ECB理事会開催、スタッフ予想とTLTROに注目! ~3月7日の注目点とスケジュール~
昨日は、弱い結果となった豪 四半期GDPの発表で豪ドルは大きく売られました。 NZドルもつられて、売られました。
また、カナダ政策金利発表では据え置きが発表されたものの、声明文がハト派にシフトしていたことで加ドルが大きく売られました。
資源国通貨が売られた背景には、中国の影響もあるようです。 中国の景気減速や、中国の対豪州・対カナダの貿易・輸入の停止などの嫌がらせも影響しているようです。
◎本日の注目点
1)ECB理事会
1.景気見通し
ECB理事会は「3・6・9・12」の月に、スタッフ予想という、経済見通しが発表されます。 今回注目されているのが、見通しを据え置くのか!? それとも、見通しを下方修正するのか!? です。
市場予想では、見通しを下方修正するのではないかと見ています。 あとは、どこまで下方修正があるのかについては、意見が分かれているようです。
景気見通しが下方修正されたことを理由に、追加緩和や利上げの時期(フォワードガイダンス)の変更をするのではないかと見られています。
2.利上げ時期
前回までのフォワードガイダンスでは、「19年夏までは現在の金利水準を維持する」との事でした。 この「19年夏」という文言が先送りになるのではないかと予想されています。 19年の秋や冬、20年の春や夏といったように、時期が決められた先送りならまだいいですが、見通しがつかない状況は最悪です。 フォワードガイダンスの変更に注目です。
3.追加緩和
以前より噂されていた、緩和政策「TLTRO」を導入について、ガイダンスが出るのか!? それとも、議論されたのか!? 注目しています。
今回の理事会で、いきなり緩和政策導入ということはないと思いますが、今月ガイダンスの6月導入や、6月ガイダンスの9月導入ということはあり得るかと思います。 ECBの前例を見ると、金融政策の変更・緩和政策の変更をする時は、3か月前にガイダンスされる傾向があります。 ということで、今回は「TLTRO」導入のガイダンスがあるか、検討・議論されただけで終わるのか、それとも検討・議論も出てこないのか注目しています。
「LTRO」と「TLTRO」ここにきてECBの緩和策! ~FX用語解説~
◎本日のイベントスケジュール
3月7日(木曜日)
中国全国人民代表大会(全人代)開幕 ~15日まで
09:30 AUD 貿易収支・小売売上高
15:45 CHF スイス失業率
17:30 GBP Halifax住宅価格指数
18:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
19:00 EUR 雇用者数増減・GDP
21:45 EUR ECB理事会・政策金利発表
22:30 EUR ドラギECB総裁記者会見
23:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
3月8日(金曜日)
中国全国人民代表大会(全人代)開幕 ~15日まで
02:15 USD ブレイナードFRB理事発言
06:45 NZD 製造業売上高
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