追加しています。これによってロンドン市場オープン(濃い緑の縦線)とニューヨーク市場オープン(赤の縦線)が表示されます。
ロンドン市場での高値からニューヨーク市場序盤での安値までのレンジで、上に戻るかどうかを見極める場面です。マニュアルではこの図についての解説しています。
使用例2:狭い範囲での使用例 … RRレシオ・モード
戻りを測るツールとして活用
大きな流れを確認したうえで小規模なレンジで相場を観察する例として「高値/安値を更新したら戻りを待ってエントリーする」というプライスアクション・トレードの基本に沿った使い方を示します。この場合あらかじめ信頼できる高値/安値かどうかの見極めが前提となります。
下の図は上と同じ状況でレンジの範囲判定を一番狭くした場合の図です。
マニュアルでは小さなレンジでのRRレシオの考え方や、転換からトレンドに移行してからのトレンドフォローなどについて簡単な説明を加えています。
使用例3:超短期型での活用 … リトレースメント・モード
リトレースメント・モードでレンジ判定を極端に狭くした活用方法を紹介しておきます。
下の図はRRレシオバーをリトレースメント・モードでプライスアクションの補助的なインジケーターとして活用する例です。
1から4まで左から右に時間が経過しています。
上の図のRRレシオバーは以下のように設定しています。
- レンジ探索範囲 5
- レンジホールド係数 1.0
RRレシオバーをきわめて狭い範囲のレンジに設定することで、ローソク足数本分の仮想ローソク足(移動ローソク足)のようなインジケーターができます。マニュアルではそれぞれの局面について簡単に解説しています。
この考え方でRRレシオ・モードで自動的に再表示するとともに、消失と再表示でアラート音が再生するように設定(フル版のみの機能)すると、ラインブレイクと一定割合以上のプルバックを知らせるインジケーターとして活用できるでしょう。
カスタマイズ
当インジケーターは外観をはじめとして、パラメーター設定によって柔軟に目的に合わせた変更が行えます。同梱のマニュアルで解説しています。
ストラテジーテスターでの実行
… 実践的学習メソッド …
MT4のストラテジーテスター機能で過去チャートを使った実践的な学習や訓練ができます。
ストラテジーテスターは指定した期間のチャートを再現(時間を早回し)する機能です。ストラテジーテスターはおもにエキスパートアドバイザー(EA)の動作チェック用のMT4の機能と言えますが、通常のインジケーターの動作確認をはじめ、相場の振り返りや投資法の検証などにも利用できます。
ストラテジーテスターの設定準備の詳細については、同梱のマニュアル「●ストラテジーテスターの設定方法.pdf」で解説しています。
ストラテジーテスターでの実行条件
ストラテジーテスターでのインジケーター指定は、テストの対象としてインジケーターを指定する方法(メインのインジケーター)と、他のインジケーターを対象に実行しているときに追加する方法があります。
当インジケーターはどちらでも実行できます。
ストラテジーテスターの期間の設定については、過去を多くさかのぼったり、長期間を指定すると、実行されるまで長く待たされたり、ヒストリカルデータの整合性がないデータを参照することで正常に表示されなくなる可能性が高くなります。まずは15分足で2か月程度でテストするとよいでしょう。
また、5分足以下の短期足でテストするときは参照するデータが増えるので、まずは1分足で1~2週間、5分足で最大2か月程度の期間にとどめることをお勧めします。
ストラテジーテスターの制約
ストラテジーテスターでは以下のような制約があります。
・あらかじめ指定した時間足だけで実行
・追加したインジケーターでは別の時間足のデータを参照する処理は実行されない
・アラート関係の処理は無視
このほかチャートへのキー操作やマウス操作の応答も鈍くなります。
簡易トレードシム
簡易トレードシム(以下トレードシム)はストラテジーテスター実行中に売り買いをシミュレートする機能です。当インジケーターの”目玉”となる実践的な学習メソッドです。
★トレードシムはトライアル版でもフル機能で使えます。bevFXシリーズのトライアル版をすべてインストールしておくことで、さまざまな観点からバックテストや手法の検証やトレードトレーニングができます。
★トレードシムの機能を独立させたのが同梱されているツールセットの「S04_簡易トレードシム」です。そのマニュアルには"コツコツドカン"を克服するヒントやトレード訓練としての活用法などを紹介しています。
もともとのストラテジーテスター自体の操作性がフレンドリーではないため、慣れが必要ですが工夫しだいでどのレベルの投資家にとっても自主学習装置として活用していただけるでしょう。
疑似トレードの結果は獲得Pipsや勝率などを操作パネルで確認できます。
ここでの売買は実際の取引とは関係のない疑似取引(シミュレーション)です。また自動売買注文を行うエクスパートアドバイザーではないので、ストラテジーテスターのグラフやレポートも機能しません。
下の図はトレードシムの実行中の画面です。チャートにはトレード履歴のライン(プラスは青系、マイナスはピンク系)がエントリーからイグジットの位置まで描かれます。
一度に持てるポジションは1つのみでスプレッドは0です。
トレードシムの操作
疑似売買の操作は売りと買いのボタン2つだけのシンプルなものです。
また、キーボードによる操作もできます。
bevFXシリーズのインジケーターや他のインジケーターを追加することができるので、実際のデータをもとに時間を短縮したトレード手法の検証が行えます。
同梱マニュアルには、RRレシオバーを使用した疑似トレード学習方法のヒントなど解説しています。
bevFXシリーズのセットの紹介
お得なセットでもお求めいただけます。当インジケーターは環境系セットに含まれます。
トライアル版セット | 機能限定版(30分足と4時間足でのみ動作)の全19本セット + ツールセット ストラテジーテスターでは時間足の制限なし(一部機能は省略) |
フル版セット | 全19本のセット + ツールセット |
環境系セット | 3本セット(フル版セットのサブセット) + ツールセット |
MA系セット | 8本セット(フル版セットのサブセット) + ツールセット |
ライン系セット | 7本セット(フル版セットのサブセット) + ツールセット |
*「ツールセット」は個別のインジケーターのパッケージにも含まれます。
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