目が離せない英国と欧州! ~3月25日の注目点とイベントスケジュール~
先週末に驚きの数字が出た、欧州各国のPMIが要因で、世界的株安・リスクオフとなりました。 ユーロは大きく下落して、円・フラン・米ドルが買われました。
また、EUサミットでは4月12日まで離脱期限は延期されましたが、合意なき離脱の可能性も少しづつ可能性が出てきています。 毎週・毎日のように言っている気がしますが、今週がヤマ場になりそうです。 また、離脱案や合意なき離脱だけではなく、メイ首相に対し保守党内からクーデター(メイ首相の在籍する政党から不信任案)が起きています。 今更、首相が変わってもどうするの!? と思うのですが・・・
それ以外にも、離脱の撤回・リスボン条約50条の撤回(EUに残留を希望)する署名が続々と集まっています。 現在の署名数は500万人を超えているとも言われ、週末には100万人規模のデモも起きているといわれています。
◎本日の注目点
1)英国議会とメイ政権
英国議会では、3度目の離脱案採決に向けて、修正案の審議に入ると思われます。
①修正案でメイ首相の離脱案は可決できそうか!?
②合意なき離脱を再度求めるのか!?
③議会HPに署名が集まっている議題(離脱の撤回)の扱いは!?
④メイ首相の不信任案!?
議会で注目されているのは、上記の通りです。
2)リスクオフの継続
先週末の欧州経済指標の結果から、一気にリスクオフに傾きました。 本日もリスクオフの流れを引き継ぐのか!? それとも、リスクは限定的と一旦の落ち着きを取り戻すのか!? 注目です。
注目すべきはドイツ企業景況感指数と、日・米・独の10年債利回り、米長短利回りです。 10年利回りの上昇や、米逆イールドが解消されてくれば、リスクオフの流れは落ち着いてくると思われます。
3)季節要因
今週は年度末の週となります。 年度末で考えられるのは、決算のためのレパトリも本日で、落ち着くのではないかと思っています。 年金・生保・損保・銀行など外債や外国株などの利益確定のため、利益を国内に持ち込むため円買いがあったと思います。 レパトリが落ち着けば、新年度の投資のためにドルを準備するのではないかと思います。
また、本日は25日で五十日です。 上記の動きが仲値などに集まることも予想されます。 注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月25日(月曜日)
10:45 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
18:00 EUR ドイツIfo企業景況感指数
19:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
3月26日(火曜日)
05:30 AUD エリスRBA総裁補佐発言
06:45 NZD NZ貿易収支
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月14・15日分)
09:30 USD ローゼングレン・ボストン連銀総裁発言
よろしいですか?