いいだっち先生の“悠々”終値トレード|第4回 どんぴしゃパターン④相場の大衆心理学(後編)[いいだっち先生]
元進学塾の講師。温泉が大好きで温泉ソムリエの資格を持つプロのFXトレーダー。「終値トレード法」という手法を用いて多くの優秀なトレーダーを育成し、そのオンラインによる勉強会ではお年寄りから若者まで全国から多くの参加者が学んでいます。「終値」を重視したチャート分析手法が、24時間相場に集中しなくて済むトレード法として兼業トレーダーたちに好評を得ています。
ブログ:10万円からの大逆転!FXトレーダー いいだっちBLOG
※この記事は、FX攻略.com2019年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ヘッド&ショルダーがなぜ発生するのか?
こんにちは、いいだっち先生です。前回は「相場の大衆心理学」について書きました。相場の心理はとてもシンプルで、誰もが「損をしたくない、得をしたい」ということです。それを言い換えると「高く売りたい、安く買いたい」ということになります。だからこそ直近の高値や安値は意識されやすく、そこで反転する現象が起こりやすいのです。どんぴしゃパターン(図①)も、その心理に基づいたパターンだといえます。
チャートのパターンといっても、なぜそのパターンが発生するのか根拠や理由がなければ中々自分の大事なお金を投じて取引するのは難しいと思いますが、いいだっち先生が推奨するパターンは発生する根拠や理由が明確です。ここが多くの方から信頼をいただき、いいだっち先生のトレード勉強会の生徒たちが負けないトレーダーへ変貌を遂げる理由なのです。
皆さんはヘッド&ショルダーや三尊天井、または逆三尊などという言葉を当然聞いたことがあると思います。これらは代表的な反転・天底のチャートパターンですよね。多くのFX教材書籍でも紹介されている有名なパターンですが、事例を明示するだけで、なぜそのような形になるのか理由を説明する書籍は見当たりません。もしかするとこの記事が史上初公開なのか?といっても大げさではないような気がします。
実はヘッド&ショルダーが発生する理由も前述した大衆心理「損をしたくない、得をしたい」、つまり「高く売りたい、安く買いたい」という基本心理から派生しています。いつでも思い通りに直近の高値で売れたり、直近の安値で買えたりしたら良いのですが、相場の世界は、そう都合よく行くことは稀です。そして早く現金化したい、ポジションを処分したいと焦っている人や直近の最高値や最安値まで待てない人たちは「二番目の高値や安値でいいからそこで処分しよう」と手放すのです。それがちょうど二番目の高値または安値のショルダー部分にあたります。こうやってヘッド&ショルダーが形成されるのです(図②)。
よろしいですか?