私のマネーリテラシー[不動修太郎]
FX
日本人は欧米人と比べ、あまり投資活動に積極的ではありません。一方で老後問題や賃金格差など、自らの力で資産を増やすことが求められる時代がきています。今回は不動修太郎さんに日本のマネーリテラシーの現状を教えていただきます。
※この記事は、FX攻略.com2020年2月号の記事を再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
不動修太郎(ふどうしゅうたろう)プロフィール
為替の講師、執筆者。出版社からセミナーDVD、対談CDを発売。金融取引所、証券取引所、FX業者、投資信託業者などでの講演の他、雑誌への執筆、FX・株式のスクール講師を務めている。
公式サイト:不動修太郎の「ニュース報道の裏側」
twitter:https://twitter.com/syutaro_fudo
私の子ども時代のマネーリテラシー
私が子どもだった昭和50年代までは、インフレで物の値段と平均賃金が上がり続けていました。また、土地など不動産の価格が急上昇しており、多くの人たちは家かマンションを手に入れるための頭金をためようとしていました。そのため、当時は貯蓄が美徳とされ、金利が高かった背景もあり、政府やマスコミが貯蓄を勧めていました。
私は義務教育と高校の社会科の授業で、物々交換から貨幣の発生した歴史、東インド会社や株式会社が誕生した経緯、合資会社といった会社の種類など、マクロ経済の基礎について教わりました。その一方、ローンの組み方や投資など個人にとって大切な実践的、具体的な知識はほとんど知る機会がありませんでした。恐らく大多数の日本の子どもたちは同様の状況であったと思います。
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