米国市場は休場明けで、より注目を集める米雇用統計[江守哲氏メルマガより]
GogoJungleが提供している江守哲さんの投資メルマガ「江守哲のリアルトレーディング・ストラテジー」より、今朝配信されたものからほんの一部をご紹介。
〔CURRENCY MARKET〕
ドル円は手掛かり材料難の中で動意を欠き、107円台後半の小動きだった。4日は独立記念日で米国市場が休場だったことや、特段目立ったイベントもなく、手掛かり材料に乏しい一日となった。市場は5日に発表される米雇用統計に注目している。ユーロドルは1.12ドル台後半でのすいい。2週間ぶりの安値近辺で停滞している。ユーロ圏の債券利回りが軒並み下げていることが重石になっている。市場では、ハト派とみられる国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事のECB次期総裁への起用が金利低下を促し、これがユーロの重石になって いるとみている。低迷している。ポンドドルは1.2575ドルと、前日に付けた2週間ぶりの安値付近で推移。豪ドルは対米ドルで一時2カ月ぶりの高値を付ける場面があった。
【通貨トレード戦略】
ドル円はロングを維持します。昨日は米独立記念日で動きがありませんでした。今日はとにかく米雇用統計に注目することになるでしょう。内容が強ければ、利下げ観測が低下し、金利が上昇して株価が下落する一方、ドルが買われる可能性があります。その場合には、ドル円は上昇する可能性があります。ただし、上げ幅は限定的でしょう。一方、弱い内容だった場合には、利下げ観測が高まりますが、すでに織り込まれていますので金利の低下は限定的でしょう。ドルの下げは限定的になる可能性がありますが、その場合に株価がどのように動きか次第 でドル円も動きそうです。ただし、市場の利下げ観測が強いうちは、ドル円は買われにくく、上値は限定的でしょう。やや複雑ですが、いずれにしても今日の雇用統計を見たうえで判断したいと考えます。
また、来週にはパウエルFRB議長の議会証言もあります。これも月末のFOMCに向けて材料視されるでしょう。FRBが金融政策に対して現時点でどのように考えているのかを確認することになりそうです。現時点でドル円は108円で打たれています。これを超えないと上値を狙いづらいことは明白でしょう。ただし、もう少し様子を見ます。今日は日中の株価動向にも注意しておきたいところです。今月の日本株はいったん下げて、そのあと上げやすい傾向があります。しかし、最終的には下落します。したがって、月末にかけていったん円安にな り、その後に円高になる可能性が高そうです。8月以降は下落しやすい傾向がありますので、いずれにしても、最終的には円高リスクが高まると考えています。月内に上昇した場合には、そこは夏場に向けた売り場になると考えています。
ユーロ円はショートを維持します。
ユーロドルはショートを維持します。ユーロポンドはロングを維持します。
ポンド円はショートを維持します。
ポンドドルはショートを維持します。豪ドル円はロングを維持します。
豪ドル/米ドルはロングを維持します。南アランド/円はロングを維持します。
米ドル/南アランドはショートを維持します。トルコリラ/円はロングを維持します。
米ドル/トルコリラはショートを維持します。NZドル/米ドルはロングを維持します。
米ドル/カナダドルはショートを維持します。
米ドル/メキシコペソはショートを維持します。
新興国通貨は変動が激しいので、ポジション量は主要通貨の4分の1以下にしましょう。また、無理にポジションを取る必要もないと思います。
『江守哲のリアルトレーディング・ストラテジー』(江守哲)より引用。
本日はなんといっても米雇用統計の発表です。内容次第で利下げ観測に変動がありそうですが、どちらにせよ限定的な動きになるのではとの見込みのようです。本日の雇用統計を受けた上で来週にFRB議長の発言が予定されているので、普段重要指標で市場参加していなくとも、内容の吟味は必要かと思われます。(編集部)
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