トレンド・イズ・フレンド[水上紀行]
「トレンド・イズ・フレンド」(トレンドは味方)という言葉があるように、FXではトレンドを追うことを優先させることが大切です。しかし、トレンド相場といっても一直線に動くわけではなく、上げ下げしながら進んでいくため、エントリーポイントで悩むこともあるかと思います。そこで今回は、トレンド相場における理想的なエントリー方法を水上紀行さんに教えてもらいます。
※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
水上紀行さんプロフィール
みずかみ・のりゆき。バーニャ マーケット フォーカスト代表。1978年、上智大学経済学部卒業後、三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。5年間の支店業務を経て、ロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。東京外国為替市場で「三和の水上」の名で知られる。ドレスナー銀行にて、外国為替部長。1996年より RBS銀行にて、外国為替部長を経て、外為営業部長。2007年より バーニャ マーケット フォーカスト代表。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。
トレンド相場と上手に付き合う
英語で言えば、“The trend is a friend”ですが、敢えて和製英語の「トレンド・イズ・フレンド」(トレンドは味方)といった方が、実感が湧くかと思い、こちらで行きます。
トレンド相場も、よくよく見てみれば、上げたり下げたり蛇行しながら、下降トレンドであれば下げていきます。このとき、相場が本当に下降トレンドであれば、相場は下落方向に対してフレンド(味方)です。つまり、いくら反発しても結局また下げ、そして上値を切り下げ、下値を切り下げて、前回以上に下げていきます。
ですから、その相場が下落トレンドと信じるならば、反発を引きつけるだけ引きつけたところで、売りから入ることが得策です。その後、そのポジションを引っ張るのか、あるいは適当に下げたら利食って次を待つかは、その人のお好み次第です。
また、相場のスケールの大きさによっても違ってきますので、大きなスケールであれば持ち続け、それほどではなければ売って買ってを繰り返すといった臨機応変さも必要だと思います。
ただし、この戻りというのは、自らが予想するよりも大きくなることが多く、結構、中途半端なところで売ってしまったばかりに、苦しめられることが多いといえます。
Is it OK?