FXオプション取引 基本と戦略|第6回 FXオプションの主要取り扱い会社[大西洋平]
大西洋平(おおにし・ようへい)さんプロフィール
金融ジャーナリスト。出版社勤務を経て95年に独立し、マネー誌やビジネス誌、週刊誌などに金融経済分野を中心とした記事を寄稿。市場の最前線で活躍中のアナリストやストラテジスト、さらに上場企業トップの取材も多数手掛ける。FXをはじめ、金融取引全般に精通。
※この記事は、FX攻略.com2018年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
国内において取引できる業者は限られている
とことんハイリターンを追求できるのはもちろん、リスクヘッジにも活用できるFXオプションですが、日本ではあまりメジャーな存在ではないのも事実でしょう。なぜなら、ほとんどの国内FX会社はバイナリーオプションだけに取り扱いを限定しているからです。
そこで、今回は具体的にどこで取引できるのかを紹介することにしましょう。まず、国内においてバニラ・オプション(通常のFXオプション)を取引できる唯一の存在がサクソバンク証券です。金や銀といった貴金属と米ドルとのペアも含めて、約40銘柄のオプションを売買できます。同社はデンマークの首都・コペンハーゲンを本拠とする投資銀行のグループ会社で、日本には2008年に進出しています。
また、eワラント証券が発行しているカバードワラント(eワラント)にも7通貨(米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド、カナダドル、NZドル、南アフリカランド)を投資対象としたものがあります。カバードワラントとはオプションを証券化した金融商品で、やはり「買う権利(コール)」や「売る権利(プット)」を売買できます。
通常のオプションとの相違点の一つは、証拠金制度になっていないこと。そして、売りによる損失が無限大とはならず、当初に投じた金額までに限定されています。現在、eワラントを取り扱っているのは、SBI証券とエボリューション・ジャパン証券の2社です。
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