設定値幅の狭い注文に要注意!リピート系注文の落とし穴[ゆったり為替]
※この記事は、FX攻略.com2019年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ゆったり為替さんプロフィール
ゆったりかわせ。個人投資家。取引回数が極めて少ない「ゆったりトレード」派。FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日。あらゆるFX会社の口座を保有し、業界内のさまざまなサービスに精通。
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2017年から2018年にかけて、リピート系注文(トラリピに代表されるトレード手法)にとって、都合の良い展開が続いています。これを受けて、相場のトレンドが大きく変わるときに、大損になる人が続出する可能性があります。
そこで、2017年以降の相場を確認しつつ、今後のリスク管理を考察します。
2017年以降の米ドル円の値動き
チャート①は、ドル円の週足チャートです(DMM FXから引用)。チャートの左半分が2017年です。レンジになっていることが分かります。おおむね108円から114円の間で動いており、とても狭い範囲でした。
その後、2018年に入ってから円高気味に推移しましたが、105円弱で底を打ち、再び円安になっています。この記事を書いている2018年10月半ばの時点で、112円台です。
すなわち、およそ2年間で、10円くらいの範囲しか動いていません。これはとても小さな値動きです。過去6年の、ドル円の値動き(年間の高値と安値の差)を確認しますと、およそ以下の通りです。
2013年 19円
2014年 21円
2015年 10円
2016年 22円
2017年 11円
2018年 10円(10月中旬まで)
1年半以上の期間で10円くらいしか動かないというのは、とても珍しいことです。その一方で、過去を振り返ると、1年間で20円以上動いたことも珍しくありません。つまり、1年間で10円くらいしか動かないことを基準にしてリピート系注文を設定すると、大きく動くときに慌てることになります。
円売りしていて円安に大きく動く場合は、何も問題ありません。全ての注文が利食いで終わるという、パーフェクトなトレードになります。そうではなく、円売り時の大幅円高、円買い時の大幅円安が要注意です。
ブログのアクセス数
筆者のブログは、リスク回避重視の文章が多いです。この場合、相場がレンジだったり円安方向に進んだりすると、アクセス数がとても少なくなる傾向にあります。リスクを考えずに積極的に攻めても、収益を得られるからだろうと予想しています。逆に、月単位で大きく円高が進む場合、アクセス数が増えます。
チャート②は、ドル円の月足です。チャートの中ほど、2016年初めから8月ごろにかけて、20円(2000銭)以上の円高になっていることが分かります。このとき、筆者のブログは盛況でした。ただ、円安になっているときにポジションを大きくして、円高になったから困った!どうしよう?という感じでリスク管理を探しても、もう遅いです。正直なところ、いったん損切りしてやり直した方が良いのでは?というのが所感です。
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