RBA(豪中銀)に続き、RBNZ(ニュージー中銀)もハト派姿勢となるか!? ~2月13日の注目点とスケジュール~
昨日は、米中通商協議の緊張が緩和されたことで、リスクオフの巻き戻しで株価は上昇。 円・フランは売られ、資源国通貨は買い戻される展開となりました。 ただ、合意できたわけではなく、再度リスクオフの可能性も残っています。
◎本日の注目点
1)ニュージーランド政策金利発表
本日、RBNZ(ニュージー中銀)の政策金利と声明文の発表が予定されています。 また、1時間後には記者会見が設定されています。
先日のオーストラリアの政策金利・声明文発表・ロウ総裁の発言でオージードルは大きく上下しました。 景気減速、利下げ懸念などハト派な内容にオージードルは大きく売られました。 ニュージーランドも、オーストラリア経済に影響を受けます。 ニュージー中銀もハト派になっていてもおかしくはありません。 そうなると、ニュージードルの売り材料となってしまいます。 声明文・記者会見に要注目です。
2)英国離脱交渉
メイ首相は昨日、今週の英国議会採決は延期(中止)すると発表。 前回の採決から進展がないので、採決するよりもEUとの交渉を優先したと思われます。 「欧州連合(EU)と今日も今週中も話し合う」「閣僚は明日労働党のチームと話し合いを持つ」「コービン労働党党首と話し合うことを期待している」などと発言しています。
話し合い・交渉が進展して、ヘッドラインが出てくると、ポンドは上下しそうです。 基本は、合意なき離脱懸念がなくなりそうであればポンドを買いたいと思っています。 押し目を拾っていきたいと思います。
3)欧州経済・政治不安
欧州では、イタリアとフランスの対立や、フランス国内のデモ、ドイツ銀行問題、イタリア銀行問題...etc…問題が山積みです。 尚且つ、リセッション懸念など、景気後退の危機があります。 本日は、欧州内の中銀総裁の発言が多数予定されています。 特に、欧州火種の中心にいつも関わっているイタリアの中銀総裁の発言は気になります。
4)米国予算案と米中関係
米国の問題もヤマ場を迎えているものばかりです。 米中関係、通商協議は3月1日までに決着をつけなければ、追加関税が発動。 昨日の発言で3月1日期限の延長も示唆されましたが、確定ではないみたい。 なので、出来るだけ早い合意が期待されます。 逆に米中間合意が遅れれば、再度リスクオフ。 特にオセアニアには影響しそうです。
米中関係以外にも、国内にも問題を抱えています。 特に喫緊の課題は予算案。 2月15日までに予算合意とならなければ政府一部機関の再閉鎖となります。 政府一部機関の閉鎖は回避しなければならないという点では合意しているものの、メキシコ国境の壁予算案では合意できていないようです。 また、2月15日の予算期限と同日に、米国国債の償還と利払い日となっています。 こちらが払われないなんてことになると大問題です。 格下げなんてことも・・・ 予算関係のヘッドラインに注目したいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月13日(水曜日)
米中通商協議
08:30 AUD Westpac消費者信頼感指数
08:30 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事発言
08:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
09:30 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
10:00 NZD RBNZ政策金利発表
11:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
17:30 SEK スウェーデン政策金利発表
17:55 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
18:30 GBP CPI(消費者物価指数)
19:00 EUR ユーロ圏鉱工業生産
22:30 USD CPI(消費者物価指数)
22:50 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
22:50 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
23:00 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
2月14日(木曜日)
米中閣僚級通商協議
00:30 USD 原油在庫量
02:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
04:00 USD 月次予算諸表
よろしいですか?