仮想通貨の始め方|第7回 今後の仮想通貨の見通し[不動修太郎]
ビットコイン関係者の中には、今後数年で価格が10倍以上に高騰すると強気の予想を出す人がいます。その一方で、経済の専門家や著名な投資家の中には、仮想通貨の価格はゼロになるという悲観的な見通しを公言する人も目立ちます。今回は不動修太郎さんに今後の仮想通貨相場の見通しを教えていただきます。
※この記事は、FX攻略.com2019年5月号の記事を再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
不動修太郎(ふどうしゅうたろう)プロフィール
為替の講師、執筆者。出版社からセミナーDVD、対談CDを発売。金融取引所、証券取引所、FX業者、投資信託業者などでの講演の他、雑誌への執筆、FX・株式のスクール講師を務めている。
公式サイト:不動修太郎の「ニュース報道の裏側」
twitter:https://twitter.com/syutaro_fudo
仮想通貨と法定通貨の違い
FXで扱われる日本円、米ドル、英ポンドなどは法定通貨と呼ばれ、国や国家の連合体である中央銀行や金融当局が通貨を発行、管理していますね。一方で仮想通貨は法定通貨と違って、国家が保証しているわけではありません。そのため、一部の仮想通貨に批判的な評論家、経済専門家は、仮想通貨には権力を持った発行母体がないので、価値がないという発言を繰り返しています。それに対して、仮想通貨の発行者、投資家は、仮想通貨は特定の国家に縛られず、安い手数料で国際送金できるので大きな将来性があると主張することが多いですね。
相場を予想するには?
FXや株式では、これまでの相場の値動きとニュースを基にして、テクニカル、酒田五法などの相場経験から生まれた規則性を見極めて将来の値動きを予想します。
さて、サトシ・ナカモトと称した正体不明の人物が、仮想通貨の基礎になるブロックチェーン(多くの人が仮想通貨の取引を検証する分散台帳の考え方)の論文を発表したのは、2008年から2009年だといわれています。つまり、仮想通貨はこれまでに10年ほどの歴史しかありません。したがって、仮想通貨は技術論のみならず、歴史が長い商品や為替などの相場予想を参考にして予想すべきだと考えています。
よろしいですか?