私のリスクリワード[不動修太郎]
売買の損失と利益の比率をリスクリワードと呼びます。不動修太郎さんは、FXで勝つためには売買の勝率だけではなく、リスクリワードが大切だといいます。ここで勝率とリスクリワードの関係性を学び、「損小利大」のトレード方法を身につけましょう。
※この記事は、FX攻略.com2018年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
不動修太郎(ふどうしゅうたろう)プロフィール
為替の講師、執筆者。出版社からセミナーDVD、対談CDを発売。金融取引所、証券取引所、FX業者、投資信託業者などでの講演の他、雑誌への執筆、FX・株式のスクール講師を務めている。
公式サイト:不動修太郎の「ニュース報道の裏側」
twitter:https://twitter.com/syutaro_fudo
リスクリワードとは?
リスクは危機、危険という意味で日常よく使われる言葉ですが、本来は計算、予想できる損失という意味です。リワードは報酬と訳され、投資では利益と同じような意味で使われます。したがって、FXでの「リスクリワード」は損失と利益の比率になります。
勝率だけにとらわれない
私が初心者のころは10pipsで利益確定し、損切りのレベルを100pipsとしていたことがありました。この場合、リスクリワードは100対10、つまり10対1となりますが、このようにリスクの割合が大きいリスクリワードにすると、損切りにかかる確率が下がるので勝率は上がります。例えば勝率が90%なら、10回の売買をすると9勝1敗になりますね。
この例における通算利益は90pips(10pips×9回)で、損失が100pips(100pips×1回)ですので、トータルすると10pipsの損失になってしまいます。このような「損大利小」のリスクの高いリスクリワードですと、損切りにかかった場合の損失が大きいです。そのためコツコツと利益を積み上げても、一回の損切りでドカンと大きな損失となってしまうのです。このパターンを「コツコツドカン」といいますが、これでは長期的に利益を積み上げることなどできません。
上記のリスクリワードでは、勝率をさらに高くしないとトータルで利益が出ないということです。とはいえ、常に90%以上の勝率を保つのは難しいので、リスクリワードのリスクをもっと小さくし、リワードを大きくすべきです。
よろしいですか?