仮想通貨トレードを今スグに始めるためのカンタン6ステップ+1!(第15回)
今回は基本的な「ゼロからはじめる仮想通貨トレード」のまとめです。
では、仮想通貨トレードをするための基本的な流れ…、
国内取引所と(必要であれば)海外大手の取引所にアカウント開設し、仮想通貨購入と送金、トレードやICO(仮想通貨界でのIPO)参加の具体的な流れをまとめていきます。
ちょっと長めのページになってしまいましたが、画像解説も入れてますので、ここを読むだけでおおよそ基本的な売買手順はわかると思います。
1.国内取引所でアカウント開設しよう!
まずは国内の取引所でアカウントを開設し、日本円を送金することで仮想通貨の購入準備をしておきましょう。
代表的な取引所を3つ紹介します。
bitFlyer(ビットフライヤー)
管理画面がとても使いやすく、他業種との連携でビットコイン(BTC)の利用や獲得企画も様々。土日でも入金可能なクイック入金サービスもあり。
制限はあるものの、携帯電話認証またはFacebook連携だけでOKなエコノミークラスから利用可能!
Zaif(ザイフ)
コアなクリプトトレーダー間でもっとも人気のある取引所。
取扱い通貨ペアもBTCだけでなく、XEMやXCP・BCY・SJCX・MONAなどなど多彩さは業界一。コイン積立サービスやクリジットカード払いにも対応。無料登録から最短で5分でコイン購入が可能です。
ビットコインやイーサリアムに次いで国内外で注目度が高まっているNEM(単位はXEM)との関係が深い取引所!
Coincheck(コインチェック)
シンプルな機能がとてもやさしい。取扱い通貨ペアはBTCはもちろん、ETH(イーサリアム)やLISKにFactomと増えています。 クレジットカードでの購入も可能です。
二段階認証は必須!
二段階認証とは、通常のログインに加え、スマホと連携してそこに表示されるトークン(パスコード)を追加で入力することでセキュリティを向上させるものです。ちょっと面倒にはなりますが、資産を自分の手で守るため最低限でも二段階認証は必ずやっておきましょう。
2.国内取引所でビットコインを買ってみよう!
※画面はbitFlyerのもの
無事、日本円の入金が済んだらまずはビットコインを買ってみましょう。
ビットコインそのもののトレードはもちろん、このあと紹介する海外業者で売買されるコインを買う場合などにも利用できます。
ビットコインを買うには、取引所内の販売所から直接買うタイプと、売りたい人と買いたい人をマッチングする取引所で買うタイプがあります。
長く取引しないなら外部ウォレットへ
どの仮想通貨にも共通することですが、コインを買ってあまり頻繁にトレードを行わないなら(数年間の長期保有など)、取引所においたままにせず、外部の対応ウォレットに保管して自身で管理しておくことをオススメします。
取引所へのハッキング攻撃などからあなたの資産を自身の手で守ることができます。 ウォレットについて詳しくは「第10回コラム」で解説しています。
3.国内取引所で仮想通貨をトレードしてみよう!
※画面はZaifのもの
ビットコイン以外にもイーサリアム(ETH)やネム(XEM)など様々な仮想通貨が市場で取引できるようになっています。
それらのうちのいくつかは国内の取引所でも売買可能ですので、それらがどういった目的のある通貨なのかを調べてみて、将来性などに興味がわけばトレードしてみましょう。
基本的には現物取引をオススメしますが、取引所によっては信用取引でレバレッジを効かせた取引をすることも可能です。
世界では様々な仮想通貨がトレードされている
もし、取引したい仮想通貨が国内の取引所にない場合や、板が薄くて売買がきびしそうな場合は、取引の活発な海外業者にチャレンジしてみましょう。
国内で買ったビットコインを送金する形になりますから、FXのように面倒な入金作業や口座開設申し込みは不要ですぐにできてしまいます。こういうところも仮想通貨の大きなメリットです。
4.国外最大の取引所Poloniexにアカウント開設しよう!
