超人気EA開発者から見たFX自動売買の現在地 ねこ博士5000文字インタビュー「良いEAを作って、皆さんに提供できればと思っています」
ねこ博士さんプロフィール
EA開発歴10年以上。専業プログラマーとしてEAの開発などを行う。EAの販売サイトGogoJungleで、独自性の高いEAを出品。不動の人気を誇る。
ブログ:EAねこの自動売買奮闘記
※この記事は、FX攻略.com2020年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
●聞き手:蛯沢路彦(編集部)
2019年の相場はEAにとって難しいものだった?
蛯沢 去年はあらゆるEAが好調でしたが、年末から調子が狂い始めて、今年には絶不調に陥ってしまった…と言われています。そのあたりの相場の流れを、どのように見ておられますか?
ねこ博士(以下、ねこ) 私はEAユーザーというよりは開発者側なので、参考になることが言えるか分かりませんが、確かに去年前半までに人気のあったトレンドフォロー型のロジックが、苦手とする相場になってしまったのかと思います。
似たようなロジックのEAの場合、普段は異なる場所でトレードする性質があったとしても、トランプ相場のような突発的な上下動が発生すると、近いところでエントリーしてしまい、それらが同時に負けてしまう…ということが、起こり得ます。
蛯沢 トランプ相場のドッタンバッタンという上下への大きな変動が、トレンドフォロー型にとって負けやすいものだったんですね。
ねこ 例えば私の「Pips_miner_EA」(ピップスマイナー)は、相場の変化の影響を受けなかったと思います。これはレンジを狙うもので、なおかつ朝の時間帯しかトレードをしないからです。EAには相場にマッチして調子の良いときと、マッチせずに調子の悪いときがあるものです。ひょっとしたらその悪いときが、その先ずっと続いてしまうかもしれない。そのあたりの見極めは難しいですね。
最近の相場にはAIや新しい技術が入ってきています。それらの影響で相場の性質が大きく変わっているのかもしれません。正月のフラッシュクラッシュのような今までにない動きは、そういったAIなどの影響かなと想像しています。
よろしいですか?