私のバイブル[高野まよ]
皆さんはFXにおけるバイブル的な本をお持ちですか? バイブルとは、座右の書や愛読書のことです。為替相場で成功している人たちは、一体どのような本をバイブルとしているのでしょうか。専業トレーダーの高野まよさんに教えてもらいます。
※この記事は、FX攻略.com2019年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
高野まよさんプロフィール
たかの・まよ。2007年、「FXで4億円脱税した主婦」に興味を持ち、FXを開始。今年、新卒入社から10年以上勤めた大手通信会社を退職し、専業トレーダーへ。長期休暇には子どもと二人でキューバまで泳ぎに行ってしまう超行動派ママ。趣味は水泳、カヤック、麻雀。主に見るテクニカルはボリンジャーバンドで、取引はスキャルピングがメイン。バイナリーオプション、EAトレードもしている。座右の銘は「Going my way」。
ブログ:生涯肉食
Twitter:https://twitter.com/lin122111
相場との向き合い方が分かる珠玉の1冊
新しく何かを始めるときの学習方法として、対面で師から習う、書籍などの教材を使って自力で学ぶ、いきなり実践してみる…といったパターンがあると思います。私のFXの場合は、「いきなり実践してみる」から始まり、かなりの痛手を負い、そこから遅ればせながら書籍での学習を開始しました。読んだ本は100冊以上にのぼり、時間もお金もかかりましたが、振り返ってみると結果的にこの読書が私にとっては勝てるようになる契機になりました。
今回は私が読んだ本の中でバイブルとしている1冊をご紹介します。パンローリング社の『規律とトレーダー 相場心理分析入門』です。この本は大型書店では平積みもされている「ゾーン」シリーズでおなじみのマーク・ダグラスの著書です。保険業で成功していた著者はわずか9か月のトレードでほぼ全財産を失ってしまったという「倒産経験」があり、それを基に本書が書かれました。題名の通り、相場心理を詳しく解説し、多くのトレーダーが相場で成功することができない理由はその心のあり方にあるとして、どのような思考を持てば収益を上げることができるのかの解説がされています。
判断を誤って一度のトレードで大損を出してしまったり、予想外の値動きにかかり損切りが何度も続いてしまったりという経験は、長く相場の世界にいる人なら誰にでもあると思います。では、その際、事実をどのように捉えてトレードに臨めば良かったのでしょうか。また、そもそも相場に臨むときの思考とはどうあるべきなのでしょうか。その答えが本書にはあります。代表的なものをいくつかご紹介します。
よろしいですか?