いいだっち先生からプロの手仕舞い方法を学ぶ 為替相場で勝ち残るための決済理論|第6回 実践編(最終章)
いいだっち先生さんプロフィール
元進学塾の講師。温泉が大好きで温泉ソムリエの資格を持つプロのFXトレーダー。「終値トレード法」という手法を用いて多くの優秀なトレーダーを育成し、そのオンラインによる勉強会ではお年寄りから若者まで全国から多くの参加者が学んでいます。「終値」を重視したチャート分析手法が、24時間相場に集中しなくて済むトレード法として兼業トレーダーたちに好評を得ています。
ブログ:10万円からの大逆転!FXトレーダー いいだっちBLOG
※この記事は、FX攻略.com2019年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
利食いや損切りを実践するためには
こんにちは、いいだっち先生です。前回までは損切りや利食いの具体的なやり方を示してきましたが、今回は「本当にそれが実践できるのか?」「できない原因は何なのか?」という実技の部分に触れていこうと思います。
トレードで含み益が発生すると「もっと粘ればもっと儲かるのでは?」という気持ちが芽生えてきます。そしてどこで利食いをすれば良いか、チャート上で迷子のようになってしまいます。それを避けるためにも、いいだっち先生は一日の平均値幅や「いいだっちライン」を目安に利食いをしましょうとアドバイスをしますが、欲望が判断の邪魔をしたり、ポジション保有中の外出や就寝で利食いの機会を逃したりすることがあります。
利食いも難しいですが、特に難しいといわれているのが「損切り」です。稼ぎたくてトレードをしているのに、含み損を損失として確定させることは全ての人がやりたくない行為です。誰もが損をしたくないと思うでしょうし、含み損を抱えたら「もっと小さくなれ!」と願い、そのうちに「負けない!」「耐えてみせる!」と見えない何かと戦っている状態になる方もいます(図①)。もはやトレードではありません。
よろしいですか?