Poloniex(ポロニエックス)は業界一と言ってもいいくらい取り扱い通貨ペアが豊富で、かつ取引量の多いアメリカの仮想通貨取引所です。
FXで海外業者を利用する場合は日本円の入金や出金などで面倒なことがありますが、こちらでは基本的にビットコイン建てでその他の仮想通貨を売買することになるので、ビットコインさえもっていれば早くて数分~10分くらいで取引開始にたどりつけます。
但し、情報はすべて英語表記になっていますので注意してください。
まず、https://poloniex.com/にアクセスしましょう。
Create your accountをクリックします。
必要事項を入力していきます。
電話番号は、090-1234-5678の場合 → +819012345678 とします。
最後にCreate Accountをクリック。
「確認メールを送ったのでチェックしてね」となりますので、
Confirmationといった件名のタイトルのメールが来てるはずなので、その中の長いURLをクリックするか、ブラウザにコピペしてアクセスします。
アカウント開設完了です。メールアドレスとパスワードでログインしましょう。
ログインできました!おめでとうございます。
アカウントのタイプを確認してみましょう
画面右上の人型アイコンから「MY PROFILE」に移動してみてください。
最初は会員種別が「Level1」となっており、1日の出金が2,000USドル相当分までに制限されています。
Level2では7,000USドル相当分まで引き上げられます。住所と生年月日を登録すると制限解除されるのですが、日本国居住者はダメ(2016.8現在)みたいなので、次のLevel3を申請してみましょう。
Level3では25,000USドル相当分まで引き上げられます。SSN/Passport IDにパスポート番号を入力し、パスポート内容記載ページをスキャンあるいは撮影した画像および、それを「見開いた状態で持ったあなたの写真(本人確認のため)」を添付送信する必要があります。なお、運転免許証とその写真の組み合わせでも審査に通ったという話もあります。
それ以上の出金限度額を希望する場合は直接連絡するようになっています。
二段階認証の設定は必須
これは必ずやっておきましょう。
まずスマホに「Google承認システム」のアプリをインストールしておきます。Google PlayやApp Storeで「Google承認システム」と検索すると出てきます。
Poloniexの画面右上のスパナアイコンから「TWO-FACTOR AUTHENTICATION」に進みます。
QRコード直下に記載されてある、16-digit keyをメモなどに必ず控えて管理しておきます。設定完了後にはもう表示されることはありません!
これはスマホを利用したセキュリティシステムなので、スマホを紛失した際などに本人確認のためにPoloniexに提示が必要とされる大事なコードです。
また、16-digit keyは二段階認証(2FA)を無効にするときにも入力が必要となります。無効にした後はその16-digit keyも無効となり、再度設定するときは新しい16-digit keyとなります。
パスワードを入力したら、Google認証システムでQRコードを読み取り、そこに表示されるコードをCodeに入力し、「I have backed up my 16-digit key.(私は16-digit keyをバックアップしました)」にチェックを入れ、Enable 2FAをクリックして完了させてください。
次回からログインする際に通常ログインの後にこれが表示されます。
スマホで「Google承認システム」を起動させると、30秒ごとに更新されるコードが表示されますので、それを正しく入力することで二段階認証完了となります。
5.Poloniexにビットコインを送金してみよう!
基本的にPoloniexではビットコイン(BTC)で他の仮想通貨を買うことになりますので、まずは国内取引所で買ったBTCをPoloniexに送金してみましょう。
画面右上の「BALANCES(残高)」→「DEPOSITS & WITHDRAWALS(入金と出金)」に移動します。
ActionsからDeposit(入金)を選択すると次の画面になりますので、Deposit Addressで送金先のアドレスを表示させます。
表示されたアドレスに宛てて国内の取引所やウォレットから送金します。数分~10分くらいで着金すると思いますが、他のコインの場合はもっと時間がかかることもあります。
入金方法はコインによって多少違いがありますので注意を。例えば、こちらはNEMの通貨XEMの場合。
NEMは送金時に任意のメッセージを付けられるのですが、Poloniexに送金するときは「Your NEM Message」に示されたコードをメッセージ欄に入力しておく必要があります。
出金の方法
BTCを出金するときは「Withdraw」のほう。出金先アドレスと金額を入力してWithdrawボタンをクリックします。二段階認証を設定している場合は、コード入力が求められ、続いて登録メールアドレス宛に確認用URLが送られてきますので、そこにアクセスすると手続き完了です。
NEMの場合はこんな風です。
最初は不安かもしれないので極少額でテスト送金してみると安心だと思います。
送金先を間違ってしまっても戻ってこないので慎重に!
