ガチのプロが限界まで優しく教える!村居孝美のシステムトレード入門|③ トレードエッジとは何か
システムトレードの第一人者として有名な村居孝美さんと、そのスタッフ吉田竜馬さんによる、誰でも分かる超初心者向けシストレ講座です。第3回はトレードにおけるエッジの解説になります。
※この記事は、FX攻略.com2018年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
村居孝美さんプロフィール
むらい・たかよし。一般社団法人日本トレーダーコーチング協会理事長、エクセレントホース代表取締役、スーパートレーディングスクールREED校長。NLP心理学に基づく国内外のトップトレーダーのモデリング法を伝授する「NLPトレーディング」の第一人者および現役システムトレーダー。トレーダーを専門とするコーチおよび投資法の指南役として全国的に活躍。現在は、日本の個人投資家に高水準のスキルを提供するコーチを育成し、執筆、講演、セミナー等の活動を行う。NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)、米国NLP協会認定マスタープラクティショナー。
吉田竜馬さんプロフィール
よしだ・りゅうま。2013年、村居孝美による「NLPトレーダーコーチング」講座を受講後、生涯成績のプラス転換に成功。2016年11月、村居のトレーダー教育にかける理念と情熱に共感し、千葉から福井に転居し、スーパートレーディングスクールREEDのスタッフとして参画。トレード歴11年の現役システムトレーダー。手掛ける市場は日経225先物、FX、コモディティ、暗号通貨など多岐にわたる。
相場のエッジとはどういう状態?
吉田 村居先生はよく「この手法にはエッジがある」といった表現をされますが、エッジとは何のことでしょうか。
村居 相場における偏りやトレンドのことを、エッジ、あるいはトレーディングエッジと呼んでいます。
エッジのことを説明する前に、相場のほとんどの動きはランダムであるという前提があります。
吉田 ランダムな値動きということは、その時点で上がるか、下がるかは分からないということでしょうか。
村居 そういうことになります。上がる確率も50%、下がる確率も50%なので、ランダムに売買すれば理論上の成績は引き分けです。ただし、取引するごとにスプレッドを支払っていますから、その分だけ負けていくことになります。
吉田 つまり、エッジがない場面でのトレードは避けるべきなんですね。
村居 はい。ただし、このランダムな状態が崩れ、上昇か下降のどちらかに偏りが生まれることがあります。これこそ、エッジがある状態です。
吉田 エッジはなぜ生まれるのですか?
村居 主に参加者同士のやりとりにより、エッジが生まれます。いろいろな講座や記事で、相場はトレーダー対トレーダーの戦いであることを解説しています。人間同士の取引が一方向に傾くことで、上がりやすい、あるいは下がりやすい状態に相場がなるのです。
吉田 まさに相場は対人戦というわけですね。
よろしいですか?