堅調相場を支える主因と勢いの弱まりを分析 投資サロンを1週間まとめ読み!荒野浩の『テクニカル・ルームから』
投資サロン『荒野浩のテクニカル・ルームから』から配信された今週のメルマガ1週間分をざっくりですが、ここで振り返りたいと思います。
現在メルマガ会員向けに配信されている「荒野浩のマーケット・コメント」と合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか?
・2019年11月3日配信「高値圏を維持する力(1)・・物色意欲の強さ」
高水準の騰落レシオ
【騰落レシオ=(一定期間の)値上がり銘柄数計÷(同期間の)値下がり銘柄数計】
20日平均の騰落レシオが高水準を維持している限りは上値を追う余地があるとのこと。
ただし、先週の日経平均の上昇幅が51円にとどまっていることから勢いは弱まってきているようです。
【複合レシオ(20日平均の騰落レシオ+60日平均の騰落レシオ)】
騰落レシオの和が220%以上を維持できている期間は高値圏を維持できている。
足元では和が220%を上回っている期間が34日続く。昨年高値時の12日を大きく上回り、2017年の39日に迫る動き。
この3年、毎年9月から11月に物色意欲が高まる相場が起こっているとのこと。
『20日平均と60日平均の和というのは1か月サイクルと3か月サイクルの和です。この「和」の高水準の期間は2か月が限界とも読み取れます。
高値圏を維持するための物色意欲の強さも終盤に差し掛かっており、転換点、そのタイミングは近づいていると考えています。』
・2019年11月4日配信「日本株を支える力(2)・・米国株の最高値更新」
最高値更新回数と上昇幅
先週、SP500が3回最高値を更新。昨年9月から最高値更新は4回目となり、それぞれの最高値更新の回数と前の高値をどの程度上回ったかを比較。前3回の更新回数は4~8回、更新値幅は15~80ポイント。先週のケースでは更新回数は3回で、7月高値を既に41ポイント上回る。
ですが、荒野先生は今後の上昇はあとわずかだと考えています。
その根拠の一つがVIX指数。
『最高値を記録した時、VIX指数の5日平均はその前後で、ボトムを付けています。その後何らかの材料をきっかけに株価が下落するのと同時に、VIX指数を売り込んでいた投資家の買戻しで、VIX指数が急上昇し、(株価下落、VIX指数上昇)の組み合わせが起こります。VIX指数(5日)は過去3回では12前後でボトムを付けています。日々ベースではVIX指数は11/1に12.3まで低下してきています。5日平均でみても今週中には12前半までは低下してくると想定されます。VIX指数のボトム、最高値は近づいていると考える理由です。』
・2019年11月5日配信「堅調相場を支える(3)・・低いボラティリティーと弱い売り圧力」
相場の安定度を測る
米国市場主要3指数全てで最高値を更新し、日本株が上値を追う力をサポート。
相場の安定度・不安定度を【日経平均VI×空売り比率】で測る。
積の水準・方向性が株価に影響を与え、積が800以下は相場が安定していること意味する。
8/5~9/4の22日間は積が800を超えており、これは株価低迷を意味する。足元ではめったにない水準まで低下、堅調な相場を支えているが、低下にも限界が。
・2019年11月6日配信「指標は過熱の領域へ」
でも、下がりにくい相場
20日平均の騰落レシオは149.0%まで上昇。20日で算出したTOPIXベースのRSI【=上昇幅計÷変動幅計】も90.2まで上昇。20日間でTOPIXの前日比変動幅の9割が上昇を意味する。騰落レシオは60日平均で120%を超え、122.9%を記録。騰落レシオとRSIはめったに起こらない水準で、過熱とのこと。
一方で、売り圧力は強まる傾向なし。空売り比率は3日連続40%を割り込む。
空売り比率の5日平均は40.8%まで低下、日経平均VIも14台で落ち着いており、両者の積は600まで下がってきているようです。
『23,000円台に乗せたことから、上値を追う勢いは弱まると考えますが、一方で低いボラティリティーと弱い売り圧力が株価を支えます。』
・2019年11月7日配信「日米のボラティリティーは同時に低下してきたが、」
低下の歩みは一巡か
米国VIX指数と日経平均VIが10月上旬をピークに同一歩調で低下。
最近のVIX指数は12台で、底打ちする傾向あり。日経平均VIも14台まで低下。
『低ボラティリティーが続き、株価が高値圏を保てるのか、微妙な段階に差し掛かっていることになります。現時点の判断では日米ともに高値を追う勢いは弱まりつつあると考えます。』
・2019年11月8日配信[積極的な売り手が市場から消えた?」
下がりにくい相場。低水準の空売り比率は続くのか
米中が課してきた関税の段階的撤廃へとの発表から市場は米国株高、米金利上昇、ドル高に
東京市場では10/15から空売り比率が低い水準で安定。
『この16日間で日々の空売り比率が42%を超えたのはわずかに2日しかなく、平均でも40.9%と1年半ぶりの低水準となっています。この間に日経平均は1,531円上昇し、売買代金は平均で、2.31兆円でした。今年1~9月の空売り比率の平均は44.8%でした。上記16日の空売り比率はほぼ4%低下していることになります。売買代金から算出すると、1日平均900億円強の売り圧力が弱まったことになります。』
『1か月経過した時、空売り比率の水準がどうなっているかは来年の日本株を占ううえでも注目ポイントです。低い空売り比率が定着ということになれば、今年数回あったような底割れ懸念は消えます。現段階では足元は特別な環境で、売り手はいずれ市場に戻ってくると考えています。』
“FX学び放題”サービス「マネーアップ」では、荒野浩氏の人気メールマガジン『テクニカル・ルームから』の会員限定動画を配信しています。
以前配信された荒野浩氏メルマガ会員動画↓
・荒野浩氏10/25日本株分析動画 短期的なチェックポイントとして、空売り比率の確認が重要!
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/512/16799
※本編ではさらに過去相場から様々なデータを引用した解説が続きます。これらの動画を継続して見ることで、過去のデータが記憶に残りテクニカル分析に必須の語彙、使用方法等の知識が習得でき、ひいてはご視聴の投資家様ご自身による分析が可能となり投資結果が拡大に違ってくると申し上げて良いでしょう。ぜひ、継続してご視聴ください。
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