お盆・夏休みで閑散相場でリスクオフはどこまで進む!? ~8月13日の注目点~
◎本日の注目点
1)リスクオフ
米中関係の悪化、香港デモ、イタリア解散総選挙、アルゼンチンペソ下落、人民元基準値、ホルムズ海峡(イラン革命防衛隊)、北朝鮮のミサイル、トルコ制裁、合意なき離脱、日韓関係など、現在リスクとして挙げられるものが複数あります。
米中関係
お互いけん制しあい、次の一手を模索している状況です。 また、どちらも折れる様子はなく、実体経済に影響が出始めています。
香港のデモ
段々と規模が大きくなり、昨日は香港国際空港の発着便が全て欠航となるまで来ています。 香港と中国の問題から世界的な問題になっています。 ただ、この問題に米国や英国が口出しすると、中国は猛反発します。 米中関係と並び、注目度の上がってきているリスクの一つです。
イタリア政権
解散総選挙が話題にあがり、本日にも内閣不信任案が決議されるかもしれないところまで来ています。 イタリアの政権不安は、ミニBOTやイタリアのEU離脱などの再燃につながる可能性があり、ユーロの下落に繋がってしまいます。 また、イタリアの政権不安からイタリア国債利回り上昇、ドイツとのイールドスプレッドが拡大しています。 こちらも注目です。
日韓関係
韓国は日本を輸出優遇国から除外することを決定しました。 「報復措置は自由貿易の理念から反する」と主張していた韓国が、日本に対し報復措置に出るという矛盾は置いておいて、関係は悪化しています。 不買運動等も影響が出てきているようです。 リスクオフで世界的株安になっている中で、日韓関係の悪化が日経平均の重しとなり、余計に下落幅を拡大するのではないかと懸念しています。 日経平均は20,000円という節目を割るかどうかの水準にきています。 リスクオフと同時に日韓関係の注目です。
その他リスクも、いつ急浮上してきてもおかしくないものばかりです。 リスクオフに要注意です。
2)経済指標
欧州ではHICP(消費者物価指数)や景況感指数、英国では雇用統計、米国ではCPI(消費者物価指数)、豪州では消費者信頼感など、どの指標も重要視される経済指標です。 予想と結果が乖離すれば大きく動く可能性が高く、予想と乖離しなくても、結果の良し悪しが金融政策に繋がる指標です。 要注目です。
3)閑散相場
日本は祝日明けですが、お盆休みに入っている人たちもいます。 欧米でも夏休み入りしている人もいます。 流動性が低下している恐れがあり、上記のようなリスクオフ要因や経済指標の予想外の結果が出てきたりすると、大きく動く可能性が出てきます。 また、このような状況の時は、指値・逆指値がキレイに約定しないリスクもあります。 余裕を持ったリスク管理をしておきたいと思います。
よろしいですか?