GOXリスク
国内であろうが海外であろうが、取引所が外部ハッカー(あるいは内部犯)から攻撃を受けてコインが大量に盗まれたり、経営破たんして倒産したりすると、預けているユーザーも少なからず被害を受ける可能性があります。これをカウンターパーティリスクといいますが、マウントゴックスの事件にちなんで俗称で「GOXする」とも言われます。
こういったリスクが潜むことを十分に理解して、預ける資金量に慎重になるのもそうですが、取引をしない間はできるだけ外部ウォレットに保管するなどして、自己責任と自己管理のもと資産を守りましょう!
6.Poloniexで仮想通貨を売買してみよう!
それでは、実際に仮想通貨の現物取引をやってみましょう。ここではBTCでXEMを売買することを例に挙げて解説します。
まず画面左上の「EXCHANGE」に移動します。
チャート上にはテクニカルインジケーターが表示できますが、フィボレベルとSMA1本、EMA2本、ボリンジャーバンドのみで、サブウインドウはMACDだけしか使えません…泣
右上の「MARKET」タブでXEMで検索しましょう、サックリと絞り込めます。XEMをクリックしてチャートチェンジ。
下にスクロールして、板をチェックしつつ売買してみましょう。
仮想通貨トレードで得た利益、税金はどうなるの?
得た利益をビットコインで保有したままにしておく人もいれば、日本円にしたい人も当然ながら多数いると思います。仮想通貨は通貨や貨幣、外国通貨、有価証券のいずれでもなく、そのほかのモノと同様という見解が2014年3月に発表され、同年6月にはモノでもない「価値記録」という新しい分野であるという見解も発表されています。
現状では、ビットコインなど仮想通貨を売って日本円にした時点での利益が譲渡所得として課税対象となり、分離課税ではなく総合課税となります。
詳しくはこちら→「ビットコインと所得税」にて解説してありますが、今後の動向には注意しておく必要がありそうです。
番外編:ICOに参加してみよう!
ICOというのは株式でいうIPOのようなものです。クラウドセールや単にトークンセールなどとも言われます。プロジェクトが開発/運営資金を獲得するために、上場前にトークン(コイン)を安値で販売するものです。
例えば2016年後半~2017年前半くらいにかけてはこれだけのICOが予定されています→「ICO台風接近中!今後予定されてるイーサリアム系プロジェクト・ICOまとめ12本」
すでにある程度プロジェクトが進んでいるのか?まだほとんど進んでないのか?将来的なビジョンはどのようなものなのか?どのくらいを上限としてトークンが発行されるのか?などなどを判断して長期的にプロジェクトに付いていくくらいの気持ちで参加することをオススメします。
安値だからといって、上場後にセール価格を割らずに右肩上がりの成長が約束されているわけではなく、市場価値が上がるとしても数年後になるかもしれないし、プロジェクトが崩壊してトークンの価値がなくなってしまうかもしれないことは覚えておきたいところ。
もちろん、イーサリアムやネムなどのように初期価格から何十倍にもなる可能性を否定することはできませんし、逆にScamと呼ばれる詐欺的なプロジェクトの可能性だって否定はできません。
上場後に安値割れを確認して買えばいいという考え方もありますが、逆に必ず割れるかといえばこれまた確証はありません。
見極めも大事(イーサリアムも当初はScamと揶揄された)ですが、もし損したとしても痛みを最小限にするリスクコントロールの方が大事なのだと思います。
プロジェクトに興味をもって夢を託したいのであれば、ICOに参加するもよし、「シッポはくれてやる」と上場後の状況をみて買うもよしです!
仮想通貨トレードを楽しもう!
仮想通貨トレードをする簡単な手順は以上です。
単純にテクニカルトレードをするもよし、情報収集しつつ銘柄判断して投資するもよし、自分にあったスタイルで資金管理に気を付けた無理のないトレードを楽しみましょう!
新連載「どうやら仮想通貨マーケットが本気出してきた」ではさらに踏み込んだ仮想通貨トレード情報やICO情報、売買シグナルを配信しております!
TrendStream
FXトレーダー、FX情報サイトのTrendStreamを運営、EA開発も。FX歴7年目の2016年、仮想通貨投資に強い可能性を感じ着手。
ブログ:クリプトストリーム Twitter:@TrendStream
FXトレーダー、FX情報サイトのTrendStreamを運営、EA開発も。FX歴7年目の2016年、仮想通貨投資に強い可能性を感じ着手。
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