カジノ・ロワイヤル ラスベガスから愛を込めて 貿易戦争から通貨戦争へ[森晃]
森晃さんプロフィール
エコノミスト。シンクタンク(アメリカ合衆国)に所属。専門分野は、為替政策、金融政策、マクロ経済政策、金融規制。市場関係者、金融当局者、政策当局者と交流し、多方面から為替の動向について分析を行っている。
※この記事は、FX攻略.com2018年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
茹だるような暑さの中、ガラガラヘビやサソリがたくさんいそうなアリゾナのサボテン地帯をドライブした。目的は、フェニックスに在住している教え子からのお誘いでグランドキャニオンへの旅行である。旅は珍道中であった。ガソリンを入れようとしたら、ガソリンスタンドが行けども行けども見当たらず…。映画みたいな話であるが、ようやく見つけたガソリンスタンドは火災でガスを入れられず、60マイル以上離れた隣町まで燃料メーターを気にしながらのスリリングな旅となった。
さて、日本も猛暑と聞くが、アリゾナの砂漠地帯の熱風はそれ以上のものがある。その影響で筆者は、完全に喉を痛めてしまった。アリゾナは11月から4月が良い気候と地元の人が教えてくれた(なら、これからはその時期にしか行かないと決めた)。読者の皆さまの中で、アリゾナへ旅をする計画があるなら、ぜひその季節をお勧めしたい。加えて、どうか大量の水のペットボトルは必需品であることもお忘れなく。
ちなみに、教え子がラスベガスでギャンブルをしたいとのことでお付き合いをした。そのとき、教え子はあともう少しだけ賭けたいといってギャンブルを続けた(カジノを楽しみたいなら、どうかご自由におやりなさいである。ただし、呑まれるな!である)。そこで、いつもとは趣向を変え投資家の心理についての考察を交えながら、米中経済の緊張関係に触れていきたい。
よろしいですか?