高金利通貨国もどんどん金利を下げてくる可能性大!日本は円高への対応をどのようにするのか[志摩力男氏メルマガより]
GogoJungleが提供している志摩力男さんの投資メルマガ「志摩力男の実戦リアルトレード」より、本日配信されたものからほんの一部をご紹介。
利下げ後のRBNZ(ニュージーランド準備銀行)オア総裁の会見は驚きでした。世界で多くの国々がマイナス金利に陥っている状況を考えると、ニュージーランドも将来マイナス金利政策を採用せざるを得なくなる可能性が高く、その準備を「油断なく」検討していると明言したのです。かつての高金利通貨国でさえ、マイナス金利に近い将来突入する可能性があります。そうなると、金融緩和余地のほとんどない円は上昇にさらされることになりそうです。
現在、市場では106円前後にGPIF等がいて、ドルを買い支えているのではないかと観測されています。なかなか下がらないところを見ると、その可能性は十分あるでしょう。かつてのPKOとか、日銀による株価買い支えとか、準公的機関を使った為替介入的行為とか、日本は市場をコントロールしようとします。不自然な動きをするので、個人的には日本のマーケットは好きではありません。市場介入主義が続く限り、日本経済の復活もありえないと思います。
現在GPIFに必要なのは、為替ヘッジを積み増すことです。世界中が金融緩和に動くのであれば、円高は避けられません。そのときに損失が出ないようにしなければならないはずです。その逆をさせるのは、本末転倒です。姑息な市場介入も、そのうち吹き飛ばされるでしょう。
トルコや南アフリカの新興国に続き、米国や豪州、ニュージーランドなどの先進国でも利下げが波が押し寄せてきています。今後は欧州でも利下げの可能性が示唆されている中、日本はどのように対応していくのか注目しましょう。(編集部)
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