“マーケットの語り部”こと雨夜恒一郎の基礎からわかるファンダメンタルズ講座|第4回 FOMC声明と米雇用統計について
FXでは相場分析にテクニカルを活用する人は多いですが、相場を正確に分析・判断するためにはファンダメンタルズも必要不可欠です。ここでは雨夜恒一郎さんにファンダメンタルズの奥深さと活用方法について解説してもらうので、順張りいっちゃんと共にしっかり学習していきましょう。
講師・雨夜恒一郎
あまや・こういちろう。20年以上にわたって、スイス銀行、JPモルガン、BNPパリバなど、大手外銀の外国為替業務要職を歴任。金融専門誌「ユーロマネー」における東京外国為替市場人気ディーラーランキングに上位ランクインの経歴を持つ。2006年にフリーランスの金融アナリストに転身し、独自の鋭い視点で為替相場の情報をFX会社やポータルサイトに提供中。
受講者・順張りいっちゃん
じゅんばりいっちゃん。双子子育て主婦ケッティーの愛弟子。順張りをこよなく愛し、順張りの素晴らしさを伝えるために活動中。でもたまに逆張りもします。
公式サイト:FXいっちゃんのブログ
※この記事は、FX攻略.com2019年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
二つの重要な指標、FOMCと雇用統計
いっちゃん 前回は相場の息吹について学びました。今回は雨夜さんに「ファンダメンタルズの何をウォッチすれば良いのか」を具体的に教えていただきたいと思います。
雨夜 一口にファンダメンタルズといっても範囲はものすごく広いので、今回はこれだけを見ておけば良いという指標の代表例を説明したいと思います。その代表例とは米連邦公開市場委員会(FOMC)声明と米国の雇用統計です。この二つはファンダメンタルズを見るのであれば絶対に押さえておくべきです。ちなみに、いっちゃんは米雇用統計の日はトレードしますか。
いっちゃん 指標トレードはレートが急激に動いて危険なので、私はあまりやらないです。
雨夜 最近の米雇用統計では、それほど大きく動かないですが、昔は1円くらい急激に動いたので、それでテクニカル指標が役に立たなくなったことがあります。
トレードが上手な人は米雇用統計などの大きなイベントのときはあまりトレードをしません。普段の延長線上でトレードに挑むと大きく損失を出してしまう可能性があるからです。
よろしいですか?