グリマスは2本の水平ラインを移動させて上下レートを決めたら
その範囲内でグリッド注文を繰り返す半裁量EAです。
シンプルな設定でグリッドトレードを簡単に行うことができます。
大雑把な環境認識だけすれば、エントリーポイント・決済ポイントを細かく考える必要がありません。
より利益を出せるようにアップデートを随時行っていきます。
■使い方
稼働直後はON/OFFボタンだけが表示されています。
ON/OFFボタンを押すとOrderボタンとExitボタンが出現し、チャート上に2本のラインが引かれます。
それぞれのラインがグリッドトレードの上限・下限を表します。
ドラッグして位置を決めたらラインをダブルクリックして固定します。
するとライン上にレートが表示されます。
ラインが固定(=レートが表示されている)状態でOrderボタンを押すと
その範囲でグリッドトレードを繰り返します。
グリッドの間隔は上限下限の値幅とOrderNumパラメータによって自動的に決まります。
下の画像ではOrderNumを5としたので、上限下限の中に5本のグリッドを想定し
そのラインまで来れば成行でエントリーを行っています。
成行きでエントリーすることにより証拠金を節約することができますが
指値でグリッドを打つことも可能です。
Orderボタンが押されている間は決済した後にグリッドラインに到達すれば再度エントリーを行います。
範囲内でエントリー→決済→エントリーを繰り返していきます。
範囲を外れるとそれ以上のエントリーは行いません。
上の図は上限を超えたのでグリッドトレードを行わなくなった場面です。
ここから再度範囲内に戻ると再びトレードしていきます。
■グリッドトレードの優位性とは
「大きな方向は買いだと思うけど、エントリーのタイミングが分からない」なんて場面は多いです。
【トレーダーあるある】
売買ルールを作ってチャンスを待ってもなかなかサインが出なくて
そうこうしている間にレートが上に飛んでいき「やっぱり上だったー」と悔しい思いをする。
↓
そんなタイミングでやっとシグナルが点灯し「遅いよ!」と落胆
↓
でもここから追撃買いをするのは逆行でやられる気もするし…もう一度下がったら今度こそ買うぞ!
↓
なんて思っていたけど結局「押し目待ちに押し目なし」で置いていかれる
こういう時に便利なのがグリッドトレードです。
「この範囲内であれば買ってもいい、適度に動けば利確してほしい」という想定でトレードをEAに任せられます。
■グリッドトレードの手間をなくす
「どの範囲にグリッドを配置するか」は
例えば「100.00~150.00の間に10pipsずつ」という具合に
レートを使って設定するのが一般的です。
これは長期で放置するようなルールならいいのですが、短中期のトレードでこの設定方法は結構面倒です。
相場は刻一刻と状況が変わっていくため
範囲設定はできるだけ簡単にするべきだと考えました。
グリマスは2本のラインを使って上限下限を決め、
さらに本数だけ指定することで自動でポジション間の値幅を調整するように作りました。
設定するパラメータは
方向 : Long,Short,LongShort
本数 : 範囲内に何本のグリッドを配置するか
だけで、あとは水平線を移動させて上限下限を決めるだけです。
■状況に応じた判断+グリマス=爆益!?
どういう風にグリマスを使うのかシュミレーションしてみます。
マルチタイムMAが上昇→レンジになってきたのでそろそろ下落転換するんじゃないかと予想して
直近高値安値を上限下限に決めて売りのグリッドをセッティングしました。
結果は
少し上限を突破したがそれ以上のエントリーはしないので問題なし
その後予想通り下がって上下動を繰り返しながら下限まで到達
それ以降も下げ続けるが範囲外なのでエントリーはしない
という感じになりました。
動きが概ね予想通りになれば間の上下動も取れるのでリスクを下げつつ稼ぎを増やすことができます。
同じ期間・上限下限でもトレーリングをONにするとトレンドが出た時に大きく稼ぐような使い方になります。
画像はTrailStartPoint=0でエントリー直後からとにかくトレーリングしていく設定にした時の損益曲線です。
トレンドが出れば大きく儲かり、それ以外では逆行で損切となっています。
TrailStartPointを大きくすればトレーリングに引っかかった時に損失が出ないような動きにもできます。
■使い方の勘所
細かな値動きが予測できなくても勝手にエントリー&利益確定を繰り返してくれるのがグリマスの強みです。
前提にあるのは「大きな流れが合っている」です。
相場は上昇・レンジ・下降のいずれかですが、今がどの状態なのか大雑把で良いので想定して使わないと意味がありません。
上昇下降だけでなくレンジでも使えますが、
「レンジを外れたら自分の想定から外れたのでいったん仕切り直し」ができないと結局塩漬けナンピンと変わらなくなります。
開発者は短期・中期のトレードに利用していますが
「超長期で考えるとこのレンジ内を推移するはず」という想定で多くのグリッドを配置する使い方もできます。
■シンプルな設計なのですぐに使いこなせるようになります
自分自身が使うことを想定しているので、
余計な設定は極力せずに済むようにしています。
私がよく行っているのは
押し目・戻り売りのポイントでそろそろ反発すると考え
後はグリマスに任せて細かく拾ってもらうという使い方です。
押し目・戻り目のタイミングだけでなく色々な情報を複合してエントリー方向を決めますが
あまり細かいエントリーポイントとかは考えません。
方向が合っていれば儲かりますし、間違えていれば損をするだけです。
範囲外でそれ以上のエントリーをしない+ロットを小さくしておくことで予想が外れた時のダメージは軽減できます。
■パラメータの説明
MagicNumber 複数のEAを使う場合は違う番号を設定してください
LongShortMode Long=買いのみ、Short=売りのみ、LongShort=買いと売り
OrderMode market=成行で注文します、limit=指値で注文します
OrderNum グリッドの本数を設定します
Lots 1グリッドあたりのロット数です
StopLoss 損切幅をポイントで設定します、0だと損切なしになります
TakeProfit 利確幅をポイントで設定します、0だと利確なしになります
TrailON trueにするとトレーリングを使用できます
TrailStartPoint トレーリングを開始する位置を決めます、0だとエントリー直後からトレーリング開始になります
TrailPoint トレーリングのポイントを設定します、トレーリング開始からTrailPointだけ離れた位置に損切を追従させていきます
---------- Display ----------
以降はボタンの位置や色を変更するための設定です。
■まとめ
グリマスは2本の水平ラインを移動させて上下レートを決めたら
その範囲内でグリッド注文を繰り返す半裁量EAです。
シンプルな設定でグリッドトレードを簡単に行うことができます。
大雑把な環境認識だけすれば、エントリーポイント・決済ポイントを細かく考える必要がありません。
より利益を出せるようにアップデートを随時行っていきます。