ユーロ円の月足的戦略~スワップポイント狙いのトレードをすると、どれだけ収益を得られるか~[ゆったり為替]
※この記事は、FX攻略.com2019年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ゆったり為替さんプロフィール
ゆったりかわせ。個人投資家。取引回数が極めて少ない「ゆったりトレード」派。FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日。あらゆるFX会社の口座を保有し、業界内のさまざまなサービスに精通。
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ユーロ円のスワップポイントを検証
今まで、ドル円や南アフリカランド円などを使って、長期のスワップポイント狙いが有効かどうかを確認してきました。いずれも有効だという内容でしたが、この検証には問題があります。それは、「現時点から過去を見て、成功してきたと分かっている通貨ペアを選んでいる」という点です。
実際のトレードでは、今後の値動きがどうなるか分かりません。そこで、現時点から過去を振り返り、スワップポイント狙いのトレードをすると苦しい状況に追い込まれたと分かる通貨ペア、ユーロ円についても検討しましょう。
今回も、「くりっく365」の公開データを使わせていただきます。くりっく365でユーロ円を1万通貨買い、それをずっと保有し続ける場合を想定しています。
図①は、ユーロ円のスワップポイントの推移を表したものです。2008年までは、スワップポイントがどんどん大きくなっていた様子が分かります。ドル円は2007年に円高に転じましたが、ユーロ円は円安傾向が継続していました。しかも、スワップポイントは月を追って増える一方です。そこで、ドル円からユーロ円に乗り換えた人もいたのでは?と予想できます。
しかし、2008年になってユーロ圏にも不況の波が訪れ、スワップポイントの大きさが一気に小さくなっています。ただ、スワップポイントの大きさが小さくなったといっても、2010年から2011年にかけて、わずかですが復活している様子が分かります。人によっては、これが継続すると期待して、ユーロ円の買いポジションを持ち続けたかもしれません。ですが、その期待とは裏腹に2014年以降、月間のスワップポイントはマイナス圏に沈むことが多くなり、2016年以降はマイナス推移が常態化してしまいました。
よろしいですか?