[和訳]ブロックチェーンの可能性とエンタープライズイーサリアム連盟
3月のはじめに、SingularDTVによって書かれた記事の和訳です。早速読んでいきましょう。
ブロックチェーンの可能性とエンタープライズイーサリアム連盟
2016年10月に、JPモルガン・チェースは、「データのプライバシーを向上させる許可制のEthereumの実装」により、ブロックチェーン技術を発展させる試みであるQuorumを発表しました。「許可制」という要素の重要な点は、それによってパブリックとプライベート(許可制)のブロックチェーン間の相互連携が可能になるということです。この計画は成否にかかわらず(コードを少し見ただけで、動作させてはいないのです)、金融機関がブロックチェーン技術をどう捉えているかについて重要な示唆を与えてくれます。
JPモルガン・チェースのような単独の企業によって運営されているプライベートブロックチェーンによって、企業は自身と顧客のトランザクションデータを管理することが可能になります。特に、こうした管理が行えることによって、そうした企業は顧客のプライバシーを保護することができます。
はるかに多くのノードが付随することになるパブリックブロックチェーンにトランザクションを登録することで、セキュリティが大幅に向上します。このシステムを、スマートコントラクトのプラットフォームであるEthereum上に構築するということは、そうした企業が単純にアカウントAからBへの送金という行為以上のことを想定していることを示しています。素晴らしいことです。
2017年2月28日、エンタープライズイーサリアム連盟(EEA)の発表によって、次なる一歩が示されました。
EEAは、大手企業、スタートアップ、そして非営利団体の共同事業体であり、Ethereumとそれを取り巻くシステムを協働して向上させて、それらを「企業レベル」での使用に耐えるものにすることを意図して結成されました。
企業レベルで使用するということは、およそその定義として、一般的な行動規範に従いつつも、大量のトランザクションをスムーズに処理できる性能が必須となります。標準規格を持つということは、相互運用性と可監査性を獲得するためには重要なことです。この点については後ほど触れたいと思います。
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