マーケットの思惑とマーケットの勘違い[森晃]
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森晃さんプロフィール
エコノミスト。シンクタンク(アメリカ合衆国)に所属。専門分野は、為替政策、金融政策、マクロ経済政策、金融規制。市場関係者、金融当局者、政策当局者と交流し、多方面から為替の動向について分析を行っている。
世界の中央銀行の歴史
日本銀行の三つの役割は、「銀行の銀行」「政府の銀行」「発券銀行」である。社会や公民のテストのために、暗記し記憶に残っているのではないだろうか。一方、いつ日本銀行が誕生したかは、読者の皆さまには記憶が薄いものと思われる。そこで、世界で一番古い中央銀行はどこの国で誕生したか読者の皆さまに質問したい。
世界最古の中央銀行は、1668年に誕生したスウェーデンのSveriges Riksbank(スヴェリイェス・リクスバンク)である。そして2番目に古い中央銀行は、1694年に民間実業家の出資によって設立された英国のBOE:Bank of England(イングランド銀行)といわれている。なお、BOJ:Bank of Japan(日本銀行)は1882年、FRB:Federal Reserve Bank(連邦準備銀行)は1913年にそれぞれ誕生。最近では、1998年にECB:European Central Bank(欧州中央銀行)が発足した。
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