現役為替ディーラーが何でも答えます!みんなのQ&A[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]
疑問をぶつける相手はいないし、調べてもよく分からない…。そんな悩みがあったら、この企画にお任せください。トレイダーズ証券の井口さんが、あなたの質問を解決します!
井口喜雄さんプロフィール
いぐち・よしお。トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、主に貴金属や石油製品のコモディティ市場を中心としたカバーディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、「米ドル/円」や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズから見た為替分析に精通している他、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。最近では、みんなのFXの無料オンラインセミナーにも登場し分かりやすい講義内容が好評を得ている。さらにTwitterでは、プロディーラーが相場についてリアルな意見を発信しているので要チェック。
Twitter:https://twitter.com/yoshi_igu
Q16.金や原油など商品市場はFXと関係があるのでしょうか?(千葉県/40代/男性)
A.関連性がないように思われる商品市場ですが、実はFXと深いつながりがあります。FXの先を読み取るヒントを商品市場から探してみましょう。
金相場とFX
金は「有事の金」や「最終避難地」と呼ばれているように戦争や災害、世界的な不況に強く、人は万が一に備えて安全資産として金を求める傾向にあります。FXにおいての金の活用方法はさまざまありますが、私の場合「リスクの見極め」として使っています。
具体的には、金価格が上昇している局面というのは世界的不況や地政学的リスクがあり先行き不透明なときだといえます。マーケットは「リスクオフ」となり円などの安全通貨が買われていきます。一方、金価格が下落している局面というのは世界的に好景気で投資家がどんどん投資しているときだと考えることができます。マーケットは「リスクオン」となり安全通貨である円が売られていきます。
よろしいですか?