トランプ・パウエル・クウォールズなど要人発言多数の1日 ~2月6日の注目点とスケジュール~
昨日は大きく買われた豪ドルと、大きく売られたポンドでした。 金融政策発表され、声明文の内容で豪ドルが買われて行きました。 逆に、先行き見通し経済指標の一つ、サービス業PMIの結果が弱かったことでポンド売りが始まり、その後、英国離脱案の不透明性でポンド売りが加速している状況です。
豪ドルとポンドに隠れてはいますが、弱い経済データでユーロも着々と売られ続けています。
◎本日の注目点
1)一般教書演説
本来であれば、先月発表される予定だった一般教書演説ですが、民主党との対立や政府機関閉鎖の影響で延期となっていました。 トランプ大統領の今年の抱負・方針が発表されます。 個人的見解としては、公約を何が何でも実行していくのがトランプ大統領です。 一般教書演説で何を発言するのか、今年は何を実行しようとしているのか注目です。
また、政府機関の閉鎖や予算案は暫定で、15日で切れてしまいます。 再度、予算案の合意が必要となりますが、メキシコ国境の壁建設の予算が駆け引きの材料となりそうです。
2)ロウRBA総裁発言
昨日、大きく買われた豪ドルですが、本日ロウ総裁の発言が予定されています。 注目は、最近の弱い経済データなどで利下げ観測(確率)が出てきている中で、政策スタンスに変更があるかです。 昨日の声明文や、簡単なRBAの注目点は以下にまとめています。
3)要人発言
上記、一般教書演説やロウ総裁の発言をはじめ、パウエル議長・クウォールズ副議長・レーンBOC理事など要人発言が多く予定されています。 特にFRBはFOMC後、方向性を模索している状況。 緩和に向かうのか!? 引き締めの途中なのか!? 注目です。
4)英国離脱交渉
昨日のポンドは、弱いサービス業PMIでポンド売りが始まると、離脱案の再交渉と3月29日離脱を求めるvs再交渉は認めないEUの対立姿勢が、Brexitの不透明感が強くなったことでポンド売りが加速していきました。 今後も、英国とEUの合意なき離脱を巡り、どちらが先に折れるのかチキンレースが行われると思います。 チキンレースが加速すれば不透明感が増しポンド売りが出てくると思いますが、どちらかが折れて結果が出た場合、合意なき離脱以外の結果であれば、ポンドの買戻しが入るのではないかと思っています。 タイミングを計るためにも、チキンレースに要注目です。
また、今週はBOE政策金利とインフレーションレポートが発表される「Super Thursday」が木曜日に予定されています。 こちらも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
2月6日(水曜日)
10:30 AUD ロウRBA総裁発言
11:00頃 トランプ大統領一般教書演説
22:30 USD 貿易収支・小売売上高
22:35 CAD レーンBOC理事発言
未定 USD GDP・PCEデフレーター・耐久財受注
2月7日(木曜日)
00:00 CAD IveyPMI
00:30 USD 原油在庫量
03:00 USD 10年債入札
04:00 USD 月次予算諸表
06:45 NZD 雇用者数増減・失業率
08:05 USD クウォールズFRB副議長発言
09:00 USD パウエルFRB議長発言
09:30 AUD NAB四半期企業景況感
◎週間スケジュール
一般教書演説とSuper Thursday、FRB要人発言、発言で動く1週間!? ~2月4日週の注目点とイベントスケジュール~
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