《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》面白い映画を観ました。
おはようございます、松下です。
昨日夕食を終えた後、仕事もひと段落し、
「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」
というドキュメンタリー映画を観ました。
2011年に公開された米国映画で、
第83回のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を
受賞した映画のようです。
内容は、驚くべきものでした。
タイトルの“Inside job”は、インサイダー取引など、
信頼を受ける立場の人間による内部犯行を意味するらしく、
リーマンショック発の世界不況が、人為的に形成された
ものだというような内容でした。
2008年9月に起こったリーマンショックは、
その前年2007年にサブプライムローン問題が
引き金になり起こったことは、私たちもよく知る所です。
しかし、サブプライムローンに絡んだ、
CDO(債務担保証券)や
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が
どのように生まれ、取引されていったかなどは
知る由もなく、その市場がバブルを助長したことが
映画の中で描かれています。
映画の内容が真実だという前提に立てば、
少し金融市場を理解しているものであれば、
この市場がいかに歪んで形成されたかが分かり、
恐ろしくなります。
しかし、いつもそうであるように、
市場に対して無知な者は、自分の取引している
商品の実態を理解せず、周りの評価や伝聞だけで
金融商品を取引してしまい、最終的に
全ての損失を被るというツケを払わされてしまいます。
また面白かったのは、私たち日本の投資家も
よく知るところの米国政府関係者が、
私たちのイメージとはかけ離れた存在で
描かれてあり、真実は見えにくいものだと感じました。
ちょうど今、トランプ新大統領が、
オバマ前大統領のレガシーである、
金融規制を緩和するという大統領令が
話題に上っていますが、そのオバマ大統領でさえ、
全く金融規制を行っていたとはいえないほど、
規制は甘かったと、映画は伝えています。
その甘い金融規制を、さらにこれから緩和すれば、
今後米国の金融市場がどうなっていくかは、
注意しなければなりません。
この映画を観て、「もう少し勉強しないとな」と
思いました。
まずは英語で、世界の情報を
読めるようにならないとダメですね。(笑)
内容の真偽や是非は置いても、
これから投資を続ける人は、
一度観ておかれると良いと思います。
勉強になります。
なかなか酷いですから。
「無知な者は失う」
ということを痛感させられます。
金融市場でリスクを負う以上、
私たちは無知のままではいられないということです。
ps
そうそう、この映画には、
かのジョージ・ソロス氏も出演しており、
相変わらずのソロス節炸裂でした。(笑)
よろしいですか?