いいだっち先生からプロの手仕舞い方法を学ぶ 為替相場で勝ち残るための決済理論|第5回 利食い編(最終章)
いいだっち先生さんプロフィール
元進学塾の講師。温泉が大好きで温泉ソムリエの資格を持つプロのFXトレーダー。「終値トレード法」という手法を用いて多くの優秀なトレーダーを育成し、そのオンラインによる勉強会ではお年寄りから若者まで全国から多くの参加者が学んでいます。「終値」を重視したチャート分析手法が、24時間相場に集中しなくて済むトレード法として兼業トレーダーたちに好評を得ています。
ブログ:10万円からの大逆転!FXトレーダー いいだっちBLOG
※この記事は、FX攻略.com2019年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
利食いと損切りのうまいトレーダーに
こんにちはいいだっち先生です。今号で決済理論は最後になります。
前回はいいだっち先生の具体的な利食いの目安を開示しました。まず1時間足のチャートをメインにしているデイトレードスタイルの方は「一日の平均値幅」を利食いの目安にすると良いと前号で述べました。多くの方がエントリーポイントばかりに意識がいきがちですが、トレードは「決済」して初めて完了します。トレードのうまい人は上がるか下がるかを予想することがうまいのではありません。利食いや損切りのうまい人が本当にうまいトレーダーなのです。
仮想通貨狂騒にみる利食いの重要性
相場に参加する全ての人間は必ず「儲けたい」という意識に支配されます。そして含み益が発生すると「粘ればもっと儲かるのでは?」という気持ちが芽生えてくるでしょう。これは誰にでも起こる自然な気持ちです。
一番良い例が、仮想通貨(暗号資産)バブルに沸いた2017年の相場です。「億り人」なる言葉が流行し、新しい基軸通貨になるとまでいわれ、長期保有する「ガチホ」を駆使し相場が下がっても保有し続ける握力の強さを誇る者も多く現れる始末でした。その結末は振り返って分かる通り「兵どもが夢の跡」という言葉がふさわしい状況です。また最近復活の兆しをみせてはいますが、ガチホで精神論を誇るよりも、タイミング良く利食いする手法を持つ必要性に気づくべきです。
よろしいですか?